牛蒡を持って
先日から体調不良の7歳児が、素麺を食べたいと言った。
2歳児の託児所のお迎えまでは充分時間がある。
リエママ(ホストマザー)から、ついでの物も頼まれたので、
電車に乗って日本食スーパーへ、素麺を買いに行くことにした。
実は日頃から、お使いがしたくてしたくてたまらなかった。
ホスト宅で何から何までお世話になっているので、自分ではお菓子や雑貨を少し買うくらいで、あまりお買い物をしない生活なのだ。
スーパーは1番生活感のある所なので、行きたくて行きたくて仕方がない。だからお使いを頼まれると嬉しくなる。
さっそく電車に乗って、日本食スーパーへ出かけた。
小雪がちらつく中、こじんまりとした店内には、日本の商品がズラリと並ぶ。けれどお目当ての素麺がなく、他社素麺で代用した。
ホストマザーから頼まれた根菜類も購入し、再び電車に乗って帰宅。
マンハッタンから、かなり離れた郊外の田舎とはいえ、一応、煌びやかと言われるニューヨーク。買い物袋から飛び出したごぼうの先を見ながら、
なんて似合わないんだろうと思ったら、可笑しくなって、地下鉄のホームで1人、吹き出してしまった。
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