自立=全部一人でやる ではないと思った22歳
こんにちは、ゆきちです。
このアカウントでの投稿は初めてです!よろしくお願いします(*- -)(*_ _)
私は17歳~高校卒業まで児童養護施設で生活していたのですが、
高校3年生になっていよいよ受験というときから施設を退所する間際まで、私は職員に口酸っぱくある言葉を言われていました。
それは「自立」という言葉
「自立のために、奨学金の面接受けなあかんな」
「自立した後のために、家具買わなあかんな」
こんな風に、職員からは言われていたし、
さらには、施設を退所するときに誓約書みたいなのにサインをするのですが、
それも、「自立に向けて頑張ります」という約束にサインをするのです
「自立」と言いますが、「自立」ってそもそも何なのでしょうか。
私は退所する前、そして退所してからもしばらくは「全部一人でやること」だと思っていました。
でも、これって違う気がするなぁ、一歩間違えると危険な考え方だなぁ、と今は思っています。
今日はそんな私の気づきについてご紹介いたします。
考え方が変わったきっかけ
先ほど、退所してからしばらく「自立=全部一人でやること」だと思っていたと述べましたが、考え方が変わったのは、うつ状態で精神病棟で入院したことがきっかけです。
私は大学に進学するために関西から上京しましたが、
児童養護施設出身の私にとっては、
金なし、親なし、知り合いなし
の大勝負でした。
だから力が良くも悪くも入っていたし、気合もばっちり。
って感じで毎日生きていました笑
でも、気合はいつまでも続くわけではありませんでした。
1年生の夏休みが明けたころには、心も体もボロボロ。
だんだん気合でもなんとかならなくなり、気持ちが落ち込むことが増えました。
家で一人でいると、何もないのに悲しい気分になって涙が出ました。
そのうち、学校にも行けなくなり、ずっと布団にこもる生活に。
でも、その時は「自立=一人で全部やる」だったので、誰かに頼るという発想がなく。
その当時施設の職員との距離感に困っていたということもあり、職員にも助けを求められず。
学生相談室のカウンセラーさんに連れられて病院に行くと、「うつ状態」と診断され、入院することになりました。
入院期間1カ月を経て、退院するときにカンファレンスがありました。
そこで導入されたのが「訪問看護」と「デイケア」
週に1回、訪問看護専門の看護師さんが家に来て一緒に過ごし、後の週3,4日は病院のデイケアというところで好きなことをする、というものでした。
デイケアは朝が早くて正直きつかったですが(小声)、デイケアでは色々作業したり遊んだりできました。
ボードゲームや卓球、本、裁縫などなど…種類はたくさん!
そこで私は裁縫をずっとやってました
訪問看護では看護師さんとおしゃべりすることが多かったですが、掃除を一緒にしたり、料理を作ったり、天気が良い日は散歩したりしてました。
そういう暮らしが4カ月ほど続きました。
すると、訪問看護やデイケアに行きつつも、だんだん家でもくもくと裁縫するようになったり、自分で散歩に行くようになったりしました。
このあたりから、私の「自立」の考え方が変わりました。
あれ、全部自分でやらなくてもいいんじゃん!
今、私は「自立」とはむしろ「頼ること」と関係が深いんじゃないかなと思っています。
多くの人は生まれてからしばらくは親に頼ります。親がいないと生きていけません。
でも、小学校中学校と成長していくうちに、頼る先は「友達」「恋人」などだんだん増えていきます。
頼る先は「人」とは限りません。
スポーツ、ゲーム、マンガ、アニメ、読書、絵を描くこと…などなど
趣味も頼る先になるんじゃないかな、と思います。
そうして、だんだん頼り先が増えていって、親や自分の母体以外でたくさん頼り先を見つけて、自分で生きていく。これが「自立」だと今は思っています。
私はうつになるまで、「自立」はひとりぼっちで生きていくことだと思っていました。頼るとしても「人」にしか頼れないのかと。
でも今は違います。「自立」は、悲しいことや辛いことがあったとしても心があるべき場所に帰って来れる手段、頼り先があること、だと思います。
今日はそんな私の気づきについてのお話でした。
それでは、また。
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