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乗りたくても乗れない貨物線

私は鉄道好きの中でも、典型的な「乗り鉄」である。今のところ、日本国内で旅客営業している鉄道路線は、全線完乗中なのだ。えっへん。

そんな「乗り鉄」でも乗れないのは、一つには廃線跡。かつては鉄道として電車や汽車が走っていたけれど、今は営業を止めてしまったところだね。廃止間もないところは、まだ線路やホームが残っていたりもする。一方、何十年も前に廃止されたところでは、もう何の痕跡もない。ことも結構多い。

そして、乗れないもう一つは貨物線。そう、貨物列車だけが走る路線というのも全国各地にある。

上記は、昨年末に訪問した南武貨物支線のお話。この貨物支線をずっと南へたどって行くと、川崎港付近を経て大井埠頭の東京貨物ターミナルまで通じている。そのほとんどは貨物専用区間だから、一般人はまず乗れないよね。

実は、所属する鉄道趣味の団体が、かつて貸切の電車を走らせてこの東京貨物ターミナルまで行ったことがあるのだけれど、残念ながら私は参加していない。

東京貨物ターミナルと川崎港付近の間は、長い海底トンネルで結ばれている。Wikipediaに拠ると、全長6,472mの「羽田トンネル」だとか。こんなときに愛用している地図アプリ「マピオン」を見ると、両側の出口は地上から確認できそうだと判明。

いつか貸切列車で乗れる日を夢見て、現地へ足を運んでみることにした。

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北側の出口に最も近い駅は、東京モノレールの流通センター。この駅に降りるのは初めて。駅前の環七通りをしばらく進むと、JR貨物のマークが目立つ建物が見えてきた。

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東京レールゲートWESTという名称らしい。隣には、EASTも建設すべく工事のクレーンが林立している。

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さらに東へ進んで、大井南陸橋からターミナルを見下ろすと、南側へ通じる線路が2本。

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環七通りは広いので、陸橋の反対側に回るのも大変。大きく迂回して向かうと、周囲は東京港野鳥公園。複線が単線に集約されつつトンネルへ通じていた。

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ここが、羽田トンネルの北口なのか。いいなあ、趣味の仲間たちはここを通る列車に乗ったのだね。

帰りは、貨物ターミナル敷地のすぐ西側を北へ向かう。こちらには、JR東海の新幹線大井基地が広がっている。

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東海道新幹線の車両が、フェンス越しにたくさん見えたよ。

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ここは、湾岸道路沿いの歩道。クルマはバンバン走っているけれど、すれ違う人や自転車は皆無。こんなところを歩く人は、ほとんどいないだろうなあ。

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さっき乗ってきた東京モノレールを見下ろしつつ、さらに歩いてりんかい線の品川シーサイドまで。この日は、一旦撤収。

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さて、別の日に改めて羽田トンネル南側の出口を目指してみよう。

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ここは、京急川崎駅。川崎大師への参拝客を運ぶ大師線に乗り込んで、終点の小島新田まで。

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駅のすぐ前に陸橋があるので、上ってみよう。

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広がっているのは、ぜ~んぶ貨物線。でもって、陸橋の反対側に移動。

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はい。これが、羽田トンネルの南側出口。なが~い6kmあまりの海底トンネルへ、ここから入っていくのだね。

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トンネルを出入りする貨物列車は撮れなかったので、小島新田駅に停車中の京急電車をパチリ。

という、乗りたくても乗れない貨物線海底トンネルのお話でした。


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