”かもめ”が翔んだ日 〜その2〜
前回の続き。
肥前浜駅から乗車した長崎本線のディーゼルカーは、有明海沿いを坦々と進む。
西九州新幹線「かもめ」の全列車が停車する長崎県内主要駅の諫早からは、県都長崎との行き来も多いようで、乗降客が増えた。
肥前浜から1時間半少々。終着駅で県庁所在地の長崎に到着。ホッとする間もなく、今回の本命である新幹線ホームへ直撃!
自由席車両には、既に長蛇の列。最後尾にくっついて乗り込んでみたものの、客席はほぼ満員。仕方なく、デッキで立つことに。
この後も次々とお客さんは増え、満員電車のような様相となって発車。開業から2ヶ月経った平日ど真ん中なのに、さすがは新幹線人気なのかなあ。
各駅に停まるタイプの「かもめ」だけど、暫定的な終点武雄温泉までは、わずか30分ほど。
向かい側のホームで待っていたのは、博多行き特急「リレーかもめ」号。かつて、在来線特急「つばめ」としてデビューし、その後は「リレーつばめ」や「かもめ」「にちりんシーガイア」など、九州各地へと活躍の場を広げていった名車なのだ。
武雄温泉駅の外観を見渡した後、折り返しの「かもめ」で長崎へUターン。今回は、指定席を取ってみた。こんな乗り方ができるのも、フリーきっぷのありがたさですなあ。
グリーン車のような2+2列シート。途中の停車駅は諫早のみという速達型なので、長崎まではたったの20分。速いけれど、もったいないなあというのが、正直な感想。やっぱり、既存の新幹線とつながってこそだよね。
日も暮れてきたし、早朝からの長旅で少々お疲れ。市内のホテルにチェックインとしましょうか。
近くの居酒屋チェーン店で、「かもめ」制覇を祝って一人乾杯!
一晩寝て英気を養った明日は、またまた乗り鉄の本領発揮といきますかね。
〜つづく〜