血縁婚をしたとされる歴史上の人物
歴史上、血縁婚が行われた例は多数存在しますが、以下はその中でも特に有名な人物です。
1. クレオパトラ7世 (Cleopatra VII)
結婚相手: 弟のプトレマイオス13世 (Ptolemy XIII) とプトレマイオス14世 (Ptolemy XIV)
背景: エジプトの王家であるプトレマイオス朝では、王位継承のために血縁婚が一般的でした。クレオパトラ7世は弟であるプトレマイオス13世と結婚し、後にプトレマイオス13世が亡くなると、さらにもう一人の弟であるプトレマイオス14世と結婚しました。
2. チャールズ2世 (Charles II of Spain)
結婚相手: 甥のレオポルド1世の娘であるマリア・アンナ・オブ・プファルツ=ノイブルク (Maria Anna of Neuburg)
背景: スペイン・ハプスブルク家は、血縁婚による遺伝的問題が顕著な家系です。チャールズ2世は親類関係が非常に近い女性と結婚し、これが彼の健康問題や王朝の衰退に影響したとされています。
3. エジプトのファラオ、ツタンカーメン (Tutankhamun)
結婚相手: 異母姉妹のアンケセナーメン (Ankhesenamun)
背景: エジプトのファラオたちは、王家の血統を純粋に保つために兄弟姉妹間での結婚を行うことが一般的でした。ツタンカーメンもその一例で、異母姉妹と結婚しました。
4. ハプスブルク家のフェルディナント1世 (Ferdinand I of Austria)
結婚相手: いとこであるアンナ・ヤギエロ (Anna of Bohemia and Hungary)
背景: ハプスブルク家は、領土の維持や拡大のために近親婚を繰り返していました。フェルディナント1世は、ボヘミアとハンガリーの王位を得るために、いとこであるアンナ・ヤギエロと結婚しました。
これらの例は、政治的、宗教的、経済的な理由から行われた血縁婚の一部です。
歴史的には、王家や貴族の間で血縁婚が行われることが多かったですが、これには遺伝的リスクやその後の王朝の衰退につながるケースも多く見られました。