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のびのびしたい、今年
年が明けてから早数日。
実家に帰るでも、遠出するでもなく、近場を満喫した年末年始を過ごした。ぼんやりとすることを徹底していたはずなのに、年納めまで忙殺されていたからか、例年に増して有り難みを感じることができた。
年末年始も働かれていた方々には勿論、頭が下がる思いではあったが、近場を散歩した時に目にした、個人店のシャッターに貼ってある手書きの年末年始休業のお知らせや、普段見ることのない消灯中のスーパーの佇まいに、ほっと安心した。日々便利さの中に身を置いているけれど、年末年始くらいみんな休んだらいいよと。
自由に使える時間があるというのは有り難い。周りの同世代は仕事に子育てに忙しそうであるので、そうした発言を控えることが多い。(別にそんなこと誰も気にしないのかもしれないけれども。)
ずっとやりたくて、でもなかなか出来なかった家じゅうの不要な書類整理や換気扇の掃除などをこなしつつ、ここ数年トラウマだった包丁を使う料理やお菓子作りなどに没頭した。いつの間にか不思議なほどケロッと料理が出来るようになった。今年こそは家庭菜園と料理で自炊生活を楽しみたい。
結婚してからずっと週末婚(別居を主とし、週末だけ一緒に暮らす夫婦の在り方、我が家の場合は夫が単身赴任中)の為、夫婦で過ごす時間というのはすごく短く貴重である。相手の意向を大事にしすぎて感情を押しころしたり、共通感覚だと誤認して些細なことで喧嘩したりする。日々の擦り合わせができていない分、この年末年始の休みは私たち夫婦にとって大事な共に過ごす時間であった。
たくさん喧嘩をした。それはそれは有意義であった。
急に怒り始めた自分自身に驚いたりもした。どのように暮らしていきたいのか話し合ったり、猫を愛でたりした。
こんな時間が日常にあればいいのに、と思う反面、常に共にある暮らしに若干の不安を覚えたりもする。今年も前途多難な一年になりそうではあるが、夫婦猫共々乗り越えていけたらいいなと思う。
猫に倣って出来るだけのびのびと。
布団を被った腹の上で我が家の次男猫がマウンティングを取ってくる。和む。仕事始めに緊張する私の気持ちを知ってか知らずかすやすや寝入っている。それを見て、家の中くらい平和を維持したいなとしみじみ思う。
ひさしぶりに文章を書くと何が何やら、という感じではあるが、今年もぽつぽつとnoteにしたためていきたい。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
とい。