味と人間 / ありがとう。その前にどうもを添える美しさ
どうもありがとう。
彼女はお礼を伝えるとき必ずありがとうの前に「どうも」を添える。普段はといえば、食事に行ったときなどは落ち着きのない様子。彼女のチャーミングさがよく伝わる。まるでこどもが久々に外食に連れてきてもらったかのようなお行儀で。嬉しさと楽しさを言葉と行動で表現する。
とてもとても「大人」という所作ではない。メニューを眺めながらあれもこれもと注文する。当然食べ切れるわけがない。こっちを食べ、そっちを食べ、最後は好きなモノだけをたいらげる。
とてもとても「大人」という所作ではない。されども、彼女の「大人」にふれることが時々ある。それが、彼女からでるとても自然で美しい言葉。
どうもありがとう。
彼女はお礼を伝えるとき必ずありがとうの前に「どうも」を添える。この「どうも」という言葉に、彼女のこれまでが詰め込まれているような気がして切なくもあり、嬉しくもあり、尊敬する。
ごく自然にふつうに美しく
人はみな、骨と肉と脂と水と、、、あとは。なにでできているか詳細には説明できないのだけれど、みな同じモノでつくられている。「味」になるといえば、それはその人の経験・体験・行動・言動なのかしら。
わたしも人間味あふれる言葉を使いたい。まだまだ未熟者。熟すにはまだ何もかもが浅いようで。
いい味を出したい
いい味を出していきたい
人間味あふれる人間になりたいのだ
◻︎見出し画像は 「ダニエル」さん の画をおかりしました