M-001 嘘こきシリーズ まさかの犯罪者?になって剥がれ落ちたわたし
今日は、免許証更新の延長手続きをしながら、10年前のコトが思い出され、そこからパンデミック不安の中、わざわざ自分の不安の中に飛び込んで豪快に泳いでみようと思う(笑)
▶︎いきなり毒づく!準備はいいか?
泳ぐって言っているけれど、実際には、陸のスポーツで実業団に入り、スポーツ万能に見えるわたしだけど、水泳は結婚してから泳げるようになった(遅咲きっ!)
きっと、わたしを少なからず知っている人は、「え!意外!!」と驚きそうだなあ…目に浮かぶ…。
そう…わたしは長らく嘘こいて生きてきた。これは、ちょっくら長い自己紹介でも書いた「嘘シリーズ」に関連する。
わたしには3つ上の兄がいて、兄はお猿のような落ち着きのない子どもだったそうで、母は兄ばかりに気を取られる日々。だから空気をよんで第二子のわたしが「いい子」になるしかなかったようだ。だからわたしはよく年下の弟や妹がいると勘違いされる。実際はいないのに、なぜか職場でもリーダーをやらされたりした。本当に嫌だった。
だって、人は勝手だからまとまらない(笑)
「めんどくせーなお前ら」っと何度思ったことか(笑)
自分の都合ばかり主張する!反対ばかりして意見は出さない!
ん?今のパンデミック情勢でも同じような世界が繰り広げられているかも…
とまあ、そんな若い頃から長年わたしの腹の底には、いつ吹き出してもおかしくないマグマのような欲求「わたしも甘えてみたい」があったのだと気づいたのは心理学の世界で心の構造を学んでから。
そう…わたしは嘘こいて生きてきた。『わたしはしっかり者で強い人間だ』と。
そんな嘘仮面が剥がれ落ちたのは、やっぱり日常、誰でもありそうな悩みを起点としてだったように思う。
ちょうど10年前。わたしは人生最大のピンチに陥っていた。
今思い返せば「ピンチはチャンス」のチャンスの時期ではあったけど、その頃のわたしはキューブラー・ロスの死の受容5段階の中の「第二段階の怒り」「第三段階の取り引き」の間を右往左往していたように思う。
キューブラー・ロスについてはここで書いている 世界観を無敵にする!
理由は、嘘の中で決めた「幸せな結婚」が破綻へ向かってまっしぐらだったからだ。
次女はまだ3歳。しかもその次女の先天性の心疾患が手術で安心できるようになって間もない頃。
普通なら、これから家族でいっぱい楽しめるね!という幸せ絶頂期のはず…なのに。
「わたしが何をしたというのさ!」「こんなにがんばっているのに!」「親が納得するような結婚したじゃないか」「神様がいるなら見放すわけがない」「きっとまだやり直せるはず」「いや、相手が悪い!」「わたしは悪くなんかない!」
今思い出しても、不安耐性があまり強くないわたしが、よくこんな思いを抱えて、2人の娘の育児をして暮らしていたなあ…大変だったろうな。よく乗り越えた!と思う。
嘘を土台にしている人生は、それを意図する意図しないに関わらず、やっぱり崩壊していくものなのだろう。まるで砂の城。いつ波にさらわれてもおかしくない。それが嘘の自分だ。
今のパンデミックも、そういう全体の歪みというか、ウミ出しなんじゃないかと思ったりもする。個々は全体を構成する細胞で、個々の嘘が集合的に作り出した嘘社会の…。あくまでもわたしの妄想だけど。
でもまあ、何かしら大きく変化変容するときは、得てして想像もつかないような出来事が目の前に起きて、今までの流れをストップさせる。わたしはこれを「人生の強制終了」とよんでいて、個人の人生でこれが実行されるのは、間違いなく自分自身の魂からだと思っている。
「いつまでも嘘こいて生きるんじゃねー!本当のわたしを尊べ!」と。
自分の人生においてわたしは、離婚も病気も、強制終了で軌道修正させたいわたしの魂からのお知らせだと受け取っている。病気もやりましたね…はい。でっかい子宮筋腫で、5メートル歩いたら息切れするやばい状態で結果手術。あのでっかさは嘘つき続けた我慢の塊。
ごめんねわたし…(涙)
あ、話がちょっとズレたから戻すと、ちょうど10年前、免許証更新のこの時期に、強制終了的な出来事が起きました。
▶︎え!このわたし…まさかの犯罪者になった?
その頃わたしは、ペーパードライバーを卒業して、車の運転は日課だった。
小さい子ども、しかも免疫力の弱い心疾患の次女がいたものだから、移動はほぼ車。わたし自身、運転は好きな方だったから苦ではなかった。
その日もわたしは、心の不安定さをなんとかコントロールして(心理学でわかった気になっていた)今後どうなるかわからない生活を考え、不用品を売る日々を送っていた。その日は本だ。
でも、都内の本を買い取ってくれるお店には駐車場がない。
近くにコインパーキングもない。
大荷物の本と次女を抱えて歩くなんて、不可能に近い。
そんな外的要因を言い訳にして、わたしは、いつもは絶対にやらない路駐をした。
一瞬。いや10分15分ならいいだろうと。
本を売り、車に戻ると、緑のおじさんに貼られていた…。違反切符。
が〜ん。
でも致し方ない。潔く違反金を支払うために次女を連れて出頭。
お金払って帰ろうと、そんな簡単な気持ちで警察署の窓口で違反切符と免許証を提示して、財布を開こうとした、その時…
耳を疑った…
「これ、免許証の期限切れていますよ!」
「ええええええええええええ!!」
血の気サーーーーーーーーーーーッ。
なんと、違反切符を切られた当日も、免許証の更新切れ。
しっかり者のわたしがです!
失効した免許証で運転していた。
しっかり者の、リーダー任されることが多い人生だったわたしが
失効した免許証で運転していた。
引いた血の気は戻りません。だってわたしは犯罪者扱いになるじゃないですか…
案の定、このまま警察署から出すことはできないと。
ソフト軟禁状態!!
次女は何も知らずにニコニコ顔。なんてこった…(涙)
そんな状況の中でも、甘辛で美味しいみたいな不幸中の幸なことに、
失効してから6ヶ月以内だったので「うっかり失効」というなんともおとぼけな可愛らしい?違反でしたが、警察官が言うに、帰宅するには身元引受人が必要だと。
そうしないと警察署からでられないそうで…。
もう、泣く泣く、超〜嫌だったけど、冷戦状態の旦那さんに電話をして、事情を話し、お迎えにきていただきました。
その間、さすがに失効中の身にも関わらず、子どもを連れて違反金払いにくる悪人もおらんだろうと思われたのか、警察署の廊下の椅子で次女はお菓子をもらいひと時を過ごしました。
無事にコトが終わり、帰宅しましたが、ドキドキはまだあって、後日、家庭裁判所に出頭しなければならない。
要は、裁きを受けなければならないのです。
本来ならば、裁判官立ち合い元なのだけど、うっかり失効は家庭裁判所の裁判官代理と面談をするだけ。
罪を認めて、厳重注意を受けて、一連の書類手続きをして、晴れて一件落着となる。
今書くと、めっちゃ笑える(笑)わたしったらめっちゃお茶目じゃん!!
▶︎しっかり者というわたしの嘘
とまあ、きっとしっかり者だとわたしを思っている人は、びっくりするようなことかもしれない。
よく「たにもとさんだからできるんですよ」と言われることが多いわたしにとったら、一部だけを「たにもとさん」だと思うなよ!なめんな!と思う(笑)←どういう意味でなめんななのかは、「メンターのすべてをメンターとするな」みたいな記事で書く。
わたしだってお茶目なうっかり失効するわ!
今となってはそう言えるけれど、きっとそう言わせているのは、わたしがわたしに嘘ついていて、そう振る舞っていたからで、弱みも見せない、甘えるなんて絶対に無理。しちゃいけない、わたしはそんな人じゃないと、嘘を言いまくっていたんだよね。
だから、周囲のみんなはその嘘に付き合ってくれていただけ。
なめんなよ!って言ってごめん。
嘘のわたしが見られたいようにみんなわたしを見てくれているだけ。
そんな自分を認識させるための強制終了。
ゆで卵の殻を剥いていくように嘘が剥がれ落ちて、本当の自分が「つるん!」と出てきたら、大きな軌道修正に必要な、衝撃的な強制終了は少なくなる。
あ、だから「最近は強制終了少なくなってきたな〜」と感じるのは、本当の自分が現れている証になる。しっかり者というか、しっかりしていないからこそ堅実主義なんだよね。今はそう思っている。
だから、先行きがみえない今は、正直けっこうな不安。
だけど、幾度となく強制終了を経験してきて、あ、お金の強制終了も味わって、免疫ついてきたから、乗り越えらないことはない!とも思っている。不安は不安だけど。
心理学的にも、不安になったときは、目の前のことに集中する!今ここに生きる!これに尽きる!今こうして書いているように(笑)
お金の強制終了も嘘こきからはじまっているから、これもこのシリーズで書いてみようかな。
あとは、「嘘こき甘えられないわたし」とかね。
どんだけ嘘こきまくっているんだ??
きっとこんな時代だから、占星術的にいうと嘘がつけない時代に突入しているから、多かれ少なかれ個人の中の「嘘」は浮き出てきちゃっているんじゃないかな?
嘘が良いとか悪いとかではなくね。
嘘が剥がれ落ちるとき、すっごく怖いと思う。
人生終わりじゃん!くらいに怖いと思う。
だけどきっと大丈夫。。。
うっかり失効なんていうお茶目な裁きも存在する人間界。信じてみるのもいいんじゃないかな?と、わたしの不安の中のわたしに囁いてみる。