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第2章:自己複製大爆発。激アツすぎる世界の行く末

我が世界は着々とアップデートを重ね、少しづつ複雑かつ有機的な世界へと変化しています。
変化とは破壊であり、何かの終焉であり、そして創まりでもある。
スクラップアンドビルド

ただし、生命が誕生する"位置"や"移動方向"がカオスであったとしても、世界は単純化に向かう。

 原始地球で誕生した最初の生命は、自己複製という機能しかもたないRNAのような分子の自己複製システムであったと考えられています。しかし、その形跡は現存する生命にはなく、原始的な分子システムがどのように複雑な生命へと進化したのかは謎に包まれています。本研究では、人工的に構築したRNAの自己複製システムを試験管内で進化させることで、はじめ1種類だったRNAが最大で5種類の異なる性質をもつRNAへと分化し、さらにそれらが互いに複製し合うことで巨大な複製システム(ネットワーク)を形成することを見出しました。このような複製ネットワークの形成は、原始生命が情報や機能を拡張して複雑な生命へと進化するための第一歩であると理論的に予想されていました。今後、試験管内の進化実験を継続することで、単純な分子複製システムから複雑な生命が生まれる一連の過程の解明に繋がると考えられます。

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0109_00036.html

東京大学の研究です。まだ謎のよう

過去に初めて試験管内で分子の複製と進化を行ったのはアメリカのシュピーゲルマンらのグループです。彼らは1967年にウイルスゲノムに由来するRNAと、同じウイルスのRNA複製酵素(こちらは精製したものを入れています)を使って、RNAの持続的な複製と進化を初めて試験管内で起こすことに成功しました(2)(図1)。しかし、この実験では確かに突然変異による多様性の出現と自然選択によるダーウィン進化はおきたものの、その進化は複雑な生命を生み出すものとは逆で、RNAはどんどん短く単純な方向へ進化していってしまいました。最終的に集団を占めたRNAは複製酵素によって複製される能力だけを持つ500塩基ほどの短いRNAでした(シュピーゲルマンモンスターと呼ばれたりもします)。後の実験でさらに進化を続けた人もいますが、RNAはもっと短くなっていくだけで(90塩基くらいにまで短くなります)、生命体が出現する気配すらありません。その後も複数のグループがRNAやDNAと酵素を組み合わせて自己複製して進化する分子システムを構築していますが、単純化方向への進化が起こり、生命に近づいていく様子が観察されることはありませんでした(3)。そのために分子を使った進化実験は、90年代以降はほとんど進展はなく、酵素や核酸の改良という応用方面への利用にとどまっていました。

https://webpark2056.sakura.ne.jp/research_evolution.html

私の遊びは到底それほど大それたものではないけど、単純な法則が絡み合うことで複雑へ向かうための発端を創成したい。

前回までの進化

前回までの世界の仕様は第1章までをご覧あれ。

この時までは以下の仕様により、少しだけ自律性を持ったexたちの乱舞を実装できた。
・各exは自分を中心として周囲が視認可能
・exはhx(餌)に向かって移動するための方向を優先的に選択
・hx(餌)が視認可能範囲内にいない場合、ex(的)がいれば、その反対方向に移動

・exは寿命により以下のように移動速度が変化する
  -寿命が15000以下の場合、毎日移動
  -寿命が15001~20000の場合、2日に1回移動
  -寿命が30001以上の場合、5日に1回移動
・ex同士が接触すると、寿命の大きいexは寿命が1/2に減り、寿命の小さいexは1/4になる

動きが全体的に少しだけ不規則になり、これはこれで楽しいし、ピヨピヨ動き回るexが可愛い。

そして爆発が起こった


自己複製爆発パターン①:type-ブロッコリー

序章においても局所的に小さな人口爆発は起こっていました。しかしなぜそれが起こっているのか正直気づいていなかったし、人口爆発は小規模で収束し、その後のアップデートの過程で発生頻度が減っていました。

それが再び。。そして規模がデカイ。


自己複製爆発パターン②:type-檻


自己複製爆発パターン②:type-檻 のその後

ウッヒョーすごいことになってるぜ!

PCへの負荷がやばいw
現在1dayは0.1秒で経過するよう早めてあるのですが、5-6秒に1日しか進行しない。ファンがフォーンと鳴っている。熱い!

type-ブロッコリーにおいても檻型においても、基本的には自己複製が起きる一定の寿命タイミングにて突如猛烈な勢いで複製を始めます。

仕様の問題

今更気づくなんて我ながら愚かしいのですが、
現在の仕様は"寿命が15,000を超えたexは自己複製し、複製されたexは複製元の寿命を引き継ぐ"というもの。
ということは、15,000で自己複製を開始したexは、以後寿命が15,000を下回るまで複製を繰り返し、子の方も同じことを繰り返す。
んんー、なんとも稚拙な仕様でした。

この仕様は現在
寿命が15,000を超えたexは自己複製し、複製されたexは複製元の寿命を引き継ぐ。自己複製が可能なのは生涯で1回だけ。
と変更しました。
今のところこれ以外に素敵なアイデアがないので、一旦お預け状態ですが、何か画期的な自己複製に関するアイデアはないかな??考えちゅ

その後の世界

自己複製を爆発させた後は、どのパターンにおいてもhxが枯渇したタイミング(寿命の延長が不能になる)で自己複製が起こらなくなり、飽和、exがお互いを牽制し合いながら寿命の終わりを待つ。徘徊するゾンビが溢れたような世界になります。

自己複製爆発パターン①:type-ブロッコリー
ちょっとした模様が現れてきたりする


このままずっと眺めていれば何か新しい発見があるかもしれないのだが、せっかちな性格が邪魔して、つい他のアップデートをしたくなってしまうので、確認できずにいますw

また、コンピューターへの負荷がなかなかなので、今回のバージョンについて公開は躊躇いましたが、ブロッコリー型を少し修正してアップします(こっちの方が負荷が軽い)。ご興味ある方はご覧くださいませ。

序章:https://wwwn.life/world/silence_w.html
第1章:https://wwwn.life/world2/silence_w.html
第2章:https://wwwn.life/world3/silence_w.html

それではまた


なんだか幾何学的な紋様が出現する。
君たちは何を伝えたいんだい・・?


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