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今僕が求める人材
僕はLGBTQのTであるトンスジェンダー。女から男に性別を変えたFTMトランスジェンダー。1980年生まれ鈴木優希
仕事は地元名古屋で同じLGBTQの当事者を主に雇用したオナベバーVenusとレズビアンバーWを経営している。
この16年で計1000人程のスタッフ面接をしてきた。
今回は題名にもしたように今僕が求めている人材について書いていきたいと思う。
求めるものは変わらない
LGBTQという言葉が出来て、僕たちセクシャルマイノリティの存在もオープンとなり、認知されるように時代の変化も感じている中で僕が大切にしているのは意外かもしれないがここは初志貫徹、ずっと変わっていない。
それは「やる気」
昭和感満載の響きかもしれないが、これさえあれば「採用」であると言っても過言ではない。
そして、大切なのはその「やる気」を維持すること。
やめないことが続けることに繋がる。続けていけば居場所が出来る。
バッターボックスに立っていなければ甘く入ったホームランボールさえも打つことは出来ない。
その為には健康な身体とメンタルが必要不可欠。我慢も忍耐もある程度必要。
ただ逆に言えば、
それ以外は必要なし
未経験でも、容姿に自信がなくても構わない。
マイナスであると思う事も「やる気」は万能。カバー出来る。
ダブルワークも大歓迎。
お金の為でも将来の為でも人脈作り、彼女作りなどなど、動機は何でも良い。
友達につき合ってなんとなく面接を受けた子が今ではチーフとして店を支えてくれていたりもするから人生って面白い。
1000人面接してわかった正解
それは正解はないという正解。
この子は良い!って子がえげつない辞め方をしたり、反対にこの子大丈夫かなと思っていた子が売れっ子になったりもある。
僕って見る目無いなぁと凹んだことも数知れず(笑)
面接で見せている姿ではその子の可能性は計り知れない。
逆にどんなふうに化けるのか、接客を通して新たな魅力の発見があると僕自身もワクワクしてしまう。
出逢うお客様によって、一緒に働く仲間との出会いによって人生は変わることもある。
お客様と結婚し家族になった子もいるし、女に戻った子もいるし、良き理解者を手に入れた子もいる。
勇気を出してオナベバーVenusやレズビアンバーWに集まってくれた子にとって良い面でも例え悪い面でも何かを学ぶ場所にしてくれたら嬉しい。
そんなみんなとの出逢いで嬉しい事たまに、悲しいこと悩む事は沢山(笑)あるけれどその出会いのひとつひとつから僕も日々学ばせてもらっている。
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