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心の病は1番身近な病である。性同一性障害とどう付き合っていくか
心の病は、誰しも起こりうるもの。
あなたも僕も。すぐ隣にある。
僕は性同一性障害。心と身体の性別の違いを感じ、生まれた性の「女」から心の性の「男」に体を変えて戸籍を変えて生活している40歳 鈴木優希。
性同一性障害と診断された時から、
これもある種の心の病に分類されるのか「精神科」とは深い関係にあり、ずっとかかることとなった。
精神科のイメージは、正直悪く。他の科にかかってる事は言えても精神科に通ってることは誰にも言えなかった。
治療を始めて17年ほど経つ今現在も、ホルモン治療を受けている名大の精神科に定期的に通っている。
大学病院ということもあり、ここには重度の患者さんが多いようで、僕が少々メンタルのバランスを崩して相談しても、
「仕事に行けていればオッケー」とあまり親身にはなってくれない(笑)
僕は性同一性障害の治療の為、子宮、卵巣の摘出をしている。その為、更年期の症状が出るのでメンタル的にもバランスを崩しやすいと言われている。
心の病は、弱い人がなるもの。
そんな風に思っていた。
でも違う。それは断言出来る。
僕はLGBTもしかりだが、普通の男女、老若男女、誰しもがなりうる「近く」そして「怖い」ものだと感じている。
実際に、心の病を抱えた人と出会った時
そこからどう打破するか? 打破するきっかけを与えたいと考えるが、
簡単ではない。
目に見える怪我や病気と違って、心の病は目に見えない。
こちら側が「もう大丈夫!」「一緒に頑張ろう!」なんて言ったって、
それで抜けられる。そんなたやすいものじゃない。
深く深い闇に支配されてしまっている状況で、気持ちの浮き沈みも激しく、決して一瞬改善されたとしても油断できない。
「死なない」
為に薬や入院治療は重要だと考える。
死んでしまったら終わりだから。
でもそこから、
「生きる」
為には、自分が「納得」すること。
全て自分で決めることなのだ。
人と比べずに、「自分と向き合う」こと。
自分の人生をどう生きるか?
やれることから始めてみよう!
まずは外の光を浴びよう。
植物と一緒。人間にも光合成が必要。
そしてよく眠ろう。
もしどうしても眠れないならば最初は、薬に頼ってもいい。
よく眠ると自然と思考が明るくなる。
今からだって遅くない。
足踏みをしていると感じている時間も、無駄じゃない。大丈夫!
今の辛さや悩みが、誰かを救える強さになる。
そして、優しさに変わる。
失恋、子育て、人間関係。。
何がきっかけで、心の歯車が狂ってしまうのかわからない。
自分も、自分を保てなくなる日が来るかもしれない。
心の病は、決して遠いものではない。
他人事ではないことを知っていて欲しい。
鈴木優希のセミナー活動、LGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトも是非見て頂けたら幸いです。