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視野を広げて生きる。LGBTが一番悩んでるなんて思わないで。

自分だけがしんどいんじゃない。

自分が一番可哀想。不幸だと嘆く気持ちも分からなくない。

でも、それは大きな間違い。

自分が一番不幸だと思っていた。

僕は性同一性障害を抱えて生まれてきた。物心ついた時から「女」である事に疑問と嫌悪感を感じて、女であることを認められずにいた。心は「男」好きになるのも「女」男として恋愛がしたい。男として生きたい。ずっとそう思っていた。

でも「女」である現実に僕はどんどん押しつぶされていった。

生理が来て、身体が女らしさを増していく。周りの友達に無理をして合わせていくうちに本当の自分が分からなくなった。どうしたって自分は女なんだという変わらない現実が襲う。

そこから、何度も道を逸れながらも沢山の人の理解と協力で何とか今本当の性別「男」として生きている。手術・ホルモン治療の副作用というリスクと共に。

僕はずっと長い間この人生を、不幸だと思っていた。家族にもショックを与えたし、僕が性同一性障害じゃなかったらしなくてよかった苦労をかけた。命を懸けて生んでくれたお母さん。愛情いっぱいで育ててくれたお母さんに男に産んであげられなくてごめん。と言わせてしまったこと。今でも申し訳ないと思う。

僕は性同一性障害というものを抱えたことで完全にそれが全てだった。性別が合って生まれてきた人は全て幸せだと思っていた。

しんどいのは僕だけじゃなかった。

性同一性障害の治療で沢山の病院に通って、性別違和だけじゃなく、様々な病を抱えて生きている人たちを見た。

経営するオナベバーVenusがある夜の街で出会った人たちの壮絶な人生を聞いた。

みんな言わないだけで、笑っていても幸せそうに見せても、それぞれに重い何かを抱えて生きている。その中で必死にバランスを取りながら生きている。僕だけじゃない。みんな同じ。

じゃあ、笑っていよう。楽しんでいよう。僕の人生も一度きり。生まれてきて良かったといえる人生を生きる!

そう決めた。


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