V6解散を受けて感じた事。
先日、V6が解散したというニュースが流れた。それを聞いて思ったこと。
僕はV6の岡田君と同じ歳の40歳。今はLGBTのセミナー活動やオンラインサロンの開設をしているLGBTトランスジェンダーの鈴木優希です。
バレーの応援ソングでデビューした時からV6の歌はよく聞いていた。人気番組の「学校に行こう」もよく見ていた。
今も、名古屋の錦で経営しているオナベバーVenusで「Believe Your Smile」はよく歌う。(笑)
いわゆる、ガッツリ「世代」である。
今回「解散」のニュースを受けて、当たり前に存在していたものがなくなる喪失感について考えさせられた。
僕らの暮らしの中でも、
今まで居てくれた人、そこにあった建物、そばにいてくれたペット、通っていた店などなど
無くなったり、変わったりしていく。
それが当たり前で自然な事なんだけど、僕はなんだかとてもそれが寂しい。
アイドルも大人になれば、結婚もするし、子供をもうける。僕らがそうなようにそれが普通の事なんだけど、その変化を素直に受けとめられない。
いつまでも変わってほしくない。あの頃のままで居て欲しい。そんな勝手な気持ちがある。
僕はLGBTセミナー講師・オンラインサロンの活動の他に、名古屋の錦三丁目で11坪の小さな店を経営している。性別違和の仲間を集めたオナベバーVenusという店。
「自分らしく生きる場所」を作りたくて25歳の時に持っている貯金を全てはたいてオープンさせた。
2021年の3月3日で15年目を迎えた今も若いスタッフと共に現場に立っている。毎日自宅から店に通う道中にこんなことを思う。
こんなに人生の時間と労力を使ってやってきた店だけど、いつかは「無くなる」時が来る。
そうしたら、僕が人生を賭けてやってきた事って忘れられていくんだろうか。
新しい店が出来て、
「そういえばここって前になんかあったよね?」
「昔、ここら辺になんかオナベバーあったよなぁ?」とか
Venus(ヴィーナス)という名前も、鈴木優希という名前も忘れられてしまう。
だんだん知らない人の方が増えて、いつか知らないことが普通になる。
それが人生。それが自然な事だとわかっているけど、寂しい。ふと激しい虚無感が襲う。
でも現実を受け入れながら、意地もある。
Venusも、今やらせて頂いているLGBTセミナー講師・オンラインサロンの活動も、僕の生きた証として、いつか形がなくなったとしても、ひとりでも多くの人の記憶に残るものにしていきたい。
その為には、やはりこれからも人生を賭けて今までと同じ努力の時間を過ごしていかなければならないと感じている。
変わっていくことへの対応。
変化を受け入れて、変わりながらでも「継続」「維持」していく大切さを身を持って伝えていきたいと思う。
鈴木優希のセミナー活動、LGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトも是非見て頂けたら幸いです。