僕はLGBTQのTであるトランスジェンダー。女から男に戸籍を変えて生きている。鈴木優希。1980年生まれ。
「弱いと公言している人に寄り添う事も大切。
でも強く明るく見せていたらその人は果たして本当に強いのか」
僕の仕事は接客業。
同じlgbtqの当事者を集めて地元名古屋でオナベバーVenusとレズビアンバーWを経営している。ここ最近はお店の宣伝広告と求人募集の為にTik TokやYouTubeでの発信にも力を入れている。
ストレス発散や娯楽で僕の店を選んでくださるお客様につまらない顔、ネガティブな発言は極力見せられない。
お客様に楽しんでいただく為に、どんな状況でも、笑顔が基本。
「本当の僕」よりもお客様に求められる姿でいること。それが僕達の仕事。
悩みがなさそうだねー
元気で良いねー
そんな存在で居れるように、アピールできる部分だけを発信して両店舗の宣伝広告をしている僕も、SNSなどで知り合いの投稿を見ると、「楽しそうでいいなぁ」なんて羨ましくなってしまい、自分と比べて勝手に落ち込んだりするけれど、
悩みがないなんて、そんなことはきっと世の中の誰にも当てはまらない。
その人はその人なりの悩みや現状を抱えている。
それを表に出すか?出さないか?
それだけの違い。
仕事に行けていたら大丈夫?
そこがボーダーラインだと、大学病院の精神科医の先生が言った。
わかるけど、わからない。
何とかやっと、、本当にやっと、ギリギリのところで仕事に行ってる人もたくさんいる。俯きながらとぼとぼと。
そんなボロボロの中でも「行けていたら大丈夫。」なのか?
仕事に行けなかったら重症。辞めたら重症。その物差しでいいのか?
現状を逃げずに受け止めて必死に頑張っている人の心の底にある弱さは守られないのか?
理不尽が常の世の中だということはわかっているけど、時折考えてしまう。
だからこそ、人に優しく。
泣いている人はもちろん、笑っている人にも優しく。
みんなの前で泣ける人も一人の時しか泣けない人もいる。
目で見えている事、発している言葉が全てではない。
人はみんな強くない。
だからこそ、人に優しく。寄り添える自分でいたい。
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