今日の参拝154 〜合理性〜
「地元の方々で雅楽をやっておられる神社がありましてね・・」
堤治神社で宮司さんにこのお話を伺った僕は、早速向かった。
石刀(いわと)神社
ちょうど帰り道である。
御祭神は、
タヂカラオ
クニトコタチ
トヨクモノ
クニノサヅチ
この他にも、多数お祀りされているようだ。
「神世七代」の神々、そして過日訪れた「駒形神社」を思い起こさせる神々。
実に興味深い。
また、龍神もお祀りされているらしい。
石刀神社は、静かな住宅街にあった。村の中、といった感じ。
で、早速お参りしたのだが・・
何かが違う。
何が違うかというと、うーん、何というか、「氣」が神社じゃないのである。古いというか、昔というか・・よくわからない。
考えてもしょうがないので、僕は参拝を続ける。
敷地の後ろ半分は、結構広い「森」なのだが、沢山木を切ってあるし、いろいろ花なんかを植えてある。ミツバチの箱もある。
とにかく不思議な神社である。
ひととおり参拝が終わったので、授与所に立ち寄った。そこでお話を伺うこととなったのだが、それでようやく「謎」が解けた。
まず、境内の「氣」。
何とこの神社は、“古墳”の上に立っているのだという。なるほど、僕が感じた氣は、古墳のものだったのだ。
余談であるがこの神社、このほかにも二つの古墳をお世話しているらしい。これは大変そうだ。
太古の昔の豪族の墳墓。さもありなん。
よく観察すると、若干地面が盛り上がっているのがわかる。
続いて「森」の謎。
これは、戦後(だったかな)に植えた杉や檜をやめて、元の「原生林」に戻そうという試みの一環なんだそうだ。森には野生のニホンミツバチやオオタカが生息しているらしい。これを守ることにもなりますね。
僕は、「雅楽隊」について伺う。
「まあ、素人だから上手ではないんだけど・・」
ということだったが、
「それが味なんだわね。」
なるほど。
そして話は続く。
「練習はしとるが、30分やってあと1時間は直会。あれこれ喋っとるわけだけど、それが大事。」
さらに
「神社の守りも、
合理性
を考えとったら、とてもやっとれんもん。」
ここに気付きがあった。
例えば草刈り。暑いししんどいし、よくそんな事やっていられるな、と言われる。
さして儲かるわけでもない。だが、それをやらないと、米づくりの農業が消えてしまうとの直感で、僕はこれを始め、そして続けているのである。
そう、そこに「合理性」はない。
だが、それが大事なのだということを気付かされたのである。
「それが日本の心だがね。」
その言葉は、駒形神社の宮司さんが仰ったのと同じこと。
「日本人の心を忘れないでいただきたい。」
僕は納得した。
おそらく、神の御言葉と思われる。
冥王星が水瓶座に入り、世界は「風の時代」に完全移行するという。
その新しい時代に持っていくもの、それが「これ」なのではなかろうか・・
そう思う。
そろそろ帰宅の時間だ。僕は記念にいただいた。
真菰のしめ縄
これも何かに繋がりそうな、そんな気がしている。
今度こちらにもご奉仕に来よう。
古墳の草刈り?(笑)