へ：変化を楽しむ。

緩やかな変化は受け入れやすいが、大きな変化は受け入れにくい。

大きな変化は何が起こるか予想がつかないし、自分の能力では対処できないかも、と不安にさせるからだ。

だからこそ、今自粛という生活に対する大きな変化は、自分でなかなか踏み出すことのできない変化であることを鑑みると、むしろチャンスととらえることもできるのかもしれない。自分の人生をもっと生きやすくするためのチャンスである。

こんなに大きな生活の変化が訪れるとは、今年が始まった時には思いもしなかった。いつも通り、変わらない日々を過ごして、特別なことも起こらないだろうと高をくくっていた。それが、あれよあれよという間に、自粛となり外出ができない状態となり、「新しい生活様式」まで唱えられるようになった。

HSP気質ということもあり、この変化に対して、会社に行って業務をしなくていいのは、とても助かっている。不要な飲み会や集まりに顔を出さなくていいのも、正直うれしい。好きなアーティストのLIVEに行ったり、旅行に行けないこと以外で、特に不自由に感じていることはない。私の生活に合った様式に変化している、とすら感じてしまっている。このような生活ができるとは考えもしていなかったが、実際できてしまっている。

自粛期間は、自分にとって心地よいことを問い直すきっかけとなった。イレギュラーな状態に身を置くことで、普段のストレス量がわかり、ストレスを感じずに生活する方法が少し見えた気がする。逆に今の状態がストレスな人は、外出できるようになったら何がしたいか、というところに自分のやりたいことが見えるのだろう。

大きな変化は多かれ少なかれ、気づきを与える。
その気づきから、自分がどう生きたいのか明確にして、行きたい人生のイメージをもっと鮮明に、描けるようになれば、もっと自由に人生を生きられるのかもしれない。人生の指針となる地図を描くこと、それを何度か塗り替えながら、オリジナルの地図を持つことは難しいが、それに挑戦するのも人生の醍醐味なのかも。