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駅までの距離。

アインシュタインの有名な言葉で、こんな言葉がある。

When a man sits with a pretty girl for an hour, it seems like a minute. But let him sit on a hot stove for a minute – and it’s longer than any hour. That’s relativity.
(可愛い女の子と一時間一緒にいると、一分しか経っていないように思える。熱いストーブの上に一分座らせられたら、どんな一時間よりも長いはずだ。相対性とはそれである)
             https://meigen-ijin.com/einstein/2/から引用。

この言葉を初めて聞いたとき、ハッとさせられた。確かに、うれしい時の1時間と悲しい時の1時間では、同じ時間が過ぎているにもかかわらず感じ方は全く異なっている。もしかしたら、女の子にとってはもっと短く、あるいはもっと長く感じていたかもしれない。相対性という抽象度の高そうな概念をこんなにシンプルにわかりやすく表せるものなのか、と感嘆した。

帰り道、駅に至るまでの距離も同じように感じる。誰と一緒にいるか、次に予定があるのか、落ち込むことがあったかなど心の天気模様次第で、距離感は変わってしまう。もし好きな人と一緒にいたら、駅までの道はあっという間で、ゆっくり歩いたり、少し遠回りしてみたり、少しでも時間を引き延ばそうとしてしまうだろう。だが、相手が自分のことを快く思っていなかったりさほど興味がなかった時、悲しい話だが自分には短く感じている距離でも、長く感じているのかも、と思ったりする。

たぶん、この気持ちの距離感がそろう人と一緒にいるのが、大切なのかもしれない。それぞれの価値観の違いや生きてきた環境の違いでどうしようもないすれ違いや誤解が人生にはたくさんあるのだろうが、だからこそ、距離感を大事にできる友人、家族、恋人を大切にしていかなければなと改めて思う。それを見つけるのも大変なのだけど。

自分が感じていることは相手には伝わっていないかもしれない。そう思って人と接するべき、とビジネスではよく語られている。私も何度もすれ違いを経験したし、今だってこれに対する有効な手段は見つけられていない。伝えられていない事がポロポロこぼれ落ちているけれど、どうすることもできない。でも自分が思いもよらないタイミングで自分を理解してくれる可能性を捨ててはいけないし、そう希望をもって人生を歩むのが何気に幸せへの近道なのかもしれない。

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