英国生まれのThe Body Shopとアニタ・ロディック
シルバーウィークの四連休、
みなさま、いかがお過ごしですか?
夏のお疲れも出る頃かと思いますので、
どうぞご自愛くださいませ。
さて、あなたはThe Body Shopというブランド、または
お店のことをご存知でしょうか?
英国に住んでいた頃、「The Body shop(ザ・ボディ・ショップ)」という名前の店をあちこちで見かけました。
ボディ・ショップは1976年に英国南部のブライトンで生まれた自然派の化粧品ブランドです。
現在世界各地の60以上の国に3,000以上の店舗があります。
創始者のアニタ・ロディックが
「企業には世界を良くする力がある」
と確信し、世界中から選んだ優れた天然原料を配合した
スキンケア、ボディケア、フレグランス、メイクアップなどの製品を作りました。
この企業が他の化粧品ブランドと大きく違うのは、
アニタ・ロディックが地球上の問題に取り組む意識を持ち、
その問題に取り組む活動をしていたからです。
例えば、1987年にはザ・ボディショップは
国際的な化粧品ブランドとして世界に先駆けて、
原料やその他の製品のフェアトレードを開始しました。
“援助ではなく取引を!”をコンセプトにした
独自のフェアトレードプログラム
「コミュニティトレード」です。
優れた天然成分や資源を有するなど、
公正な貿易関係を達成する機会が
ほとんどない国の地域社会の独立性を支援しています。
(The Bobdy Shopホームページより)
ザ・ボディショップが制定した「企業理念(価値観)」では、以下のように書かれています。
「企業理念(バリューズ)」
ザ・ボディショップは、企業の社会的責任を果たすために企業理念として
5つのバリューズを掲げています。
- 化粧品の動物実験に反対しています。
- 公正な取引により、地域社会を支えています。
- 自分らしい生き方を大切にしています。
- ひとりひとりの人権を大切にしています。
- 私たちを取り巻く環境の保護に努めています。)
わたしは1997年に英国で英語を学んでいた時に
アニタ・ロディックのことを学びました。
テキストに彼女のことが載っていたからです。
その当時、彼女は社会的意識の高い事業家で、
英国で最も成功した実業家の一人とみなされていました。
また、ボディショップはのちに日本に進出し、
日本にはまだ多くの店舗があります。
しかし、ブランドはまだ生き残っているものの、
ボディショップは2006年に
フランスのロレアルによって買収されました。
ロレアルがボディショップを買収した後、
ロレアルが動物実験を行っていたため、
世界中でボディショップ製品のボイコットを行った顧客や小売業者がいました。
また、2007年にアニタがなくなった後、
2017年にブラジルのナチュラコスメコスティコスに売却されました。
それにしても、化粧品に対するこだわりの強い日本人女性に支持されているからこそ
The Body Shopは今でも日本で存続しているはず。
それだけ、品質や企業の理念が認められていること、
すごいことですよね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
*「人生よかったカルタ・こども編」
今回は、「よ」、
「よかったが見つけらなくて、よかった」。
どんな理由でも良いので、
(フィクションでもいいので、)
「よかった」理由を考えてみてくださいね。
わたしの解答例は
「良かったことに気がつかないくらい、
身の回りが良かったことばかりだった。
そのことに気がつけて、よかった。」
上記のボディショップのことを書いたのも
1997年の渡英時の時のことを
振り返っているからなのですが、
「あの時は気がついていなかったけど、
あんな風に気を使っていてくれたんだ」
「あんな風に配慮していてくれたんだ」
と改めて気がつき、感謝することがいくつもありました。
それだけ恵まれていたことを、
「良かった」「ありがたかった」
と心から思いますし、あの当時に気がついて、
言葉にしてありがとうと伝えたかったなと
思います。
日々の生活の中で良かったことを見つけて、
相手に感謝することを忘れずにいたいと思います。
あなたはどんな「よかった」理由を考えますか?
ぜひ、聞かせてくださいね。