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日本画の面白さを知りました!現代アートと自然との調和


こんにちは、yukiです。


突然ですが、

「日本画」

と聞いて、
どのような印象を持たれますか?


少し前までの僕は、
「なんか渋そう…」
みたいな印象でした汗


しかし!

先日、現代の日本画家である
千住博せんじゅひろしさんの作品を鑑賞して、
そんな印象はバッサリと覆されたのです。

日本画って、まさに、

“自然と調和するアート”

なんだなあと思いました。

日本画の魅力に気づくことができましたし、
まだあまり知らない人にも
ぜひ興味を持っていただきたいです。

ということで、今回は、
日本画についてお伝えしますね!



光あふれる空間


軽井沢駅から車で10分。

明るい林が広がる地区に、
その美術館はありました。

軽井沢千住博美術館です。

公式HP


その名のとおり、
日本画家・千住博さんの作品を
鑑賞するために作られた美術館
です。

敷地には、
色とりどりの草木が茂るガーデンが広がり、

「なんだか素敵なところかも!」

とわくわくします。


美術館に入ると、
光にあふれた明るい空間が
広がっていました。
(撮影はNGでした)

館内の壁はガラス張り
建物の内側にもガラス張りのお庭があり、
美しい木々が館内に木漏れ日を落としています。

自然光に照らされた作品群は、
言いようがないほど美しい。

こんなに美しい美術館があるなんて!

というか、これ、日本画なの?
すごくモダンな感じ。

自分にとっての“日本画”が
狭すぎたのを思い知らされました。

「軽井沢の森の中に千住作品が一体となるイメージで鑑賞することが出来る空間を演出しております」

という館長のコメントのとおり、
アートと自然と建築が調和している空間です。

日本画は、自然と調和するアート


僕は正直なところ、
これまで日本画への興味は
全然ありませんでした。

大学で世界史を学んでいたこともあり、
鑑賞するのは西洋画ばかりだったのも
大きな理由だと思います。

そもそも、
何をもって日本画というのでしょうか?


千住博さんは、
日本画の特徴を、

「自然の側に身を置く発想法」

だと仰っています。

日本画と呼ばれるものには、
古来からの、アニミズム的な自然との関係
があらわれているのだそう。

大地の生み出した岩を、
細かく砕いて絵の具にし、
絵を描いていく。

日本画で用いられる“岩絵の具”は、
ざらざらしたマットな質感に見えます。

油彩や水彩とは異なる、
“素材感”の魅力が感じられるのです。

西洋画で使われる洋紙だと、
粗い“岩絵の具”では
すぐ紙が破れてしまうのだそう。

その点、日本画で使われる和紙は強靭で、
“岩絵の具”を使えるだけでなく、
意図的にシワをつけても破れにくいのです。

“自然”の力を借りた制作過程


千住博美術館には、
「崖(クリフ)」と名付けられた作品群や、
新作の「浅間山」が展示されていましたが、

初見では

「岩の表情って、
 こんなにリアルに細かく描けるんだ」

と衝撃を受けました。

しかし作品案内を読むと、
和紙をくしゃくしゃにして“岩絵の具”を流し込み、
リアルな表情を作る
のだそうです。

まさに、“自然”に従った制作ですね!

どう眺めても、
くしゃくしゃにしたようには見えず、
微細に描ききったように見える…笑

「浅間山」は、圧倒的すぎて、
背筋がぞくぞくしました。


また、一度見たら忘れられないような
「ウォーターフォール」の作品群も、
引力を利用して絵の具を流すことで、
滝の表情を描いたのだそう。

だからあんなに自然で、
それでいて他に類を見ないような
作品になっているのですね。

ものすごい存在感を放っていて、
絵の中に吸い込まれるようでした。

現代アートは“感じるもの”


僕は、知人におすすめされて
日本画の鑑賞に行ってみたのですが、
やはり少しハードルがあったように思います。

しかし、千住博さん自身が、
素直な感性に従って現代美術を見てほしい
という旨のことを仰っています。

「正直な自分の内面を作品に照射し、同じ人間としての自らの心を映し出す鏡として作品に向かい、作者とはいささか境遇や背景は違っていても、同じ人間の立場で謙虚に対峙することが、現代美術への鑑賞のアプローチです。」


芸術は、人と人とのコミュニケーション
と言われます。

クラシック音楽を聴くときのように、

「何を伝えようとしてるんだろう?」

と感性を働かせて向き合えば、
何かメッセージをもらえるかもしれません!



何はともあれ、千住博美術館では、
日本画を全然知らなかった僕でも
素敵な時間を過ごせました。

1時間もあればゆったり見られるので、
軽井沢に行かれる際は、
ぜひ立ち寄ってみてくださいね!





最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは、今日もよい1日を!


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