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第175回 あなたの商品の売り場、そこで合ってますか? そこが本当に「一番売れる場所」ですか? 何も考えずに「本来の売り場」で売ってませんか?

“本来の”売り場と、“一番売れる”売り場は違う!

西野亮廣から問題提起。「本は本屋さんで売る」が正解だと思っている人が多すぎる!

今日は【チロルチョコはレジ前で売れ】です。

多くの人間は、自分の商品が一番売れる売り場を選択できていない


僕はCHIMNEY TOWNという会社で働いているのですが、弊社の事業をザッと並べてみると…

・映画(長編・短編)
・ミュージカル(日・米)
・絵本
・YouTube(BackStory)
・イベント主催
・イベント運営協力(「えんとつ町の踊るハロウィンナイト」など)
・プロモーション協力(「星の絨毯」など)
・コンサル業
・グッズの開発&販売
・DAO運営(NFT)
・CHIMNEY COFFEE(実店舗&オンライン)
・COMET&WHINNY(化粧水やシャンプーなど)
・クラウドファンディングのプラットフォーム運営
・オンラインサロンのプラットフォーム運営
・支援活動(子どもギフト)
といったところ。

「多岐に渡る」とはこのことで、気がついたら、本当に、いろんなことをやらせていただいています。

とくに僕は「広告塔」としての役目もありますから、いろんな現場に行かせていただくのですが、その中でいつも気づかされること(考えさせられること)があります。

それが今日の本題なのですが、端的に言うと「(僕を含む)多くの人間は、自分の商品が一番売れる売り場を選択できていない」ということです。

すべての商品には「本来の売り場」と「一番売れる売り場」がある


これ、いろんなジャンルを越境しているから(いろんな現場に行かせてもらっているから)メチャクチャ分かるのですが…どうやら、すべての商品(作品)には「本来の売り場」と「一番売れる売り場」があるみたいです。

たとえば絵本の「本来の売り場」は、「本屋さん」か「Amazon」「楽天ブックス」といったところでしょう。

ですが、僕の場合、絵本は「個展会場」が一番売れるし、クラウドファンディングなどで「ギフト」として販売した方が本屋さんよりも売れる…というのがある。

それこそ、2024年12月20日〜25日に神戸ポートタワーのふもとで開催されるクリスマスマーケットでは、『ジップ&キャンディ』という絵本が子供たちに1100冊以上贈られるわけですが、これは「子供たちに贈りたい」と思ってくださった方々がクラウドファンディングで購入してくださったものです。
『ジップ&キャンディ』を1100冊以上売っている本屋さんなんて世界のどこにもありません。

僕が毎日飲んでいる(今も飲んでいる)CHIMNEY COFFEEのカフェオレベース(オーツミルクで割ると死ぬほど美味いヤツ!)のボトルの「本来の売り場」は、「渋谷の店舗」か「公式HP」だと思うのですが、一番売れるのは『西野亮廣講演会』の会場なんです。

講演会をするたびに、毎回100本ほど売れます。

講演会は毎回400〜500キャパなので、5人に1人が買って帰ってくださる。

「講演会はお前のファンが集まってるんだから、そりゃ売れるでしょ」と思われている方もいらっしゃると思うのですが、講演会終わりに絵本はあまり売れないんです。

ビジネス書もそこまで売れない(もう持ってる人が来ているから)。

数ある商品の中でも、講演会終わりに売れるのは「コーヒー」なんです。

コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』は映画館ではなくて、『ボトルジョージ・シアター』の方が売れる。

「自転車の雑誌は本屋さんじゃなくて自転車屋さんの方が売れる」とか、
「チロルチョコはチョコレート売り場じゃなくてレジ前の方が売れる」とか…
本来の売り場よりも売れる売り場があるじゃないですか?

あなたの商品の売り場、そこで合ってる?


今、自戒を込めつつ、皆さんに問うているのですが、「あなたの商品の売り場、そこで合ってる? 何も考えずに『本来の売り場』で売ってない?」というのが今日のメッセージです。

これ、ちゃんと「最も売れる売り場を探す」という意識を持っておかないと、僕らは本当にサボっちゃうんですよね。

本を本屋さんで売ることに何の疑いも持たない。

「本屋さんでどう売るか?」としか考えない。

商品・作品を売る時の正しい動きは、「本来の売り場」を忘れて、まずは、その商品・作品を持って「一番売れる売り場」を探す。

ちなみに、僕の絵本の場合だったら、本屋さんよりも、個展会場よりも、デザフェス(フリマ)の方が売れました。

それは試してみて初めて分かったことです。

「一番売れる売り場を見つけて、その中でどう売るか?」を考えるのが良い。

そして次の段階としてあるのが、商品・作品の中には「ヒットして認知を獲得した瞬間に、ギフト商品に化けるモノ」がある。

そうなってきたら、また「一番売れる売り場」が変わってくることもあるので、「一番売れる売り場」を探す旅に出なくちゃいけない。

とにかく、(僕を含め)多くの人が、自分の商品・作品を「本来の売り場」で売ることを信じて疑わない傾向があるので、ここはお互い気をつけていきましょう。

西野亮廣

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