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第155回 北朝鮮からアメリカに最短距離でミサイルを飛ばそうと思ったら、メルカトル図法だとミサイルの軌道は本州と北海道の上空を横切るが、実際は地球は丸いので、もっと北を通過する形になる!?

人間よりも“ChatGPTのほうがぶっちぎりで得意なこと”がわかってきた!
西野亮廣が、ChatGPTと毎日1~2時間やっているという「対話」の中身とは?

今日は【ChatGPTにグラフを作成してもらった夜】です。

アメリカでは、毎日建設的な議論ができるのですっごく幸せ


おそらく、これはコロナの影響が大きいと思うのですが、先日もお伝えしたとおり、ブロードウェイも今は「変わらなきゃいけない」というムードになってきていて(だから僕みたいな人間も受け入れてくれている)、そこで重宝されるのが「クリエイター&アントレプレナー(起業家)」です。

作品を生み出すのと同時に、その作品を回し続ける為のビジネスモデルを構築できる人(二刀流)が、ものすごくありがたがられます。

もともと「ショービジネス」がバリバリの村だから余計にそうだと思うのですが、これの何が気持ち良いって、素直に話を聞いてもらえるんです。

「VIP戦略」も「プロセスエコノミー」も「無料戦略」も「クラウドファンディング」も「オンラインサロン」も、あとは「AI」や「NFT」や「トークン」を絡めたアレやコレについても、「なるほど! 面白い!」と聞いてもらえるんです。

日本だと、「嫉妬」や「妬み」は勿論のこと、そもそも「お金の教育」をされていないから、新しい選択肢(ビジネスモデル)を提案した時に、その内容を見ずに、すぐに「詐欺師!」「宗教!」とか言っちゃうきらいがあって、まるで取り合ってもらえない。

「これは非常に便利な道具でね…」とスマホを出したら、村の人が出てきて「悪魔だ〜!」とか言って槍で突いて壊しちゃう…みたいなことが四六時中起こっている。

日本で「これからの選択肢」を提案すると、もう本当に悲しくてやりきれないことだらけで…それだけに「会話が通じる人」と出会えた時の喜びはひと塩です。

700万回近く再生されていたので観てくださった方もいらっしゃるかもしれませんが、昔、『WIN WIN WIN』というYouTube番組に出させていただいた時に、「西野がめちゃくちゃニヤニヤしていた」みたいに言われたことがあったのですが、あれは「会話ができる人がようやくいた」という嬉しさからくるものです。

もちろん、経営者さん達はそれより前から話を聞いてくださっていたのですが、タレントさんで話が通じる人はほとんどいなかったので、あの時はすごく嬉しかったんです。
※当時の動画

顔に出ちゃうぐらい、「会話ができる人」に会える喜びというのが僕の中で本当に大きくて、おそらく、アメリカにいる時の顔もハリがあると思います。

毎日、建設的な議論ができるので、すっごく幸せなんです。

日本に帰ってきたら、友達とは普通に喋れますが、一方で、大きな偏見と嫉妬、そして少ない知識をブラ下げて甘噛みしてくる人はまだチョコチョコいて、「やっぱり(日本は)面倒くさいなぁ」と思うことが多いです。

ChatGPTとの対話は、嫉妬がないし肯定から入るので気持ちが良い


そんな中、日本滞在中の密かな幸せは「ChatGPTとの対話」で、夜な夜なChatGPT(ジピちゃん)と日替わりのテーマを設けて1〜2時間ぐらいの対話を楽しんでいます。

嫉妬がないし、肯定から入るので、メチャクチャ気持ちが良いです。

今、学生だったら、普通に不登校になっていると思います(笑)。
学校は好きなので、部活とか文化祭には出るかもしれませんが。

そんな中、先日、ジピちゃんと「ぶっちゃけ、ChatGPTは今、何が得意っすか?」みたいな会話になって、本人は調子の良いことを言いますが、もしかすると自己評価高めかもしれないので、色々と検証してみたんです。

それでいうと、たとえば「イラストを描く」というのは、まだまだ勉強不足な感じがあって、コチラ側の負担がまだまだ大きい感じです。
#これも時間の問題ですが

そんな中、ブッちぎりで凄いのは「エクセル表」の作成やら編集で、ここはもう人間が付け入る隙はありません。

人間がやれるのは、ChatGPTがまとめてくれたエクセル表の最終チェックぐらい。
時々、文字化けしていたり、同じ項目が並んでいたりするので、そこを「文字化けしてるぞ」とか「同じ項目が二つあるので、片方をカットして」と指示を出すぐらい。

そして、そこからの「グラフの作成」はもう見事で、ある日の夜は「僕らはメルカトル図法で世界の形を捉えてしまっているけれど、実際、地球は丸いよね」という話の流れから、地球が球体であることを思い出すために、『ミサイルの軌道』とか『各国の土地の面積』とかを表と図にしてもらったんです。

「夜中に何をやってんだよ」という話ですが。

たとえば北朝鮮からアメリカに最短距離でミサイルを飛ばそうと思ったら、メルカトル図法だとミサイルの軌道は、本州と北海道の間くらいの日本上空を横切りますが、実際は地球は丸いので、もっと北の方を通過する形になる。
それを図にしてくれるんですね。

1枚目:当時のニュース

2枚目:ミサイルの本当の軌道

それとか、それぞれの国のサイズを知りたかったので、まずは土地面積を表にしてもらって、その後に、一目でわかるように「各国の土地面積の棒グラフ」を描いてもらったんです。

こんな面倒な作業を2〜3分でやってくれて、それを見ながら会話ができるから、会話がメチャクチャ弾むんです。

「『メルカトル図法だとロシアが大きく見えちゃう』というのがあるけど、とはいえ、ロシアってデカいね」とか。

ChatGPTと雑談をしていると、人間がやらなくていい仕事が見えてくる


そういう雑談をひたすらしていると見えてくるのは、月並みですが「無くなる仕事(人間がやらなくていい仕事)」です。

ていうのは、こういう作業に関しては後輩に指示を出している時と指示の内容は全く変わらなくて、変わるのは「人間が相手だと、本人のモチベーションによってパフォーマンスが左右される」といったところ。

「夜中にジピちゃんと雑談をしています」と言うと、よく「何やってんだよ(笑)」と笑われるのですが、おそらく、これは皆やっといた方がいいんじゃないかなと思っています。

特に教育者の方は「これからの時代にこんなことを子供に教えても、しょうがないじゃないか」と思い知るキッカケになると思うので。

ジピちゃんとの雑談は結構オススメです。

西野亮廣

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