第153回 会社を存続させようと思ったら、『「採用しちゃいけない人」を「採用しない」』ことがとっても大事!
こんな生々しい話を誰もしないので、僕(西野亮廣)が身代わりになって話します!
採用してから「やっぱり違った」となるのが、会社としては一番痛手。教育で悩むより、“どこ”で募集をかけるかだ!
今日は【Voicyでリクルート!】です。
会社運営に関しては「教育」よりも「採用」
「会社運営において『教育』と『採用』、どっちが大事ですか?」という質問を経営者に投げると、1年目の経営者か、体裁を気にする経営者は「教育」と答え、体裁ガン無視で、経験豊富なヤリ手の経営者は皆こぞって「採用」と答えます。
人によっては「採用が9割」とか「採用が10割」という人もいます。
彼らは、「採用」が企業の成長において最も重要な要素で、適切な人材を採用することが、長期的な成功に繋がると考えています。
さらに、「教育は子供の頃から始めるべきだ」とか、「大人になってからの教育は限界がある」といった見方もあって、成長の余地がある「伸びる子」に対する教育のみが効果的だとする意見も少なくありません。
程度の差はあれど、僕も、こと会社運営に関しては「教育」よりも「採用」だと思っています。
こんな生々しい話を誰もしないので僕が身代わりになりますが、会社を何期も走らせていると、やっぱり会社を存続させようと思ったら「採用しちゃいけない人を採用しないこと」がとっても大事だということを思い知らされます。
以前、Voicyでお話した「再生回数が稼げるから、甘い言葉を発信しまくっていたら、ものの見事にポンコツしか面接にこなくて、それでも採用したら、ほぼ全員が秒で会社を辞めた話」なんて、まさに。
僕の話じゃないですよ? 友達の会社の話です。
採用と教育にかけたコストが全て吹き飛んで、甘い言葉で再生回数が回っていた動画を全部消したそうです(笑)。
採用してから、「やっぱり違った」となるのが会社としては一番痛手です。
なので採用前に、正しく「フルイ」にかけて、採用する側も採用される側も互いに過度の期待を持たず、それでも握手できる関係なのか? を導き出す「エントリーマネジメント」が非常に大事。
もっと言うと「どこで募集をかけるか?」がメチャクチャ大事!
「募集をかける場所」の僕の中での暫定1位が「Voicy」
たとえば、エンターテインメントカンパニーとしてYouTubeチャンネル『毎週キングコング』で武道館イベントや、幕張メッセのイベントや、映画やミュージカルの裏側を取り上げた時に学生インターンを募集することは一見良いアイデアに思えるけれど、実際にやるとミスマッチが大量発生すると思います。
大切なのは「たくさん募集がくること」ではなくて、「相性が合う人から募集がくること」で、『毎週キングコング』ではエンタメを作る上で耳の痛い話をしていないので、たくさん募集があっても、ミスマッチが結構ある。
「じゃあ、どこで募集するのが良いのか?」と考えてみたのですが、今のところ僕の中での暫定1位は「Voicy」です。
YouTubeやTikTokや、他にもありとあらゆるエンターテイメントがある中、10代~20代前半でVoicyを選ぶ子は、やっぱりどう考えても一つ奥に入り込んでいる。
たぶんVoicyは「表面ではなく、構造から知りたい子」が選んでいるメディアで、可能性があるのはココかなぁと思っています。
Voicyパーソナリティーさんの中には、会社の経営者さんもいらっしゃると思うので、一応、僕の経験談を共有しておくと、僕は過去にVoicyで学生インターンを募集したことがあるのですが、それを聴いてウチに来てくれた子もいたし、あと、普段、Voicyを聴いてくださっているVoicyリスナーのオジサンが、その方の近くにいる学生さんに「西野さんのところで学生インターンを募集してるぞ。おまえ、一回、受けてみろ」と言って、そうしてウチに来てくれた子もいます。
血は繋がっていなくても、Voicyリスナーのオジサンと、その近くにいる学生さんは「前向き」「学ぶことが好き」「知的欲求強め」みたいなところで繋がっているので、過去にVoicyで学生インターンを募集した際には、実際に前向きで学びに意欲的な人材が集まりました。
話をまとめると…
企業の成長と持続的な成功には「教育」よりも「採用」が重要で、適切な人材を見つけるための戦略的なエントリーマネジメントが必要だということ。
そのためには「募集をかける場所の選定」も重要で、適切な媒体を選ぶことで相性の良い人材を集めることが可能になる。
その「募集をかける場所」の現時点での僕の中での暫定1位が「Voicy」です、という話でした。
西野亮廣
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