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第154回 人生サバイバル時代。年代ごとに、武器になるものが変わってくることが理解できている人とできていない人で、大きく差がつく!?
20代は体力、30代は技術、40代は? 50代は? 60代は?…年代ごとに必要な武器は変わる!
今日は、【10代、20代、30代、40代、50代、60代…に、それぞれ必要な能力】です。
10代~60代「何が一番の武器になるのか?」という話
せっかくニューヨークにいるんだから、ニューヨークっぽい話題をしたいところなのですが、先日、ウダウダ話していた時に、「日米関係なく、ここは共通するんだな」と思ったことがあったので、共有させていただきます。
僕自身、過去にも似たような話をしたことがありますし、他の人も似たような話をしていると思うのですが、その話の「総まとめ」です。
この人生サバイバルを生き抜くには「その時代、その時代で、それぞれ何を持ち合わせていなければいけないのか?」という話です。
言い替えると、「その時代時代で何が一番の武器になるのか?」という話です。
10代~60代までザッと言うと…
10代は「友達」
20代は「体力」
30代は「技術」
40代は「人脈」
50代は「健康」
60代は「愛嬌」
です。
10代は「友達」、20代は「体力」
順に説明していくと、10代の「友達」というのは何も学校の友達である必要はなくて、オンラインゲームで知り合った友達でも、クラブチームで知り合った友達でもいい。
こと10代を生きることだけを考えたら、そりゃ、ここに恵まれていた方が楽しい。
ここはまぁ異論は無いと思います。
で、20代は、やっぱり「体力」です。
この時代から社会人生活が始まるわけですが、最初は技術もなければ、学校で学んだ知識もほとんど使えないので、「量」でカバーするしか無いんですね。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のニューヨークのスタッフに20代の子がいるのですが、彼はメチャクチャ量をこなすんです。
親がメダリストなので若いうちの「量」の重要性を知っていて、「量より質でしょ」という寝言みたいなことは言わないんですね。
「今はまだ質が出せないので量でカバーします」がモットーです。
僕も20代を経験してきましたが、多くの人が、ここで「フルイ」にかけられる。
つまり、ほとんどの人が「量」から逃げちゃうんですね。
「今はAIがあるから『量』の時代じゃないでしょ」と言う人もいるのですが、先日、堀江さんが「AI時代を制するのはAIを触った量だ」みたいなことを先日言っていたことをご報告いたします。
30代は「技術」、40代は「人脈」
そして、ここからは「量」をこなした20代を走り抜けた人だけが参加できるゲームになってきますが、30代はやっぱり「技術」です。
もちろん「若手ボーナス」は無くなっていますし、「技術」で存在感を出していくしかない。
この時に忘れちゃいけないのが、「自分が何の技術に長けているかを、自分が分かっていないケース」というのがある。
ちなみに、YouTuber・カジサックがスタートしたのが2018年10月1日で、梶原さんが38歳の頃なのですが、僕と山口トンボが梶原さんにYouTubeをオススメしたのが2013年10月28日…梶原さんが33歳の時です。
『毎週キングコング(※当時は「毎日キングコング」)』の第1回ですね。
「ひな壇とか出なくていいから、梶原さんはコッチだって!」と5年間言い続けて、ようやくカジサックがスタートするので、やっぱり自分を分析するのは誰でも難しいのだと思います。
つまり、技術の花が咲かなかった場合に、「そもそも咲かせる土地が間違っている」ということがあるので、30代はここを気をつけた方が良さそうです。
40代は言うまでもなく「人脈」です。
結果を出してきた者同士が繋がりあって(オイシイ話を自分達で回しあって)、飛躍的(かけ算的に)に上のステージに一気に駆け上がるのが、この時代。
今、僕はこの時代を生きているわけですが、やっぱり同世代もそこそこ偉くなっているので、「この仕事でご一緒できませんか?」の話が多いし、その一つ一つが大きい。
オンラインサロンでは、各プロジェクトの予算を公開しているので、このあたりの変遷が分かりやすく辿れるのですが、やっぱり、30代とは仕事の規模が比べ物にならない。
でも、だからといって、僕の技術が飛躍的に上がったかというと、たぶん、そんなことは無くて(多少は上がっています)、やっぱり『人脈』の力が大きい。
50代は「健康」、60代は「愛嬌」
そして、ここから先は僕は未開の地ですが、先輩方の話を聞く限り、50代は「健康」だそうです。
20代の頃にどれだけブイブイ言わせていたやつも、30代で技術に恵まれ、40代で人に恵まれて、どれだけ成功していても、病気になる人はキッチリと病気になって、当たり前ですが、パフォーマンスが著しく落ちるそうです。
で、これ面白い話を聞いたのですが、もともと病気がちだった人は「病気慣れ」している(落ち込んだ時の上げ方も知っている)のですが、これまで病気にならずにバリバリやってきた人は、50代に入って病気が続いた時に、耐性がないから、メンタルのバランスを崩すんですって。
こういう人の方が、急に変な占いにハマったり、怪しい数珠とか買ったりするそうです。
「俺が身体を壊すハズがない。これは気が悪いんだ」とか考えちゃうみたい。
気が悪いわけでもなんでもなくて、原因はシンプルに「加齢」で、だから今のうちから「50代を健康に走れる身体」を作っとかなきゃいけない。
そして、60代は「愛嬌」だそうです。
「いやいや、愛嬌は20代から必要でしょ」とツッコミたくなりますが、よくよく考えてみたら、無愛想でもそれなりに結果を出している20代〜40代はチョコチョコいます。
そりゃ、20代から愛嬌はあった方が良いに決まっているのですが、20代は「愛嬌」よりも「量」の方が重要度が高いのでしょう。
ただ、「60代で愛嬌が無かったら終わり」というのが僕の知人の60代のバッキバキに結果を出している経営者さんの言葉です。
というのも彼曰く、「能力は『量』も『技術』も『人脈』も、60代になると全部負けちゃうから(笑)」と。
「西野くん、今、バッキバキにイケてる20代とダイレクトに繋がれるでしょ? 60代になると、人を何回か挟まないと、20代と繋がれないんだよ。あと、60代と繋がろうとする20代なんて、ほとんどいないから」と笑ってました。
じゃあ、どうして今も結果を出しているかというと、その人は40代や50代の経営者の「待ち合わせ場所」みたいになっているそうで、その人がいないと皆集まらないそうです。
『笑っていいとも』の最終回を思い出す話ですね。
待ち合わせ場所に必要な能力が「愛嬌」で、「愛嬌のない60代に何の価値があるんだよ」というその人の言葉を共有しておきます。
最後におさらいです。
10代は「友達」
20代は「体力」
30代は「技術」
40代は「人脈」
50代は「健康」
60代は「愛嬌」
皆さんはいかがですか?
西野亮廣