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第118回 時代は「主役を見るエンタメ」から「主役になるエンタメ」へ。「えんとつ町×ライブ空間×盆踊り」で魅せた“世界基準”の可能性

1万3000人がハロウィンナイトに熱狂。西野亮廣が「祭り」を作るとこうなる! オンライン配信は要チェック

今日は『ライブエンターテイメントの世界“も”獲る』というテーマでお話ししたいと思います。


すべてが規格外のハロウィン盆踊り


ここ最近、僕の知り合いの起業家さん達が、こぞって「ハロウィン」を狙っております。

理由はハロウィンが「主役を見るエンタメではなくて、主役になるエンタメ」だから。

国民総発信者となった今の時代に「ハロウィン」というイベントはドンズバなんですね。
#ドンズバ
#ピッタリという意味だよ

もちろん、こうなることは千年前から分かっていたので(#ホントは11年前)、『えんとつ町のプペル』を作る時に、「ハロウィンのアイコンを獲るぞ」と大号令をかけました。

コスプレ大会化した近代ハロウィンでは、クリスマスでいうところの「サンタクロース」が空いていたので、「それを作りにいくぞ!」と。

コスプレをすれば必ずゴミが出る(ハロウィンの日にはゴミが誕生する)ので、ハロウィンのキャラクターとしては『ゴミ人間』が妥当だろう」と11年前の黒西野。

ただ、それだけではハロウィンのアイコンは獲れません。

繰り返しますが、ハロウィンは「主役を見るエンタメ」ではなくて、「主役になるエンタメ」なので、大切なのは「お客さんが主役になれるステージ(背景)」で、お客さんが行きたくなるような町を作ろうと思って『えんとつ町』を作りました。

今回の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』は僕発信の企画ではなく、演出のイジツさんからの持ち出し企画で、ハロウィンの時期の幕張メッセを押さえちゃったイジツさんが「ハロウィンに祭りを仕掛けるなら、『えんとつ町』が良さそう…」と“思いついた”ところに端を発します。

作品や商品やサービス、あるいはキャスティング(仕事のオファー)は、お客さんやクライアントに「思いついてもらうこと」が全てで、「あれを買おう」「あの人にオファーを出そう」と思いついてもらわないことには始まりません。

自分の作品や商品やサービスを思いついてもらうには、「◯◯といえば」になることがブリブリに大切になってくるわけですが、それでいうと『えんとつ町のプペル』は約11年の刷り込み作業によって「ハロウィンといえば」の上位にきていて、このままブッチぎることは、そこまで難しくはなさそうで、11年前に「ハロウィン」に張った自分を抱き締めてやりたいです。
#まだまだトコトンやる

『えんとつ町』のライブ演出の相性が良すぎた件


今日は「ライブエンターテイメントの世界を獲る」というオラオラした話をさせていただくのですが、その前に一つだけ整理・共有しておきたいことがあります。

「『えんとつ町』とライブ演出の相性が“偶然”メチャクチャ良かった」という話です。

これは、そんなに複雑な話じゃなくて…
ライブをしようと思ったら、当然、「照明演出」が必要になってきます。


武道館や幕張メッセのようなデカ箱になってくると、会場の壁や天井を美術セットで埋め尽くすことは物理的に不可能なので、「照明演出」の力が余計に必要になってくる(光は100メートル先の壁にだって色をつけることができる)のですが、空気中(たとえばお客さんの頭の上)に色をのせるには「スモーク(煙)」が必要なんです。

音楽ライブでレーザーが飛び交っている場面を見たことがあると思うのですが、あれにしたって、「スモーク」を焚いていないと、光が綺麗に出ないです。

細かい話をすると、「『スモーク』という壁に光が当たって、空間が光る」んですわ。
そう考えると、照明演出を際立たせるには、なるべく空間にスモークを焚きたいところですが、スモークをたくさん焚くには理由が必要です。

「そもそも、なんで、こんなにスモークだらけなの?」となるので。
そんな中、朝から晩まで煙でモックモクの『えんとつ町』ときました。

「スモークがたくさん焚かれている」が、えんとつ町の日常なので、照明演出の遊びシロだらけ。

これは、後から気づいたことで(偶然の産物です!)、「えんとつ町」と「ライブ空間」の相性がメチャクチャ良かったんです。
以後、お見知りおきを。

世界を獲る


そんな『えんとつ町』を引っさげて、ライブエンターテイメントの世界を獲りにいこうとしているわけですが、今回の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』で大きな気づきがありました。

これまでは「えんとつ町×ライブ空間」で世界を獲ろうとしていたのですが、よくよく考えてみると、これだと、これを作るのが日本人である必要がありません。

「えんとつ町×ライブ空間」に不足しているのは「日本人のDNA」で、つまり、ここには「日本の歴史」を練り込まないといけない。
というわけで、「×盆踊り」でございます。

これまで僕らが作ってきた「えんとつ町×ライブ空間」に今回は「盆踊り」が加わったわけですが、その破壊力たるや。

先日、オンライン配信の編集をしていたのですが、そこに、ライブエンターテイメントの世界ランカーに躍り出る可能性を見ました。
#勘違いなどではありません

「あ。これ、普通に世界を獲れるやつじゃん」と。

『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』は、これからアレやコレやと仕掛けますが、皆さんには是非是非そういう目で見ておいていただけると嬉しいです。

まずは、オンライン配信チケットを「1万枚」売って、収支を黒にのせるところから。
これが上手くいけば、再来年は2DAYSで開催しようかと思っております。

なので、オンライン配信チケットのシェアのご協力を宜しくお願いします。

エンターテイメントの世界も獲りにいきましょう。

現場からは以上です。

西野亮廣

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