見出し画像

稲刈りの月、9月。手伝いに行けなくてごめんね。

パンも麺も好きですが、圧倒的ごはん派です。
ごはんにまつわる色々も好きです。

新米が食べられる楽しみがピークに達するイベント、稲刈りのこと。

私の中で9月は稲刈りの月。
稲が刈り取られていくうちにどんどん増していく、土と稲と埃の香り。
この稲刈り特有の香りは秋の決定打。
子どもの頃、田んぼにまつわるイベント(大人にとっては大変な作業)はどれも大好きだったけれど、ナンバーワンは稲刈り。


台風との戦い。週間天気予報とにらめっこ。

稲刈りの敵は台風です。
たわわに実った稲穂に台風の雨風が当たると、稲穂の重みも手伝って、稲や土の強さにもよるみたいですがペタッと倒れてしまいます。
台風が過ぎ去った後の田んぼ道はついついキョロキョロしながら見渡してしまい
あの田んぼかわいそう。。。
って思うところも少なくありません。

なので、稲刈り前から晴れてくれてたら最高らしいです。

そろそろ稲刈りの時期だよね。
と思うと、祖父や父が天気予報を見ながら
「どうすっかなー」
「どうすっかなー」
と言っていました。

稲刈り当日の朝、
カラッと晴れていたらじいちゃんが嬉しそうで
雨のあと何とか、、、って感じだと眉間にシワが寄っていました


軽トラの後ろで

ちびっこの私たち子どもができることなんてたいしてありません。
今になって思えば、邪魔だったんじゃなかろうか。
子どもの私はそんなこともつゆ知らず、一番の楽しみは刈り取った稲と一緒に軽トラの後ろに乗ること。
刈り取った稲を袋に詰めて、軽トラに積み納谷の乾燥機に入れに行くわけです。

刈りたてのほかほかした稲と一緒に軽トラに乗って、風邪を切るのがとっても気持ちいい。
普段は見られない景色を見ている特別感もワクワクする。

ただ乗るだけじゃほんとに邪魔してるだけになっちゃうので、納屋に着いたら乾燥機の中に刈り取ったお米を入れて、空っぽになった袋を一輪車に乗せて帰ってくる。くらいのお手伝いはしてました。
成長するにつれて、一輪車がうまく使えるようになるのも嬉しかったなぁ。


役割の変化

高校生になると部活が忙しくて稲刈りに参加できなくなり、大学は関西にいたので手伝えるわけもなく。
社会人になって久しぶりに手伝えると思ったら、、、
稲刈りの時期に突入した途端、えげつない鼻炎症状
目は痒いし、鼻水は止まらないし、くしゃみも出るし、なんだこれは。でした。
稲アレルギーなのか、埃アレルギーなのか、なんなのか。。。

田んぼに出て手伝いしようにも、コンディションが悪すぎて使いものになりません。
せっかく大人になってそれなりに手伝えるようになっているはずなのに。
何もしないわけにもいかないので、
外で作業しているみんなの休憩の準備やお昼ごはん、夜ごはんの準備が担当になりました。

料理くらいできて良かったと思う気持ちの反面、ちょっと寂しい。


帰ることさえできない2020年
結婚して実家を離れてはじめての稲刈りを迎えるはずだった今年。

帰ることさえできません。

美味しいお米を送ってもらっているので
田植えと稲刈りくらいは手伝いに行こうねと、旦那さんとも話していたのに。

楽しい楽しい思い出と
ちょっと寂しい申し訳ない思い出と
稲刈りの9月は印象に残りやすい月


そして新米が食べられる日を心待ちにする9月。

今年の稲刈りが天候に恵まれて、無事に終りますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?