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お味噌汁の話

子どもの頃、家のお味噌汁が嫌いでした。

具を食べて、上澄みをちょろっと啜って残していました。

それが今では、平日は毎日必ずお味噌汁。

休日はパンとかパスタが多くて、外食にも行ったりすると、1日に1回も飲まないこともあるかな。でも、ごく稀。

実家から届いた手作り味噌でお味噌汁を作りながら、お味噌汁エピソードをいろいろ思い出したので、今日はお味噌汁のお話。


実家の味噌汁

味噌はどこで買ってるのかわからないけど、クリーム色っぽいバケツみたいな容器に入った麹味噌。

出汁は煮干し。煮干しの頭と腹のワタをとってミキサーでガーっと粉末に。

味付けは薄め。

具は少なめ。

何が要因だったのかわかりませんが、家のお味噌汁を美味しいと思ったことがありませんでした。

でも、どうにもこうにも飲み干せない。


里ばあちゃん家のお味噌汁

家のお味噌汁より好きでした。

泊まりに行くと、母が「この子味噌汁飲まんわ〜」って行ってましたが、里ばあちゃんはそんなこと気にしません。

「ばあちゃんのお味噌汁美味しいから飲まれ、味噌汁体に良いからね」

煮干しが粉にされず、そのまま具として入っているお味噌汁。

味付けはしっかり。

具は大きくてたくさん。

おかず食べてるみたいで、なぜか残さず飲み干せました。


一人暮らしのお味噌汁

大学生になり、一人暮らしで自炊生活。

「味噌汁こそ家庭の味」とかなのかもしれませんが、家庭の味にしちゃったら残す羽目になります。

自己流味噌汁のスタートですが。。。お手本にしたい味とか食べ続けたい味とかがあるわけじゃないので試行錯誤です。

豚汁は美味しく作れるけれど、味噌汁はいまいち・・・
だしの素使ってみたり、ちょっとリッチな出汁パック使ってみたり(そりゃ美味しくなる)

なんだかいまいち正解が出ないまま、一人暮らしを切り上げて実家へ。


妻になってからのお味噌汁

旦那さんも私の実家のお味噌汁の味はいまいちお口に合わないようでした。
旦那さんの場合は原因は明らかで、煮干しだしが合わない理由。
なので、味と手軽さを考慮して、水出し昆布のお味噌汁が我が家のお味噌汁のベースになりました。

そして、具沢山の豚汁なら美味しくなることをヒントに、具は多め。
裁定3種類は使います。
たんぱく源の食材1種類、野菜やきのこや海藻を2種類。
お肉は鶏肉の切れ端や、豚コマの切れ端、冷凍しておいた豚コマ団子がお気に入り。
魚も入れます。鯖の水煮缶、ツナ缶、魚じゃないけど冷凍のむき身あさりも定番。
豆腐は絹ごしの時もあれば木綿の時もあり、油揚げの時もある。
野菜、きのこはなーんでも。その時冷蔵庫にあるものを見繕って2〜3種類。

栄養リッチなお味噌汁が新しい定番になりました。

お気に入りの組み合わせを見つけるのも楽しみのひとつ。


成長とともに味覚は変化し、美味しいと感じるものは広がる。
でも、それはいろんな味や食べ物に興味を持てたおかげ。
半年以上実家に帰れていませんが、次帰った時、もしかしたら実家のお味噌汁を美味しいって感じることもあるかもしれないですよね。


さて、明日はなんのお味噌汁にしようかな。



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