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人に嫌われたくない。そんなあなたに教えたい嫌われる恐怖への対処法


それは、

自分の心をあたためる


ことです。


自分の心臓のあたりに手を当てて
そこをあたためてあげながら、
自分が抱きしめられていることを
イメージするのです。


ポイントは3つ。

  1. 心臓のあたりに手をあてること

  2. 幼い自分になりきること

  3. 抱きしめられるイメージをすること

です。




では、詳しい手順を説明します。


①左胸に手を当ててください。


その手をもう片方の手でおおうようにすると、
よりあたたかさが強くなります。




②幼いころの自分をイメージして、
その自分になりきってください。


そのようにイメージしてください。




③幼いころの自分がいちばん
抱きしめてほしかった人を
思い出してイメージしてください。


おとうさんでもいいし、
おかあさんでもいい。


おじいちゃんでもいいし、
おばあちゃんでもいい。


大事なのは、昔の自分が
抱きしめられたかった人を
想像することです。



その人を想像したら、

④ぎゅっと抱きしめられているのを
想像してください。


抱きしめられた方は自由です。


後頭部に手をそえられて
抱きしめられるのでもいいし、


体で覆いつくすように
抱きすくめられる形でも構いません。


自分がされてうれしい形、
安心できる仕方をイメージしてください。




⑤そのあたたかさを
まずはじっくりと味わってください。


それに慣れてきたら、
抱きしめてくれている人の感触を
味わってみましょう。


セーターのやわらかさ、
エプロンのザラザラ感など、
その人が着ている服の感覚を
イメージしてみてください。


また、匂いなどもイメージするのも
いいでしょう。


整髪料のさわやかな匂い、
香水のあまい匂いなど、
その人の匂いがあると思います。


見た目もイメージしましょう。


見た目の年齢は、
自分がなっている幼い自分が
目にした年齢にすることが大切です。




すると感じてきませんか?


心のなかの悲しみがやわらぐのを。


幼いころの自分が抱えていた苦しみが
癒されてくるのを感じませんか?


しあわせ、
うれしい、
みたされている、
まもられている、
などなど…。


そんな感覚が生まれてこないでしょうか?


このあたたかさがあれば、
外敵やストレスにさらされても大丈夫。


この感触、匂い、包まれている感覚、
安心感、落ち着きがあれば大丈夫。


これを思い出せる自分なら、
自分を自分で支えられる。


人に依存する必要がなくなる。


仮に人に嫌われてしまっても、
なんとかやっていける。


心のなかの
抱きしめてくれた人の存在が
自分を守ってくれるから。


そんなふうに思えませんでしたか?


もしそう思えたなら、

もうあなたは大丈夫。


あなたは一人で立っていけます。


なぜなら、
あなたは自分で自分を支える術を
身につけられたから。


人から嫌われる恐怖に対処する方法を
得ることができたからです。




そもそもなぜ、人は嫌われることを
恐れるのでしょうか?


友人が離れたり、
スルーされたり、
相手にされなくなることが
怖いのでしょうか?


それは、
その人に依存しているからです。


その人に依存しているから、
離れていかれるのが
とてつもなく怖いのです。




ではなぜ、
依存してしまうのでしょうか?


それは、
自分で自分を支えることが
できないから。


自分で自分を助けることが
できないからです。




ではなぜ、
自分で自分を助けることが
できないのでしょうか?


それは、幼いころに
十分に甘えられなかったことが
原因です。


もちろん
生まれながらに甘えん坊だから、
ホルモンの影響など
いろいろ考えられるでしょう。


でも、すくなくとも
これが原因で
僕は自分を支える能力が
得られませんでした。




この自分を支える能力とは何か?


それは、自分の心のなかにある
何があっても守ってくれる
信頼できる人間の存在です。


外敵やストレスに
自分の平穏をおびやかされても
それから守ってくれるあたたかさです。


ざらりとした感触、匂い、空気
そういったものが自分を
守ってくれるのです。




僕がこう考えているのは
以下の理由があります。




僕もまた、人に嫌われることを
とても恐れていた人間です。


なぜなら、
2024年に人間関係が大崩壊し、
心に傷を負ったからです。


自分の失態で、40人を超える
友人との関係が切れ、
心の通じ合った友人との
関係も消失しました。


とてつもなく苦しかったし、
痛かった。


つよい孤独感におそわれ、
あまりの苦しさに自殺願望も
生まれる始末。


多くの友人との繋がりを
なくしたのもつらかった。


でも、いちばんは
自分が苦しい時に
支えてくれる関係を失ったこと。


これがいちばんの苦痛でした。


心の通じあう仲だった彼らは
心の支えだったんです。


だから、それをうしなった絶望感は
いい表せるものではありませんでした。




そのうえ、自分の行いで
人との縁が断ち切れた経験から、
自分の対人スキルに不信感を覚えました。


人づきあいがとても怖くなったのです。


その影響で、失声症をわずらい、
しゃべることができなくなりました。


そのくらいに、人と関わることに
ストレスに感じていたのです。


幸い、両親や残った友人、
主治医の支えもあり、
ふたたび話せるようになりました。


しかし、そういうこともあり、
ものすごく人と関わるのが
怖くなってしまいました。


自分の一つの行動で
人間関係が簡単に
断ち切れることを知ったので、
人に会うのも話すのも
怖くて怖くて仕方がありませんでした。


もうこれ以上、自分から離れていかないで。


自分を嫌いにならないで。


ずっとそう願っていました。




そんなある日のことです。


やらかしました。


つい感情がたかぶって、
友人とのグループチャットに
感情的な文章を
書き込んでしまったのです。


それから
友人からの反応がなくなりました。


0ではないのですが、
反応をして
もらえなくなったように感じたのです。




ヒュッ!


心が冷えました。


キンキンに冷えました。


やってしまった、やってしまった!!!


また、やってしまった!!!


もう嫌なのに、もう嫌なのに!!!


また、やってしまった…。


絶望しました。


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい
つらいつらいつらいつらいつらい


ネガティブな感情が
全身を駆けめぐりました。


あまりの感情の濁流で
冷静な思考はまったく働きませんでした。


もうこうなってしまっては
頭で考えることはできません。


じっとしていても
この濁った感情の流れに飲み込まれ、
とても苦しい思いをするだけです。


なので、秘密兵器を使うことにしました。


それは、ノートペン


これに感情を書きとめて、
気持ちを整理することにしました。




痛い、
苦しい、
嫌だ、
怖い、
つらい、


たくさんの気持ちをひたすらに
書きなぐります。


恐怖、
ヒヤヒヤするのが嫌だ
胸の奥が冷たい、
嫌だ、
きらいだ、


などと、ずーっと書きます。


気持ちが落ち着くまで
書き続けます。


しばらく続けると感情の激流が弱まり、
気持ちがゆったりとしてきました。


よかった、落ち着きました✨


ふぅ。




と、ここで終わっても
よかったのですが、
人に嫌われることに対して
気持ちが向いているので、

なぜこんなにも
人に嫌われるのを恐れるのかを
深掘りしてみることにしました。




なぜ、なぜ、なぜ。


8回ほど「なぜ?」と掘ってみると、
独りが怖い、
心が冷えるから嫌だ、
心細いのが恐怖、
という言葉が出てきました。


なので、心細さについてさらに掘ります。


なぜ心細さが生まれるのか?と問うと、
人、とくに心の通じ合う友人に嫌われたら、
自分のメンタルがもたない、という悩みが
出てきました。




なぜメンタルが持たないか?


それは、自分でそのメンタルを
持ち直すことができないからのようでした。


つまり、
自分で自分を支えられないのです。


人から助けてもらわなければ
自分の苦しみを拭うことができない。


自分の心をあたためることが
できなかったのです。


そうしてさらに掘っていくうちに、
幼いころに十分に甘えられなかったことを
思い出しました。




なぜ甘えられなかったのか?


それは、親が忙しかったのと、
きょうだいが多かったからです。


親は共働きでいつも家を空けていました。


帰ってくるのは夜8時くらい。


その間はずっと
祖父母に見てもらっていました。


なので、日常的に親のあたたかさに
飢えている状態だったんです。


くわえて、
僕には2人のきょうだいがいました。


僕は長男で、
きょうだいのいちばん上でした。


なので、幼いきょうだいのことを考え、
親に甘えることを遠慮していました。


でも、心のなかではこう思っていました。




おとうさんとおかあさんに甘えたかった。


そのあたたかい体で、ぎゅっとしてほしかった。


あたためてほしかった。


あたたかくなりたかった。


包まれたかった。


守ってほしかった。


抱きしめてほしかった。


と。




幼い僕はスキンシップを
望んでいたのです。


あたたかさを求め、
冷たさを嫌がっていたのでした。


しかし、今の自分は
自分で自分をあたためることができません。


だから、他人に任せきりになっている。


それゆえに、
人が離れていくことを恐れていた。


そういうことだったのです。




だから、こう思いました。


自分で自分を
あたためられるようになったら
この悪循環から逃れられるのでは?、と。


なので、
さっそくやってみることにしました。


幼いころの自分をあたためるワーク。




自分の心のなかには
いろんな気持ちを抱えた
幼いころの自分がいます。


幼いころに受けた傷の記憶とも
言えます。


それがまだ残っているんですよね。


たとえば、
幼いころにヒヤッとしたときの記憶とか、
犬に吠えられて怖い思いをした感覚とか、
残っていませんか?


そういう感覚です。


そのなかにある、
甘えたかった自分を思い出すんです。




そして、この子を甘えさせてあげる。


その子がしたいように
させてあげる。


それが、冒頭でご紹介したワークです。


そうしてあげることで、
甘えたがっていた子どもの気持ちを
満たしてあげることができます。


満たしてあげられると、
その子は満足するんです。


満足すると、
その子はその感覚を覚えるんですね。


おとうさんやおかあさんに
包まれる感覚はこういうものだ、って。


抱きしめられると、
こんなに安心できて、
うれしいんだ、って。


この満たされた感覚があれば
どんなに怖いことがあっても
やっていけるって思えてくるんです。


だから、安心していられるようになる。


自立できるようになるんです。


そういう理由から
自分のなかに眠る幼い自分を
満たしてあげることが
自分を支える力となると考えています。




心のなかの親の存在はつよいです。


どんなときも自分と一緒にいてくれますから。


つらいときも苦しいときも、
左胸に手をあててイメージをすれば
あたたかさを感じられます。


ざらつく服の感触、
おとうさんやおかあさんの匂い、
優しい雰囲気、
いろいろなものを感じられます。


それを思うと、力が湧いてきます。


この力が自分を支える力になるのです。


ひいては、
他人への依存をやめることができ、
人に嫌われるのが怖くなくなります。


そういうわけで、
このように心をあたためることが
重要だと思うのです。





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