遠くを・空を見れていますか?
とある工場を訪問したときのことだが、その建物は2階建てでワンフロアが非常に広かった。会議室へ向かうにもかなり歩いて大変だ。
ただ、その日一日結構歩いたが、仕事が終わった時の疲労感がいつもと違う。特に目が楽な気がする。ひょっとすると広い工場の中で遠くを見ていたから?ちょっと調べてみた。
目の筋肉”外眼筋”の疲れ
目が疲れる1つの原因として近くを見すぎていることが挙げられるが、その時に実際の目では何が起こっているのか?
詳しくはこちらのサイトを参考にしたのだが、近くと遠くを見分けるのは、目のレンズの役割をもつ"水晶体"の厚みを変えるメカニズムと、眼球の向きを内側へ向ける"外眼筋"が関係しているという。
人間の両目は本来、「やや外側」を向いています。それが目の「自然な位置」なのです。
しかし、これでは「ものが見えない」ので、無意識のうちに「両目をまっすぐに」して調整しているのです。つまり、「近くをみるとき」にかぎらず、普段でも、目の位置をまっすぐ正面に向けるために、”内側方向に”外眼筋をはたらかせ続けている。
本来両目が少し外側を向いているというのは正直知らなかったのだが、となると普段目で物を見るときは常に内側へ筋肉を使っているということになる。近くを見るほど外眼筋は強く緊張するし、ずっと見ていると緊張しっぱなしだから外眼筋が疲れるのも頷ける。
外眼筋を緩める機会が減っている
ただ、現代の生活では、遠くを見て、言わば外眼筋を緩める機会も減っていると思う。例えば電車の中にいて、窓から100m先をいざ見ようとしても、家やビル壁に高架の柱などがあってなかなか見れないことに気づく。
ちなみに100mは、高速道路の車間距離を示す線を参考にすると、車がこのようなサイズまで見える距離だ。(青丸)
電車に乗っていたらスマホを眺める方がかなり多いが、スマホが目のすぐ近くにある人も結構多い。誇張しないで言うと10cmくらいで見つめてる人もいるから、無意識のうちに目が疲れていそうだ。
空を見ようかな
遠くを見て外眼筋を緩めるために、どこを見ようかと悩んでいたら、この記事を書いている最中で思いついた。この現代において建物に邪魔をされずに遠くを見るには"空"がよさそうである。
特にこの秋の空は気持ちがいい。抜けるような青い空は心もリラックスさせてくれそうである。
ある意味で現代は近くに物がたくさんある豊かな生活ともいえるけれど、たまには遠くを・空を眺めてみるのはいかがでしょうか?
サポートいただけるお気持ち非常に嬉しいです。まだまだ修行の身、本などで学んでいこうと思います!