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Day3 Library Angel 図書館の天使

もともと本を読むのは好きでした。
主にファンタジー、推理小説、エッセイ。
識者による解説本みたいなものも好きです。

20代は仕事の関係で引っ越しが多く、本から遠ざかっていました。
その後パンデミックで在宅で出来る趣味として、また本を手に取りました。
転勤族はまだ続いているので、渡米した今も近所の図書館にお世話になっています。
そこそこ大きい日本人コミュニティがあるせいか、おそらく駐在を終える方々が寄贈した日本語の本棚があります。
小説、英語学習本、漫画、お料理レシピ本、子供向けの本、幼児向けの絵本などが豊富にあるので飽きません。

私は日常にランダム性を取り入れるのが好きです。
図書館では、この棚からタイトルだけ見て本を選び取っていきます。
著者名やタイトルを知っている、いないに関わらず、本能に従ってサクサク5-6冊選びます。
いわゆる本のジャケ借り。
この中身も見ていない本たちが、実は今の自分に必要な内容だったり、共感することが多いのです。
実際は、本を通して自分の状態を再確認していると言った方が正しいのだと思いますが…。

ただ、その偶然の喜びが手に入った時は格別です。

最近、「その時必要な本を偶然図書館で選び取ること」や「図書館でたまたま手に取った本が自分に合っていたこと」をthe library angel(図書館の天使)と表現すると知りました。
あまり一般的な表現ではないようで、誰かの言葉遊びとして造られた言葉と推測します。
私が体験した喜びをどこかの誰かも体験して、そのことに名前までつけている!
置かれている時間、場所、環境を超えて、人に共通するものがあると信じられる瞬間です。
直接的な人付き合いは嫌いだけれど、こういう間接的な人との関わり方はとても好ましく思います。

The library angelにはいくつかやり方があるようです。

①本のジャケ借り
タイトルや表紙で気に入ったものを選ぶ

②上下左右から選ぶ
分野指定の棚で、気になった本+その本の上下左右にある本の中から一冊選ぶ

③誰かの取った本から選ぶ
返却された棚にある本や、おすすめコーナーから選ぶ

ルーティンから抜け出して、その時の運や偶然を楽しむ。
それでも変わらない自分の本質が見えてくる気がしています。


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