
「変な家2」「近畿地方のある場所について」を読んだ話。
ずいぶんと久しぶりの、読んだ本の感想まとめ!
「変な家2 11の間取り図」
「近畿地方のある場所について」
の2冊の感想を。
どちらもモキュメンタリー形式の話。
「モキュメンタリー」という言葉を知ったのが実はわりと最近なので、随分と昔に読んだ「出版禁止」「残穢」は、モキュメンタリー(ホラー)というジャンルだったのかあ… と驚いた。
それじゃ「怪談のテープ起こし」もモキュメンタリーホラーなのかな?たぶんそう。
こうやって見るとモキュメンタリーものが好きでよく読んでそうにも見えるなあ。実はそうでもないんだけど。モキュより純然たるホラーの方が断然好き。「お話」として成立してる怪談/ホラーが好き。
とは言え怪談は好きでも「実話系怪談」になると、やっぱりそんなでもない。オチがぼんやりしてあんまりしっかりしてないから物足りんのかな。ほん怖ドラマは好きなんだけど。
古の「リング」シリーズとか(「タイド」面白かった)、澤村伊智さんの比嘉姉妹シリーズ「ぼぎわんが、来る」「ずうのめ人形」あたりはやっぱり面白いな〜エンタメ度高いな〜と思う。終盤にかけてアクションものぽくなっていったのもなんかおもろかった。
そういえば最近の「ザ・ホラー」作品って何になるんだろうか。昨今のホラー事情に疎い。
閑話休題
「変な家」はモキュメンタリー“ホラー”と言われてるみたいなので、ホラーなんだと思いながら読んでたら「ミステリやん。」となった。ふつうに不気味なミステリだった。
今回はその続編「変な家2 11の間取り図」の感想。
ここで一旦お知らせですけども
めちゃくちゃ主観的 且つあまり全肯定な感想でもないので、ご了承くださいなのです。
というか「楽しくは読んだけど、自分には面白さがそこまでは刺さらんかったな」って言うだけなので……
考察も深掘りもまったくしてない浅読みの、ただの「いち感想」として捉えていただければこれ幸い。

雨穴
ほーん なるほど。
読んでいて、バラバラだった謎が次々と収束してまとまっていくという展開自体は面白かった。
でも物語の真相としては、言葉使いを悪くして言っちゃうけども、「ただただ胸糞悪い」という感じの内容だったかな……
でもその胸糞悪さも、なんというか、ウーーーーン なんか、不思議な、感じ、
というのも
生々しいんだけど人間というものの暗部の表現としては深さが物足りず中途半端な上澄みの気持ち悪さの中にずっと佇んでるような、
なんかこれ夢だなって分かってる悪い悪い夢の中にずっと浸かってるみたいな、
本気のグロヤバ系のトンデモ胸糞は読んでて吐き気をもよおすぐらいトラウマを植え付けてくるので、勿論そこまででは無いしそういう部類の胸糞ではないんだけど… なんというか……
ライト胸糞……?(とんでもない造語)
SNS時代に合うような雰囲気が濃厚だし、そういう書き方をしてるんだろうなあとは思った。
あと、ミステリーではあるけどキレッキレな理詰め的な要素はあんまり無くて
憶測による人間の心の動きに頼った推理展開にも見えた、という印象だった。
そういうミステリーは嫌いじゃないし良いんだけど、ただそうするなら人間のどうしようも無さとか葛藤とかジレンマとか焦燥とか、そういう「人間とかいう救いようのない存在の心情」みたいなものをもう少しばかり織り込んでくれた方が、心抉られてもうちょっと刺さったかもしれないとは思った。
とか言いつつ
そもそもそういう重たさを求めて読むようなジャンルではないし、『“間取り”を使ったミステリ!』がメインテーマであるのだし、「刺さる/刺さらない」とか言ってる自分の感想が、まあまあお門違いな気はしている。申し訳、
モキュメンタリー入門編として楽しめる一冊
という感じ。
(ぉああーなんか、なんか本の感想が肯定的じゃないと自分が評論でもしてそうな気分になってしまってものすっごく嫌。そんなつもりは…そんなつもりはまったく無いのだ…… 「(どちらかといえば)否定的」な感想はあえてこうやって書かんでも良いんだけど…とは自分でも思うんだけど、「みんなこの作品が好きっていうし人気あるけど、自分ではこことかここがなあ……ウーーン?」ってなってるときに、同じような「ウーーン?」な感想を見かけると「あっ…わかるわかる、仲間」とちょっと安心したりもするので、「あくまで個人的には、自分的には、そこまでじゃなかっただけ」を大前提にして、ほんの少しは「ウーーン?」を表明してもいいんじゃないかな…どう……? とか縮こまりながらも思っている派)
お次はこちらの本

背筋
ひととおり面白かったのはもう、
ひとまずの前提としますよ。
その上で
……… 本筋 2本ある???
って思った。読み終わったときの率直な感想。
おそらく一回さらりと読んだだけでは、ちゃんと噛み砕いて全容を解釈するのが難しいなコレとは思ったんだけど、なんか、もう一回、読み返す気力が無かった……
というのも、やっぱり「情報の羅列」感が強いし、ひとつひとつが短めというのもあって、テンションを保ち続けるのがちょっと難しかった。端的に言うと、……読み辛かった……ッ!!
話の流れに気持ちを持って行き辛かったね〜
そんな感じなので深読みとかは全然できてない。
でも前半は「おおーーこれどういう決着付けるんだろ?」とワクワクしながら読んでたな。映像だったらもっと話が入りやすいのかもしれない。
実写映画化が決定したそうだけど、映画映えしそうな内容ではある。
こういうのがモキュメンタリーの特性なんだろうなとも思うので、やはり自分はそこまでモキュメンタリー読みに向いて無さそうだぞ?とは、改めて思ったりなどした。
そして今さらだけどモキュメンタリー、怖くない。自分。怖がれない。(知ってた)
でもテーマとか興味深いし面白そうな本はたくさんあるので、たぶんこれからもこのジャンルは読み続けるのでしょう。
次に読もうとしてるのも実はモキュメンタリー。
もちろん嫌いとかでは全然ないので、探究心と共に色んなモキュを読んでみたいなあと思った、2025年2月のこと。
もはや完全に自分の記録のためでしかない感想メモ。無駄に長い。
もしもここまで読んでくださっていたら
お付き合いありがとうございました!