中学受験「子供のため」が「自分のため」になっていないですか?
私は、長男が小学1年、次男が3歳の頃から仕事をしていて、長く子育てとキャリアの両立を図ってきました。そんな中、最近相談を受けることが多くなってきたのが「子供の受験」です。
次男は中学受験を経験し、一貫校に通っています。そして、今三男も、中学受験のために4年生から塾に通っています。
そんな状況を知って、仕事をしながらどうやって子供の中学受験をサポートしたのか?どうやって勉強させたのか?など相談されることが多いのです。
ただ、質問に対しての答えは「ほとんど何もやっていない」なのです。それを言うと、参考にならないとちょっとがっかりされます。
私自身、子供に「中学受験をさせたい」と考えたことがなかったため、自分から子供に強く働きかけたり、受験を勧めたりするようなことはして来ませんでした。
それなのに、次男も三男も、ある日、自分から「受験したい」と言い出しました。
小学生という貴重な時間を勉強ばかりに費やすことにネガティブだった私は、次男が受験したいと言い出した時には、大変だからやめなさいと止めたくらいでした。
ただ、次男も三男も「受験する」意思は固く、私が根負けして塾通いをOKしたというのがスタートです。
その時決めたことは…
・塾弁はママが作る。
・塾の送り迎えはしない。
・宿題やテストの確認はしない。
・基本的に自分で勉強する。
こんな感じでした。
実際、私は息子の塾のテキストを見たこともほとんどなく、宿題の確認などもしたことはありません。とにかく、自分で自主的に出来る範囲でやって、その結果行ける学校があれば、進学させようと思っていたんです。
特に次男の受験期は、私も自分の仕事上の資格試験を受けるために、1日2時間近く勉強していて、「親子で受験だね」なんて言いあいながら過ごしていました。
次男の時は、私も息子も中学受験というものが初めての経験だっただめ、その過酷さに度肝を抜かれ「ここまでやる必要あるのか」と常に自問していました。
その狂気の世界を垣間見て「母親である自分は冷静に、狂気に巻き込まれてはいけない」と心はより冷静になっていきました。
三男は4年生で塾に通い始めましたが、今は、自分で工夫しながら勉強しています。勉強する時間も、早朝が良いと朝早く起きています。親から見ると「こうした方がいいかも」「こうやって勉強した方がいいかも」とつい言ってしまいがちですが、そこは見守るようにしています。
テストの点数がいまいち振るわなくても、自分で「じゃあ、次はこうしてみようか」と考えているようです。
「受験の合否が人生を決める」と信じてしまう子供もいます。でも、受験で人生決まるようなことはありません。そのことを母親である自分が子供に伝えなければと思っています。そして「子供のため」と言いながら「自分のため」になっていないか?を常に問いかけたいと思っています。