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【S1優勝】今年2度優勝した男の本番に強くなる科学的アプローチ【タケルライコex】

割引あり

今回シティリーグS1で全勝優勝することができました。シティリーグの優勝はこれで今年2度目で、前回は今年2月のS3のシティで優勝しました。

ポケモンカードに関するnoteは書いたことがないのですが、今回良い結果を得ることができたので、自身の取り組みを言語化するタイミングだと思い書かせていただきます。

主な内容は、後半部分の本番におけるメンタルコントロールに関する話になります。使用したデッキ「タケルライコex」に関しては語り尽くされていることもあり、あまりボリュームを取って解説していません。ただ、現時点での環境デッキに合わせた立ち回りについては少しだけ書かせていただいています。デッキに関しての部分は全て無料でお読みいただけます。

有料部分に関しては、「本番に強くなる」をテーマに書かせていただいています。極度の緊張下においても最大限に実力を発揮するために、実際に試合前や試合中に実践していることを科学的アプローチから紹介しています。「本番や緊張に弱い」という方は参考にしていただける内容だと思いますので最後までお読みいただけると嬉しいです。

売り上げはいつも対面練習をし、こんな自分を優勝に導いてくれた仲間に楽しい還元をするのに使わせていただきたいと思っています。

アラサー少年達による1BOX山分け開封の楽しい思い出



▶︎環境予測

ポケカデータバンクさんのツイート集計を環境予測に活用させていただいています。いつもありがとうございます。現在は有料コンテンツとなっているので、詳しいデータはそちらを利用していただきたいのですが、9月の振り返りと環境の予測は以下の通りです。

まず9月の環境の振り返りです。

シェア10%帯:タケルライコ,リザ,ドラパルト
シェア0.5%帯:サナ,ドラゴ,ルギア,トドロクツキ
シェア0.3%帯:ソウブレイズ,イバラ,古代,パルキア

そして今回の環境予測です。

シェア1:タケルライコ,リザ
シェア2:ドラパ,サナ,ルギア,ドラゴ,イバラ,ツキ
シェア3:古代,パルキア,ソウブレイズ

9月はライコとリザを中心にトップが週毎に入れ替わるような拮抗状態となり、2番手にドラパルトが続きました。しかしCL東京のタケルライコの優勝を境にライコのシェアがまた拡大しトップシェアへ。現在まで増加傾向にあります。

リザは多少数を減らすも安定したシェアを保ちつつ、ライコの増加で不利をとるドラパルトはシェアが減少。また全体的な環境の動きとしても各デッキの偏りが解消されつつあったので、満遍なく色んなデッキと当たる可能性が高くなりました。

そこでシティでは、広く戦えるほどの練度と、平均的に勝率が安定しているデッキを選択するのが丸いのかなと考えていました。

・当日のマッチアップ

▶︎予選
1.ゲッコウガリザピジョヨノ 後 6-4 ⭕️
2.ソウブレイズハッサム 先 6-3 ⭕️
3.ボムドラパ 先 6-4 ⭕️
4.ドラゴ 先 6-2 ⭕️
5.ボムパル 後 6-4 ⭕️
6.キャリーリザ 先 6-4 ⭕️

▶︎トーナメント
1.ツキ 後 6-5 ⭕️
2.イバラ 先 6-5 ⭕️
3.ドラゴ 先 6-4 ⭕️

https://x.com/yuki_1chiban/status/1846150373331136918

思った以上にミラーマッチがなかったのですが、会場自体にはタケルライコも多くいたようです。やはりメタの中心でもあるので、対策が進み勝ちづらいデッキだったのかもしれません。

環境自体は満遍なく色んなデッキとマッチしたので予想通りだったと思います。

▶︎デッキリストについて

2025年 シティリーグS1 使用デッキリスト

デッキはタケルライコを選択しました。幅広く対応できるデッキでありつつ、自分自身もJCSから使用しており、練度が一番高いデッキだったので、色んなデッキに対応する必要がある環境下では勝率が一番期待できると考えました。

デッキ構築はCL東京優勝者のリストと1枚違いです。非エク枠の「スナノケガワ」を「チヲハウハネ」に変更しています。

カードの採用理由についてはCL優勝者とほぼ同じなので省略させていただきます。ただ、このデッキリストの解釈としては「ガンガン山を掘って中盤・終盤の再現性を高める」ことだと考えています。ポケストップとタンカの採用数が多めかつトレッキングシューズの採用もあるので、これらのカードをうまく活用しながら中盤以降の山づくりを意識していました。

初めの頃は「ブライア」をそんな都合よく使えるカードなのかと疑い抜いていた時期もありましたが、このリストだとブライアに限らず必要なサポートを薄い山に残しつつ最終ターンを迎えることができるので、思っていた以上に自分の想定ルートを通せる再現性の高いリストだと思います。

・チヲハウハネの使い方とポイント

拡張パック「古代の咆哮」収録カード

唯一の変更カードとして「チヲハウハネ」を採用しています。オーリムを使えば1ターンで攻撃に必要なエネルギーが準備でき、現時点でほとんどの環境デッキに入るシステムポケモンの弱点をつけることが強みです。

「キチキギスex」「ロトムV」「テツノイバラex」「モモワロウex」など全て闘弱点のポケモンです。また、超電ブレイカーに登場する「ピカチュウex」も闘弱点です。ピカチュウの特性により自分のターン中に気絶はしませんが、やけどの効果が働くのでポケモンチェックで気絶します。

その他覚えておくこととしては、HP280ラインのポケモンに対してライコポンのエネ2枚トラッシュ140ダメージと、ハネの120+20(やけど)で、ポケモンチェックを絡めながら綺麗に気絶を狙うことができます。

特にレジドラゴVなどの対面で、意外と後攻1ターン目のエネルギー4枚のトラッシュが難しいこともあるので、ひとまずタケルライコで140ダメージ与えておくだけでも、以降のターンに繋げることができます。

▶︎各対面の説明

・タケルライコ(ミラー)
サイド2枚を先行した人が有利です。逆転のポイントは、手札の干渉とハネでキチキギスを取るターンを作り、サイドペースを逆転することです。
またミラー対面で先攻を取ってしまった場合でも、こちらのバトル場がHP240のタケルライコであれば気絶せずにターンが帰ってくる可能性もあります。前を逃しバトル場に非エクを置く動きも強いですが、先ほどの逆転の動きも残っているので、無理しすぎないことも大事だと思います。

・リザードン
1-2-3、2-2-2のサイドプランで、最後はブライアを絡めてサイドを取るのが基本です。
一番大事なのは2回目のサイド2を取るタイミングで、ここはなるべくピジョットやキチキギスを呼んで倒します。そうすると、前の番に攻撃してきたかがやくリザードンかリザードンexが残る盤面になるので、最後のサイド2枚を取りやすくなります。
またオーガポンに貼るエネルギーは山札のエネルギーを回収する手段がどれほどあるかによって変わりますが、基本的には貼りすぎないように意識します。相手はオーガポンを狙ってくるので、あらかじめ多く貼っていても倒されてしまうからです。オーガポンを狙ってくる関係上、イキリンコが積極的に使える対面です。

・ドラパルト
2-2-2と進めるのが理想ですが、最初のロトムVないしネオラントVを取った返しにカーストボムでサイドを3枚にされた後のツツジやナンジャモが強力な相手側の動きになります。こちらが先攻であればロトムを取っても盤面にエネルギーが残りやすく、次のターンはオーリムの使用を縛られないので攻撃する価値はあると思います。盤面が整っていない場合には無理をせずエネルギーを場に貯めることを意識してサイド1のポケモンを取るのも良い選択だと思います。またこのデッキにはお守りが入っておらず、入れ替えカートも1枚のみの採用なので、ドラパに1回殴られたライコに使ってHPを回復するのに使用したいです。

・レジドラゴ
かがリザを押し付けて動く対面なので、リザードンと少し似ています。サイド2-2-2のプランを取りたいので、返しで出てくるかがリザは無視してベンチのポケモンを取ります。最後のターン、エネルギー付け替えでエネルギーを1つに調整したかがリザが出る可能性もあるので、ブライアルートだけに絞られず、山札にベンチを呼ぶ手段も残しておくことが大事です。

・テツノイバラ
チヲハウハネを最大限に活かせる対面です。ハネは不用意に盤面に出してしまうとロストシティを絡めて取られてしまうのですが、そのターンは相手にとって不要なサイド1を取るターンにもなるので、あえて出すのも悪くない選択だと思います。ハネがロストにいかず使い回すプランも取れるので、タンカはなるべく温存しつつ戦いたいです。基本的にはタケルライコのはじけるほうこうを打ちつつ、山を掘り進めながら必要なカードを揃えて一撃気絶を狙っていきます。

・トドロクツキ
相手のサイド先行に限らず、ハネを何度もぶつけることができるとかなり有利に戦うことができます。基本はくるいエグるをした後のツキは無視して後ろのシステムポケモンを狙うようにしています。後半のナンジャモと絡めてキチキギスを取る動きは強いのですが、モモワロウは後半の打点がこちらのサイドが残り2枚で240ダメージを出し、タケルライコを気絶してくるので脅威になります。返しのターンで負ける可能性がある場合には、キチキギスかモモワロウを取るかは相手の盤面を見つつの慎重な判断が必要です。

▶︎本番の緊張を乗り越える科学的アプローチ

ここからは試合中に私が行なっているマインドコントロールに関する話になります。多くは今までの仕事の中で得た知見ですが、これまでのシティリーグやJCSなどの大会でも実践しており、本番の緊張を乗り越え本来のパフォーマンスを発揮するのに役立てていると実感しています。試合中の緊張を克服し、最高のパフォーマンスを発揮したい方に参考になれば幸いです。

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