
パクチーそばとアヒー。
パートナーのつくってくれる料理が好きです。ですが、僕にしかできない料理がいくつかあって(そんな大それたものではないですが)、要望をいただいたときに振る舞います。
こっちにいると和食が恋しくなって、日本にいたころには食べなかったラーメンなどをおいしそうにすするフーディの映像を見たりすることもありました。でも、日本に帰国すると食べなかったりします。そんなことありませんか? なんなんでしょうね、これ(笑)
すみません、話がそれました。
海外取材の経験から、各地でいろんなものを食べてきました。下で紹介する料理は、どこかで食べたものを、自分なりに再現、アレンジしたもの。でもおいしいです。まずはパクチーそばから。
【パクチーそば】

名前のとおり、パクチーがたくさん入ったそばです。パクチーは、ポルトガルではコエントロと言います。パクチー、ポルトガルではたくさん食べます。レストランに行くと、だいたいの料理にかかっています。みんな好きなんですね、パクチー。
嫌いな人もいますよね。だから、ポルトガルではパクチー抜きの場合は、最初に言ったほうがいいです。「Sem os coentros!(パクチー抜きね!)」って。
このパクチーそばは、アジアのどこかで食べたであろう味付けを、想像の中で膨らませて、自分なりに再現した料理です。つくるのはとても簡単です。
◎材料
パクチー、そば(乾麺)、天かす、酢、醤油、胡麻油、S&Bのカレー粉(赤い缶のやつ)、ナンプラー、卵、マヨ
まず、パクチーをみじん切りにしておきます。ゆで卵もつくるのがおすすめです。乾麺のそば(できたらそば粉100%)を茹で、冷水でぬめりをとって丼に盛り、上からパクチーを山盛りに乗せます。
ゆで卵をトッピングし、ちょこっとマヨネーズを付けて。あとはお好みなのですが、酢、醤油、胡麻油、ナンプラーを適量。S&Bのカレー粉は、ゆで卵の上のマヨにささっとふりかけるくらい。
最後に、天かすをパラパラっと乗せれば完成です。写真はポルトガルでつくったもので、S&Bのカレー粉がなかったので、ガラムマサラとかを適当にかけました。天かすの代わりは、お菓子のドリトス(笑) 意外と思われるかもですが、結構合います。
そうそう、こっちでは細切りのポテチを料理に使うので、次回はそれを使ってみようかな。
【アヒー】

次はアヒーです。南米エクアドルの取材で出会った万能調味料です。向こうでは、レストランやご家庭など、テーブルに欠かせない一品で、家庭ごとにレシピが違うそうです。これもパクチーを使います。意外だったのが、南米でも日本と同じ長ネギをよく料理に使うこと。冷蔵庫で1週間くらい持ちます。アヒーは作り立てもおいしいのですが、時間が経ち、少しなれてきて、酸味が強くなったものも僕は好きです。
◎材料
パクチー、長ネギ、トマト、レモン、塩、オリーブオイル、唐辛子
野菜をすべてみじん切りしたら、ボールの中でまぜまぜ。とうがらしもお好みで。そこに、まずは塩を投入。浅漬けよりもちょっとしょっぱいくらいの塩加減。このままでもサラダみたいでおいしいですが、オリーブオイルをさらに入れ、最後にレモンを絞って完成。
エクアドルでは、このアヒーを、さまざまな料理にかけて食べていました。牛肉のグリルにかけることが多かったですが、我が家では鶏肉を焼いたものや、意外かもですが、カレーやスープ、目玉焼きにかけて食べるのが好みです。
【胡麻油のり醤油ごはん】

料理について書くのが楽しくなったので続けて書きます。胡麻油のり醤油ごはんです。
日本でもよく食べていましたが、海外にいると、無性に食べたくなります。これを食べると、和食欲求が治まります。そうそう、ポルトガルは欧州では一番米を食べる国らしく、レストランなどでもだいたい米があります(ので、日本からの旅人が旅しやすい所以でもある)。またスーパーでもたくさん、そして非常に安価で売っています(1キロ1ユーロ代からある)。
◎材料
米、胡麻油、醤油、海苔、できれば梅干しかキムチ
炊いたご飯の上に、海苔をちぎり、胡麻油と醤油を垂らしたら完成。梅干しかキムチを添えられたら最高です。胡麻油、こっちでは中華食材の店においています。海外にいると、生活物資に関しては、中国人の物流体制に感謝することが多いです。だいたい手に入ります。海苔は友人がこっちに来るときにお願いすることが多いです。かさばらないので。
【ビーガン風お好み焼き】

肉は使いません。僕らはビーガンということではなく、以前入れずにつくったら、おいしかったから。結局は、おたふくソースとマヨの味がすべてだと再認識(僕にとって)。
◎材料
米粉、豆乳、胡麻油、キャベツ、おたふくソース、マヨ
キャベツをみじん切りにしたら、米粉、豆乳を入れます。パサっとした感じくらいで生地はOKです。フライパンで胡麻油を熱し、そこに生地を入れ、薄く伸ばしたら蓋をします。煙が出てくるくらいしっかり焼いたら裏返し、頃合いを見て完成。おたふくソース、マヨはたっぷりと。ですが最近の僕は、酢と醤油でさっぱりいただくのが好みです。
…と、最後までお読みいただいてほんとに恐縮です。
フォトジャーナリストとか言っていますが、最近はサーフィンとワインの話ばかり。こっちの快適な気候と穏やかな暮らしが、そうさせてしまうのかもしれません(笑)
いいなと思ったら応援しよう!
