乾祐綺・いぬいゆうき/欧州(ポルトガル)&日本2拠点で活動するフォトジャーナリスト

『翼の王国』『ソトコト』『婦人の友』『PEN』をはじめ、オン・オフラインのメディアで活動。サステナブル、生きかた、人の移動などがテーマ。ポルトガルワインとサーフィンの沼にはまり中。Instagramではポルトガル暮らしも。@315yuki あれやこれや、ご相談ウェルカムです。

乾祐綺・いぬいゆうき/欧州(ポルトガル)&日本2拠点で活動するフォトジャーナリスト

『翼の王国』『ソトコト』『婦人の友』『PEN』をはじめ、オン・オフラインのメディアで活動。サステナブル、生きかた、人の移動などがテーマ。ポルトガルワインとサーフィンの沼にはまり中。Instagramではポルトガル暮らしも。@315yuki あれやこれや、ご相談ウェルカムです。

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【自己紹介】これまでの経歴や、なぜいま日本とポルトガルの2拠点で活動をしているのか、などをシェアします。

仕事の概要、方向性などアートディレクター、編集者として活動しています。日本と欧州(ポルトガル)の2拠点にて、フォトジャーナリストとしても仕事をしています。 「情報も大事、ストーリーはもっと大事。」 を信条に、 情感溢れる誌面、広告、商品づくりを心がけています。結果も大事ですが、過程やその背景にある想いや生きざまを表現したいと考えています。 写真家でもあった祖父の影響で、幼少期より写真を始めました。網元であった曽祖父のDNAか海が大好きで、サーフィン、ヨット、カヤックなど

    • 会社設立の思いと、社名に込めたもの。

      2016年。会社設立に際し、自分の会社のミッションをあらためて考えた。ずっと、日本の、それも主に地域や農村にかろうじて残っていた文化や物語の掘り起こしを生業にしていた僕が、今後会社活動を通してすべきこととはー。 それまでずっと、取材、編集、撮影などの仕事をしてきたのは、いろいろな場所に行き、知らないことに出会い、人と話したかったから。自己顕示欲も少なからずあったと思う。でも、この仕事を続けていくうちに、思いが変わってきていた。気持ちに同期するように、地域づくりの取材を深めた

      • ニューヨーク取材裏話

        2024年7月から8月にかけて、ニューヨークに10日間ほど滞在していました。 日本が世界に誇る商社でありの武士集団、伊藤忠商事の会報誌であり、ブランディングマガジン『星の商人』の制作のためです。記事はこちらです。 で、あらためてニューヨーク取材で思ったこと。 ニューヨークは巨大な観光地今回の取材のメインはマンハッタン。ハドソンリバーとイーストリーバーの河口に浮かぶ島です。東西約4キロ、南北約24キロの規模感で、ほぼほぼ平坦。ストリートも南北が碁盤の目のようになっているで

        • 乾祐綺の仕事実績/依頼について

          ご覧いただきありがとうございます。乾祐綺です。 ご質問やご相談をいくつかいただくようになったので(ありがとうございます!)、お仕事の依頼について書かせていただきます。 【最終更新:2024年9月8日】 ■自己紹介これまで日本を拠点に、雑誌やウェブ媒体の企画・編集、取材(国内外)、企業ブランディングなどに携わってきました。制作会社や出版社編集部(書籍・雑誌)、広告代理店勤務、起業などを経て、2022年夏から欧州(ポルトガル)と日本2拠点で、フォトジャーナリストとしての活動を

          オーバーツーリズムを考える。ヨセミテの入場料、ニュージーランドのIVL、コペンハーゲンのCopenPey、ポルトガルのFUTOURISM…

          2024年8月の後半、ほんの少しの間、仕事で日本に帰っていました。仕事の関係で東京、福岡にいたのですが、空港や新幹線駅では、多くの外国人を見かけました。同じタイミングで訪日していたポルトガル人の友人に会ったりしたこともあったのでしょう。世界の狭さなんかも感じました。 また、その1ヶ月前にニューヨークに出張していて感じたのは、本格的に人の移動がはじまっているなあ、という体感。仕事の人もですが、休暇、観光というカタチで、多くの人でマンハッタンやブルックリンは溢れかえり、東にある

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          VHILSの海底アートプロジェクトが『TIME』誌の「WORLD’S GREATEST PLACES 2024」に選ばれました。

          ポルトガルを代表するストリートアーティストVHILSによる、同国南部・アルブフェイラの海底アートプロジェクトとランドスケープが、『TIME』誌が選出する「WORLD’S GREATEST PLACES 2024」に選ばれました。 今、訪れるべき世界100スポットのうちの一つ。 昨年9月に日本人ジャーナリストとして初めて取材に入るという幸運をもらった僕。たいへん光栄なことです。ちなみにVHILSに関する過去の投稿はこちら 日本では、国内最大のスキューバダイビング・メディア

          VHILSの海底アートプロジェクトが『TIME』誌の「WORLD’S GREATEST PLACES 2024」に選ばれました。

          ポルトガル・アルジェズールへのサーフトリップの話、その2。

          ポルトガル・アルジェズールへのサーフトリップで泊まったのは、パートナーの友人であるルドヴィックが経営するエンドレス・サマー・サーフハウス。 名前からもわかるように、ルドヴィックもサーファー。館内のいたるところに、サーフィンを感じさせるオブジェが。 ドミトリーと、個室が2つ。コモンスペースには大きなソファやテーブル。キッチンも広くて使い安い。アルジェズールへのサーフトリップ、ロングステイなら、ここ一択と思えるほどの、快適な宿でした。 ルドヴィックはスイス人で、元銀行マン。

          ポルトガル・アルジェズールへのサーフトリップの話、その2。

          ポルトガル・アルジェズールへのサーフトリップの話。

          アルガルヴェ地方は、ポルトガル南部にあるリゾートエリア。日照時間が長く、特に北部ヨーロッパの人たちにとっては楽園のような場所。バケーションはもちろん、移住、2拠点など、多くの人がこの地にやってきます。 アルジェズールは、アルガルヴェの中でも南部に位置する小さな町。日本の作家・沢木耕太郎が、小説『深夜特急』の中で訪れたサグレスも、割と近くにあったります(下の新潮社のサイト、俳優の斎藤工さんの朗読やってる、知らなかった…)。 サーフトリップは、なかなかハードな滑り出しでした。

          ニューヨークサーフィン備忘録#02

          出張最終日、帰国便のフライトのチェックイン開始まで3時間あるという状況。マンハッタンから一番近い、サーフィンできるビーチはロッカウェイ。むむむ…。 荷物もあるし、どうしようと思っていたとき、仕事でお世話になったコーディネーターさんから耳より情報をいくつかいただく。 まずは移動に関して。一旦空港(JFK)に行って荷物を預けて、そこからビーチに向かうという選択肢。荷物もあるから、通常はUberかタクシー移動なんですが、高いし(チップ、高速料金合わせて100ドルとかも)、時間が

          雑誌『PEN』2024年9月号で、ポルトガル関連のコラムを掲載いただきました。

          現在発売中の雑誌『PEN』2024年9月号で、ポルトガル関連記事を掲載いただきました。観光先進地におけるオーバーツーリズムからの脱却を目指した、同国の新たなツーリズムの取り組みである「FUTURISM」について。お読みいただけたらうれしいです。 日本も同様ですが、流れはルーラル、コミュニティに向かっていると感じます。自然や文化資産をいかに楽しむか。人や地域とどう関わっていくか。そして、観光地同様に、観光客も選ばれる時代へ…。 I wrote and photographe

          雑誌『PEN』2024年9月号で、ポルトガル関連のコラムを掲載いただきました。

          ニューヨークサーフィン備忘録#01

          仕事でいろいろ回っていたけど、ほとんどがニューヨーク、マンハッタン。でも、1日だけロングアイランドを訪れるタイミングが。 ロングアイランドといえば、ニューヨークのサーフスポット。モントーク、ロングビーチ、ロッカウェイが有名。 マンハッタンから東に約200キロ! 大自然! で、ちょうどモントークを訪ねたタイミングで30分ほど時間が空いた! というわけでワンチャン狙ってビーチへ。潮も見ないで来たけど、おそらく満潮。地形もあってインサイドでダンパー気味。 でも、海に入りたい

          出張で1週間ニューヨークに滞在しています。

          世界の中心の一つ、マンハッタン。ニューヨーカーはみんな運動していて、短パン、レギンス、タンクトップのイメージ(個人的な感想です)。手にはコーヒー(ラテ?)か水。観光客は街中のあちこちにいて、行列つくったりしている。買い物とグルメが目的かな。 たまたまホテルで昔の映画をやっていた。『スーパーマン』。クラーク・ケント! ニューヨークを舞台にした映画で大好きなのは、断然ウォン・カーウァイの『マイ・ブルーベリー・ナイツ』。ノラ・ジョーンズがめちゃくちゃかわいくって、ジュード・ロウが

          パクチーそばとアヒー。

          パートナーのつくってくれる料理が好きです。ですが、僕にしかできない料理がいくつかあって(そんな大それたものではないですが)、要望をいただいたときに振る舞います。 こっちにいると和食が恋しくなって、日本にいたころには食べなかったラーメンなどをおいしそうにすするフーディの映像を見たりすることもありました。でも、日本に帰国すると食べなかったりします。そんなことありませんか? なんなんでしょうね、これ(笑) すみません、話がそれました。 海外取材の経験から、各地でいろんなものを

          家とブリーのこと。

          今のポルトガルの家は賃貸です。オーナーはベルギー人。ブリーと言います。ブリーとの出会いは、ポルトガルに来て最初に家の内見に行ったところで、紹介されたのがブリーでした。内見した家もよかったのですが、入居の時期が合わず、そこのオーナーが近所に住む彼を紹介してくれました。 ブリーの家の外観を初めて見たとき、廃墟かと思いました(笑)。ドアが壊れ、壁には落書きがあって。でも、中に入ると、実に快適に整えらているのがわかり、心踊ったことを今でも覚えています。 明るく、使いやすそうなキッ

          Rural life in Portugal.

          ポルトガルと日本の2拠点暮らしになって2年。だいたい年の半分ずつ、両方の国で過ごしています。こっちで暮らして思ったことを、少しまえに書いた散文みたいなものに、付け足して書いてみます。 僕らの家があるのは首都リスボンから、クルマで40分ほどのところにあるトレシュ・べドラス。中心地からさらに10分ほど走った片田舎に住んでいます。周りには、ワイン用のブドウを栽培する畑と、洋ナシの畑ばかり。あとは家が数軒。ここにいるとあまり人と会いません。 ポルトガルで暮らしているのは、サーフィ

          世界最高のサーフポイント、ポルトガルのリベイラ・デ・イーリャスでサーフィンする。

          気づけばサーフィンのことばかり書いています(笑)。 さて、次はエリセイラポイント。僕が行くのは(というか、唯一入ったことがあるエリセイラに海は)、Praia da Ribeira d'Ilhas(リベイラ・デ・イーリャス)。 世界的にも有名なポイントで、 そんなすごい海だったとは…。さらに 、 世界のサーフ生息地を保護することを目的に、2009年にSave the Waves Coalitionによって開始されたプログラム、ワールド・サーフィン・リザーブ (ワールドサー

          世界最高のサーフポイント、ポルトガルのリベイラ・デ・イーリャスでサーフィンする。