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いつまでたっても、私はあなたを知らない

こんにちは! 今日はとってもあたたかくて、薄手のセーターもやめて、ブラウスをクローゼットから引っ張り出し袖を通しました。さらりとした肌触りで、気持ち良い一日を過ごしました。いい季節ですね。

今日は、「いつまでたっても、私はあなたを知らない」ということについて書きます。

今日は、さっそく昨日書いた「自分のことを考えるのをやめて、他人の長所を考えてみよう」をプチ実践することができました。
実際やってみて、自分も嬉しくなるし、相手も嬉しいし、これは一石二鳥でいいことだなぁ、と思いました。

今日は夜にボランティアの会議があって、私の真向かいに、たまたま穏やかにニコニコ微笑んでいるコロンとしたおじさんが座っていました。そのおじさんは、会議の席でも周りの人を和ませるような優しい話し方をしていて、相手の意見をアシストするような良い提案もして、私は素敵な人だなぁ、と思いました。
帰り道、たまたまそのおじさんと一緒になったので、私から話しかけてみると、その方はなんと両耳を手術していて、ほんの少ししか聴こえない状態だと言うのです。
あまりにも流暢にお話できるので、「どうやって私の話すことがわかっているのですか?」と聞くと、あなたの口の動きを見てわかる、あと、あなたの発する声が自分の身体に響いてわかるんだよ、というふうにおっしゃいました。私はすごくびっくりして、感動して、そのおじさんを「すごい能力ですね!!」と心から褒めました。そのおじさんはますますにこやかに弾けるように笑って、帰っていきました。

私は、心のどこかでこのことは私はわかっている、あなたの事は私はわかっている、と無意識でも思っていることが多かったんじゃないかと思います。
それはとんでもない思い違いで、他人はもちろん、どんなに親しい人や家族、慣れ親しんだものであっても、決してわからない未知のものがあるんだという、謙虚さ、好奇心、感動すること、そして相手に対する礼儀…。そういったものが必要だったんじゃないかなって、ちょっと思いました。
「いつまでたっても、私はあなたを知らない・わからない状態がデフォルト」くらいでいった方がいいかもしれません。

自分がわかっていると思っているものや自分なりにカテゴライズ、ラベリングしたものは、対処が楽です。自分のある程度の対応が決まっているので臨機応変にする必要もないですし、ある程度想定内の対処で済むからです。でも、想定しているだけだと気がつかないことや見えないことも多いし、知らずに傲慢になっていることも多いよなぁ…と思う1日になりました。

あのおじさんは人として素敵だったなぁ。私も見習いたいと思います。明日も素敵な人と出会えることを楽しみに。良い1日になりますように。おやすみなさい。

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