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こころの時代:ヴィクトール・フランクルの人生に触れる

中国のカレンダーでは
5月1~5日がGWでしたが、
学校の日本語授業が前倒しで終わったため、
GW少し前からすでにテレビ三昧だったわたし。
 
ある朝7時NHKニュースを見て、
その後、朝ドラを見て、
続けてあさイチを見ていたら、
門脇麦ちゃんがゲストで出ていました。
かわいくて、個性的で、しっかり自分を持ってて
素敵な俳優さんだなと思いました。
そういえば、数年前の朝ドラ「まれ」では
主人公の友人役でいい雰囲気出してましたね!
 
そしてその門脇麦が土曜日のEテレ「こころの時代」で
ナレーションをするというので、見てみることにしました。
 
麦ちゃんがナレーションを担当するのは、
「こころの時代~宗教・人生~ ヴィクトール・フランクル
 それでも人生には意味がある」全6回シリーズ(NHK Eテレ)
 
第1回 4月21日(日)朝5時~ 再放送4/27(土)午後1時~
第2回 5月19日(日)朝5時~ 再放送5/25(土)午後1時~
第3回 6月16日(日)朝5時~ 再放送6/22(土)午後1時~
第4回 7月21日(日)朝5時~ 再放送7/27(土)午後1時~
第5回 8月18日(日)朝5時~ 再放送8/24(土)午後1時~
第6回 9月15日(日)朝5時~ 再放送9/21(土)午後1時~
 
麦ちゃんがなんでこんな番組のナレーションを?
と意外に思うかもしれませんが、
麦ちゃんはお父さんの影響でいろんな本を読んでいて、
あさイチによると、フランクルの「夜と霧」が
人生のバイブルといえるほどの愛読書なんだそう。
へーーーーー。
 
そして見た第1回。
フランクルは、あの有名な心理学者フロイトや
アドラーに師事した心理学者で、
「ロゴセラピー」の提唱者。
 
ユダヤ人の精神科医フランクルは、
ナチス・ドイツの支配下で暴行を受けたり、
精神を病んだユダヤ人を数多く診察。
 
わたしが一番印象的だったのは、
 
強制収容所行きが決まって、自殺未遂を起こしたユダヤ人同胞を
診察して自殺から救い、救われた人たちは収容所へ送られていった。
それをそばで見ていた助手が、
 
「なぜ彼らを救うのか。」
 
とフランクルを責めたが、
ほどなくして、その助手も強制収容所へ送られることに。
助手は自殺未遂を起こしてフランクルのもとに来て救われ、
その後収容所へ送られていった。
 
というエピソード。
 
そんなフランクルは4歳の頃に
 
「自分もいつかは死ななければならない。」
 
ということに気づいて震撼して以来、
ずっと考え続けてきたことは、
 
「人生には生きる意味があるのか」
 
という問い。
 
どんな人生にも生きる意味がある
 
それがフランクルが提唱したロゴセラピーを貫く考え方。
 
「生きる意味がある。」
 
収容所送りが決まって自殺をはかったユダヤの人々と
緊迫度は全く違いますが、
突如としてわが身を振り返り、
 
家事も育児も仕事もちゃんとできず、
何も成し遂げていないように思える
こんなわたしの人生にも、意味があるんだ。
 
そう思ったとたん、
なにか救われたような気持ちになった。
 
わたしの人生にふりかかる困難、問題、
数々の失敗や挫折、失意、焦りや不安、
これらはぜんぶ、わたしの人生を彩るエッセンスなのだ。
起こることすべてに意味があるんだ、
だから、それを味わうことが人生なんだな、
そんなふうに思うと、
なにか力が湧いてくるような気がしました。
 
意味があなたに問いかけてくる
 
わたしは心理学をきちんと勉強したことはありませんが、
フランクルが提唱したロゴセラピーについて
もっと知りたくなりました。
 
人間には身体と心以外に、
そのもうひとつ上に精神次元があって
精神とは愛する能力だ
 
「意味への意志」が満たされた時に
人間は非常に強い充実感、喜びを感じる
 
日本ロゴセラピスト協会会長の勝田茅生さんの
そんな解説にも深く心を惹きつけられました。
 
毎週日曜日に放映されると思って
続きを楽しみにしていたのですが、
このシリーズ、月1回の放送なんですね。
 
次回5月19日の回では
ついに、フランクル自身が強制収容所送りに。
死と絶望に満ちた収容所の中で
フランクルは何を考え、どう行動するのでしょうか。
 
来週日曜日が待ち遠しいです。
(日曜日は大河ドラマも楽しみですけど笑笑)


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