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インプットの快楽

 スマートフォン、ひいてはインターネットは人間の限界を拡張させる。Youtubeは従来アクセス出来なかった情報に簡単に触れられる。Google検索があれば、情報を100%記憶しなくとも一部さえ覚えていれば導き出せる(図1)。

図1. インターネットの主要サービスと得られるもの

 よって、一つの物事をマスターする時間は、昔より大きく短縮できると考えられ、複数分野の掛け合わせが行いやすくなる=イノベーションの加速に繋がる。
 ただし、イノベーションに対してのマイナス要素も周知の通り。集中力の阻害がそれで、小さな知識=小さな快感を"簡単に"得られることに由来する(図2)。

図2. インプットを回して満足感を得る図

 昔ロードオブザリングという映画(小説)があり、力を得る代償に過度な使用で闇に堕ちる指輪があったが、それを思い出した。

 酒や麻薬などの、歴史上破滅者を生み出してきた依存性物質と比較すると幾分か有益にも思えるが、上手く使えればとても強力なツールなだけにもったいない。
 これに対抗する方法は様々な方法が提案されているが、ここでは”小さな知識欲に対しては禁欲的になる”という意識づけを一つ提案したい。

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因幡 祐希 /Yuki Inaba
もし良ければ、よろしくお願いします。