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今月の書籍ランキング #9
おはようございます。
10月に入って段々と夜の長さを実感できるようになってきましたね。
都心は直撃した台風19号も過ぎ去って、3連休の残りの2日間の過ごし方を悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
残り3回のこの企画ですが、少しでも皆さまの書籍選びの参考になれば嬉しいです。それでは9月のランキングをご覧くださいませ。
【ルール】
1,漫画は入れない
2,小説は入れない
3,その月に読了したもの
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10,ビジネスモデルの教科書:大前研一
マーケティングや企業経営の本を読んでいると、いつも解説や翻訳ではいるのですが、そういえばちゃんと読んだことなかったな。と思ったので選んでみました。
この本は数字をベースに様々な会社の事例を考察しているので、一見説得力のある感じで評価されていることが多いです。かなり断定的に書かれていることがあるので「本当にそうか?」「俺ならこうするけどな」というような目線は必須です。
この方のことが大好きな人も苦手な人もいるかと思いますが、鵜呑みにしなければ、いい勉強になるのではないでしょうか。
9,結果が出る「SNSマーケティング」てっぱん法則:森寛弘
この手の本って結構出ているかと思いますし、何冊も読んできたけれど「これから何をしたら良いかわからない!」という方にはお勧めできる一冊です。
私が今でも読んでいるのでいるのは、あまりにもSNSマーケティングはスピードが早すぎるからです。様々な記事も出ているしスポット毎にきちんと抑えている方だとは思いますが、それでも漏れる恐れがあるし、Facebook・Instagram・Twitterのサービスの変化に追いつくのは大変です。
仕事で使うには、海外の事例までガッツリ抑えないと使い物になりません。
モデル・ブランド・アーティストは国内外で確認しないとですが、最近はTik tokもあるので、リソース配分を考えないと…。
8,日本進化論:落合陽一
よくテレビとかメディアに出てるなー。と思っていたのですが
そういえばこの人の本も全然読んだことなかったので、選んでみました。
すごく書評が書きづらい本でした。
ポリテック(PoliticsとTechnologyを掛け合わせた言葉)をベースに内容は進んでいくのですが、そもそも政治と経済は切り離せない関係性であって、テクノロジーも同様に2者と結びついています。
G7内でのGDPの差や、日本と海外のテクノロジーの活用の方向性の違いを知ることができます。その他、国内の社会制度や税収や人口推移などについても言及があるので、日本の現在値がどういったものなのかを知るのには非常に有用な本だと思います。
グラフィックレコーディングはぜひ一度やってみたいと思いました。
絵が書けなくても、できるようになれば、議論の全体像が可視化できて良さそうです。
読むまでは、勝手に脳科学者の「茂木健一郎」みたいな人だと思っていたのですが、全然違いました。
7,天才を殺す凡人:北野唯我
前回に引き続き、今回も会社のメンバーにオススメしてもらった本です。
職場の人間関係というよりも、ベンチャー企業の性質を考えたときに非常に参考になる本です。
創業メンバーから数えて10名以上になってきたときに、もし心理的なギャップを感じるようだったら、読んでみると良いかもしれません。
登場人物を天才(創造性で評価)・秀才(再現性で評価)・凡人(共感性で評価)で区分けして、それぞれの性質を明確にしてあるのですが、「わかる!わかる!」って思えました。
物語形式なのですが、かいつまんで読んで良い本なので、タイトルと違って気軽に手にとってみてください。
6,僕らはSNSでモノを買う:飯高悠太
今月2冊目のSNS関連の本です。こちらは新しいフレームワークも学べたのでランキングを上位にしました。
絶対に覚えたほうが良いワードは下記の2点です。
UGC:User Generated Contents
ユーザーの手によって製作・生成されたコンテンツの総称。10年以上前からある言葉ですが、Instagram・Twitter上で拡散する上では非常に重要なキーワード
ULSSAS:
U:UGC(User Generated Contents) ユーザーが作ったコンテンツ
L:Like いいねやコメントなどのエンゲージメント
S:Search Twitter・InstagramなどのSNS上での検索
S:Search Google・yahooなどの検索エンジン上での検索
A:Action 購買行動
S:Spread 拡散
AIDMA→AISASときて、次はULSSASです…。
もう覚えることがたくさんあって、「わかったよ」とか思う人もたくさんいるのでしょうが、そういう時こそ一呼吸置いて身につけるチャンスだと信じて、一緒に頑張りましょう。
5,アマゾンで学んだ!伝え方はストーリーが9割:小西みさを
元Amazonの広報本部長が書いた本です。物事を他人に伝えるときにストーリーを構築することの重要性やそれに伴う、内外への効果的な企業メッセージの発信方法を学ぶことができます。
その他にも「Amazonが!」っていうよりも、広報・広告宣伝について基本的な内容についてもわかりやすく書いてくれています。
それぞれ、広報・PRの畑って経験者でないと、あまりその役割や区別が付いていないことがありますが、ようやく「そういうことか」と腹落ちしました。
広報(PublicRelations):
メディアと良好な関係を築き、結果として露出を増やす役割を果たす
広告宣伝(Advertisement):
主にメディアにどのような露出をするかを企画検討し、実行に移す役割
とざっくり書きましたが、これらについて深く掘り下げてくれていますので
Amazonのことはあまり気にせずに、この分野について勉強したい人へはオススメです。
4,たった1分で仕事も人生も変える自己紹介2.0:横石崇
これ、面白いです。自己紹介って皆さんはいつもどうしていますか?
セルフブランディングが重要になってきた今だからこそ、再度確認してみるキッカケになると思います。
私みたいにベンチャー企業で働いていると、企業名では営業ができず、どうやって自分を相手に売り込むか(信じてもらったり、期待してもらったり)をいつも考えていました。
この本は読み進めていくだけで、自分のオリジナルフレーズを見つけていくことができます!
3,20字に削ぎ落とせ ワンビックメッセージで相手を動かす:リップシャッツ信元
最近、「一言で〜」「1分で〜」とかお手軽にできることを売り文句にしている本が非常に多いですよね。自己紹介2.0もそうでしたが。
これもある意味それ系のタイトルになっていますが、中身は全然違います。
まず、そもそも「20字」に全てを収めろというような内容ではなく、最も伝えたい相手に突き刺さるフレーズを20字で端的にガツンと表現しなさい。というものです。
確かに本気で伝えようとすると、いちいち内容を説明し過ぎてしまって、回りくどく表現しがちですよね。
大切なプレゼンテーションの前に、一度読んでみるのはいかがでしょうか?
私はきっと何度もこの本を開くと思います。
2,マーケティングプロフェッショナルの視点:音部大輔
これは教科書です。
読んでいるときはちゃんとお勉強なので、結構辛かったです。
マーケティングの定義や、自社ブランドの立ち位置(競合は誰か)など、きちんと教えてくれます。
特に私としては、SNSマーケティングをずっとやってきているので、パーセプションフローモデルは重要な概念でした。
消費者(ユーザー / 見込み顧客)の認識に作用して、自発的な興味や理解を促すための「設計図」作りは実務にも落とし込めます。
*実際にテンプレートも書籍内に付いています。
第2位なので、かなりレビューを書き込みたいと思うのですが、本当に教科書的な役割になっているため、ただただネタバレしてしまうため、これくらいにします。読んでみてください。
1,The Third Door:アレックス・バナヤン
成功への抜け道を1人の大学生が検証し続ける本です。
検証方法は「成功者へのインタビュー」これ一本になります。
インタビュー相手は
ビル・ゲイツ、スティーブン・スピルバーグ、レディ・ガガ、ジェシカ・アルバ…
バックボーンなんて何もない、ただの大学生がどうやって、彼らにたどり着いたのか知りたくありませんか?
普通に生きているだけでは開けられないサードドアを開ける方法が書かれています。
人生、ビジネス、成功。
これらには常に3つの入口が用意されている。
ファーストドア:
正面入口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア:
VIP専用入り口だ。
億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
サードドア:
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を飛び越え、
キッチンをこっそり通り抜けたその先に必ずある。
人生の変え方がこの本に書かれています。
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9月は今まであまり触れてこなかった「大前研一」や「落合陽一」ってどんな人なんだっけ、ということで内容というよりも、著者にクローズアップしたり、WEBやSNSで話題になっていた書籍を選択しました。
彼らについては人それぞれの感想があるのでしょうが、売れている理由は考えないといけないですよね。
読んでみて「なんでこんなもんが売れたんだ?」という問いは大事にしていて、大学のときの教授が「売れている本は読んでおきなさい、内容に納得いかなくても、マスが求めているものや傾向がわかる。」という言葉は的を得ていると感じています。
自分の思考と世間一般とのズレを調整する良い機会になるのではないかなと。
10月は「5G」「IoT」の本に挑戦しているので、ぜひ楽しみにしてください!
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