中年期のアイデンティティ・クライシスを乗り越える探究論の探究/リーダーの"正しさ"の鎧/"学習観"のアップデートなど【Voicy5月総集編BEST5】
4月にVoicyチャンネル「安斎勇樹の冒険のヒント」を立ち上げて、2ヶ月が経ちました。なんとか約15分の音声配信を毎日続けています!おかげさまでフォロワーも2000人を超えました。本当にありがたい限りです。
5月のVoicy「安斎勇樹の冒険のヒント」人気コンテンツBEST5
本記事では、先月に引き続き、5月に配信した31本のコンテンツのうち、アナリティクス(視聴データ)を振り返って、リスナー数やいいね数などが多かった人気コンテンツBEST5を紹介します。※複数の変数があって機械的に順位づけができないので、順位は主観です
第5位:"正しさ"の鎧をまとったリーダーは、必ず間違える(#40)
たいていの職能は、経験を積めば積むほど技術が熟練して、パフォーマンスがあがっていきますが、マネジメントやリーダーシップにおいては、年齢や役職が上がるにつれて、逆説的にパフォーマンスが鈍り、意思決定やコミュニケーションが歪んでいくことがあります。
この背後には、慢心や権力による自己認識の歪み、自己正当化の悪循環によって"リーダーの鎧"が肥大化していくことにあるのではないか。
部署や役割によって多様な「正しさ」が渦巻いているはずで、そのなかで特定の「正しさ」のみを振りかざすことは、かえって組織の方向性「間違える」リスクを秘めています。
拙著『チームレジリエンス』と同時期に発売とあった中原翔先生の新刊『組織不正はいつも正しい』をレビューしながら、組織における相反する正義をマネジメントする重要性について考察しました。
第4位:アイスブレイクの本質は、モードチェンジと空気の破壊/本音を引き出す"ラポール形成"のテクニックが嫌いな話(#52)
珍しくワークショップデザインの話をしてみたら…まさかのランクイン。
ワークショップや研修で行われる「アイスブレイク」は、単に緊張をほぐして場を和ませるアクティビティ程度に思われがちだが、実は結構奥が深い。
アイスブレイクの真価は、組織に蔓延した暗黙の「空気」を破壊することで、凝り固まった認識と関係性を揺さぶり、場のモードを切り替えること。そして、その日のテーマの本質に誘うこと。
#52では、安斎なりのアイスブレイク論、空気が重い場のファシリテーションの工夫、あえて使わないことにしているテクニックなどについて語っています。あとバレバレのミラーリングが嫌いだという話もw
第3位:何を"学び"と捉えるか?組織の「学習観」をアップデートする(#31)
SNSでかなり反響があった#31。この回はA/B面を意識して構成していて、前半はA面として、真面目(?)に学習観の理論的変遷を概説。学習論の研究史については以前のnoteでも解説しました、。
後半はB面として、人気少年漫画の学習観や評価システムの違いについて考察しているのですが、こちらがXで大反響がありました。ぜひツイートの解説と図解をあわせてご覧ください。
第2位:大人の"アイデンティティ・クライシス"の特徴と処方箋(#53)
第2位は、SNSで大反響だったこちら。純粋な再生数はこちらがトップでした。なぜ40歳前後で、人は「自分が何者なのか」をうまく捉えられなくなるのか。中年期に不可避の構造的なキャリア課題として「アイデンティティ・クライシス」を位置付けて、そのメカニズムと対策について解説した回です。Xに投稿した図解とあわせて聴いてください。
第1位:探究型キャリアステージの提案(#57)
第1位は、僕の誕生日に配信したこともあいまって、たくさんの反響をいただいたこの回。これまでの放送で繰り返し議論してきた「探究」を人生かけて持続するためのキャリアステージモデルを提案しました。
この回は是非、補足解説回である「#61 何を持って「強みが確立された」といえるのか?」とセットでお聞きください。
5月は総じて「探究」に関する放送の反響が多く、以下の関連放送も人気でした。よければぜひ。
以上、5月のBEST5でした!6月以降も毎日配信予定です。ぜひフォローしてお聴きください!