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結局のところ「やりたいこと」はどうやったら見つかるのか?自分の可能性を拡げる具体策の結論
自分の「やりたいこと」が見つからない──これはキャリア論の永遠のテーマであり、人生の悩みの根源のように思います。
視点を変えれば、マネジメントの悩みとも言えるかもしれません。新刊『冒険する組織のつくりかた』や『問いかけの作法』に関する講演をすると、たいてい「ウチの若手は、尋ねてもやりたいことがないらしい。モチベーションや主体性がない若手をどうマネジメントすればいいか?」という質問をもらって、辟易することがあります。
既に多くの議論が交わされ、さまざまな見解があるテーマですが、専門的な用語や難解な理論に走らず、シンプルに「やりたいことはなぜ見つからないのか」「どうすれば見つけられるのか」問題について、僕なりの明確なソリューションをまとめておきます。
人間は「できそうだ」と思えるものにしか、欲望を向けられない
キャリアや人生について「やりたいことが見つからない」と悩む人に投げかけられるアドバイスは、「大きなものじゃなくていい。小さなことから始めよう」とか「焦らなくていい」とか、色々なものがあると思います。
しかしそういう精神的な態度よりも大切なことは、人間は「できそうだ」と思えるものにしか、「やりたい」という欲望を向けられないという真実です。「やりたいこと」は、自分の「できそうなこと」の範囲から探索する必要があるのです。
逆にいえば「絶対に自分にはできない」「努力してもできそうにない」と認識しているものには、諦念じみた憧れを抱くことはあっても、明確に「やってみたい」「できるようになりたい」と実感することはあまりないように思います。
たとえば、内発的動機の象徴であるはずの「子どもの遊び」を思い浮かべても同様です。もし外出が禁止されて、自宅に遊具がLEGOブロックしかなければ、欲望の前提は「LEGOブロックを使って、何がしたいか?」の範囲に閉じます。逆に家の近くに魅力的な公園や遊園地がたくさんあれば、「公園で遊びたい!でも遊園地にも行きたいなあ」と、欲望の対象は広がります。
このように、自分が何かに取り組む際に「できそうだ」という思える選択肢のカードが持ち札になければ、そもそも「やりたい」とは思えないのです。おそらく、やりたいことが見つからないと悩む人の多くは、狭く限られた「できそうなこと」の範囲のなかで、欲望が迷子になっているのではないでしょうか。
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