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もう一冊だけ、「問い」に関する本を書くとしたら─『問いのデザイン』の後悔

この15年くらいのあいだ、「問い」とか「問うこと」というテーマに取り憑かれてさまざまな視点から議論してきました。

著作としては2020年の代表作『問いのデザイン』にはじまり、翌年の『問いかけの作法』『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、そして人間の"矛盾した欲求"が問いを歪ませるメカニズムを指摘した『パラドックス思考』もここに含まれます。

あとは『チームレジリエンス』の第3章においても課題設定のプロセスを改訂していて、『問いのデザイン』に若干のアップデートを加えています。

そして最新刊『冒険する組織のつくりかた』では、目標設定、課題解決、チームビルディング、理念浸透など組織論のさまざまなところに「問い」のエッセンスを散りばめました。僕の15年間の「問い(Question)」の探究は、「冒険(Quest)」という概念に昇華して、一区切りがついたと言えます。

近いうちに「探究/キャリアデザイン」の本を書きたいと思っているので、それもある意味で「問いシリーズ」になりますが、そこまで書けば、もうおなかいっぱい。しばらく「問い」の話はいいかな…。これにてシリーズ、完結!という気持ちです。

著作"問いのデザイン"シリーズに、致命的に欠けていたもの

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