説明しなくていいよ
おはようございます!やまじゆうきです。
*
SNSを見ていると明らかに「説明しないほうがいいもの」があって、それは完全に「読み手への敬意」なんだけど、その敬意を怠慢か何かと勘違いした人たちが
「それってこういうことですよね」「それは間違っている」のように”私わかってるマン”と化していろんなところに出没してきます。
書き手の真意や腹の底は「本人しか知り得ない情報」なので読み手は素直に受け取って「考え」ればいいだけ。条件反射的に飛びつく必要はない。
言いたいことをポッと思いついても発酵するくらい寝かせて欲しい。せめて1ヶ月くらい練ったら外に出してもいいくらいのイメージ。
*
先日netflixでジュラシックパークを見つけたので(何回か見たことがあったけど)改めて再生してみた。
父がこういうSFっぽいのが好きだったのでなんとなく再生ボタンを押していたんですよね。
こういう映画も悪くなくて、好きだったりするけどいわゆる「全部説明してくれている」映画なんですよね。
寝る前に思い返しても「眼と頭に入ってきた情報だけ」が再生されるだけ。
そういうのよりは「余白ありまくり」の映像や音楽、本を僕はより好む。その方がいろんなifがあって面白いんです。
魔女の宅急便の最後のキキの表情は「ジジが喋れなくてもいい」という愛情の表情なのか「魔力は戻ったはずだが相変わらずジジが喋らなくてそれへの諦め」なのか、それとも単純に「キキが聞き取れないだけ」かもしれないし、いろんな落とし所がある。
そもそも「ジジは本当に喋っていたのか?」まで疑おうと思えば疑える。
この表情は一体何だったんだろう?っていう具合。寝る前どころか何年も答えを探したくなる。答えはないんですけどね。
*
説明なんかいらない。「考える余地」だけもらえればそれでいいんです。お店にも言えることです。説明のしすぎは格好悪い。少しだけ「負荷」」があったほうがいいんです。
謎解きしにまたそのお店に行きたいと思ってもらえます。
*
定期購読マガジンはこちら。