【ドラマ感想】MIU404 5話〜8話【スイッチが変える終着点】
おはようございます、こんにちは、こんばんは、星華みゆきです!
前回に引き続き、MIU404について萌え語り、させていただきます…!
しかし、あまりにも前回の記事が読みにくすぎて我ながらドン引きしたので、流石に書き方を変えようと思います。ほんっと、末恐ろしい『チラ裏』っぷりでしたね。もっと人に見られることを意識して文章に整えないと。ガチで反省します…。
と、いうことで。
各話、語りたいことをできるだけ1個に絞って語ります。……できるだけ、頑張りますが、それでも長文語りであることは間違いないです。ごめんなさい。
※変わらず登場人物について可愛いと言っています。ご注意を
各話感想
第5話『夢の島』
前回の『ミリオンダラー・ガール』に引き続き、伊吹の「話をしっかり聞いて、他者について懸命に考える」姿勢がすごく出ていたなと個人的に感じました。彼は自分のこと馬鹿だって思っているし、事実思考が短絡的であることは目立っているけど、人に関わることは結構深く考え込んでくれるんですよね。
技能実習生の厳しい環境の中働くマイちゃんが漏らした「働くロボットになりたくない」「日本を嫌いになりたくなかった」って言葉を、伊吹は自身も傷つきながら受け止めている。この子に対して何をしてあげればいいんだろうって、真剣に考えているぐらいに情が深い。尚且つ「結局何も変えてあげられない」って気づけるぐらいには、現状をしっかり理解しているんだよな。
伊吹の「みんなどうして平気なんだろう」とか「俺がごめんねって言っても、何十万ものロボットにされた人たちは救われないんだよ」というぼやきには、周囲の人間や国に対してだけじゃなくて自身に対する歯痒さも詰まってるんだろうな。でも、その歯痒さについて真剣に悩める優しさって、悲しいことにみんなが持っているわけじゃない。しかもその優しさを抱え込んでしまうと苦しくなってきて、今回の容疑者である水森のような手段を取っちゃうこともある。ムジィ、ムジィよ、人間って……。
だけどその悩みに素直に傷ついて、素直に受け止めて、素直に考えている伊吹を、私は心から尊敬するよ。眩しさすら感じる。志摩もきっと、伊吹のそういう部分を「買って」るんじゃないだろうか。誰しもが持っているわけじゃない、伊吹の良さの一つだ。
第6話『リフレイン』
あんなにも「他人に寄り添い、知ろうとして、分かろうとする男」である伊吹が、そりゃあ志摩の過去を知りたがらないはずはないんだよなぁ。当然と言えば当然のように訪れた志摩の過去掘り下げ回。しかし想像以上に伊吹がガッツリほじくり回しながら周りを巻き込み捜査してて、ちょっと面白かったです。でも周囲の人たちも、伊吹がただの野次馬根性だけで嗅ぎ回ってるんじゃないって分かった上で協力してくれるのも、良かったな。志摩だって(伊吹に緻密な捜査は無理だとタカを括っていた部分はあったとはいえ)、コイツになら別に知られても良いかと思っていたのかもしれないね。誰に対してもちゃんと話を聞こうとしてくれる姿勢を隣で一番見てたしね。
いつも冷静で、頼り甲斐があって、優秀な警察官である志摩。そんな彼の心の中に、ずっとずっと後悔し続けている己の失敗があり、それは夢にまで見るほどのトラウマとなっている。絶対に過去には戻れないと理解しているけど、「もしもあの時、ああしておけば」を繰り返さずにはいられない。志摩のこの事実がとにかく重く切なく苦しかった。あからさまな彼の弱みを初めて目にしたからか、ちょっと動揺もあった。志摩も優しい人だから、この先一生その後悔を背負い続けて苦しむんだろうなと考えると、辛くなっちゃう。
でもその志摩の苦しさを、やっぱり伊吹は拾い上げようとしてくれるんだよな。一緒に背負うことはできないかもしれないけど、しんどくなった志摩の腕を引いたり、肩を貸してくれたりしてくれるんだ。その安心感を志摩も、一視聴者である私も感じられた気がする。この二人の関係性がこれからより良くなるのを確信できて、なんだかホッとした。互いに支え合っていく二人の姿を冗談抜きで、マジで、ガチで一生見守っていきたい。
第7話『現在地』
十年間、ずっとコンテナに暮らし続けた指名手配犯。想像を絶する生活がそこにはあったんだろうなと想像するだけで恐ろしくなる。閉鎖的な空間で、孤独に生きるだなんて数日間だけでも耐え難いだろうに、10年だなんてしんどすぎる。自業自得な上、自分で逃げる選択をしたからそんな生き方になった指名手配犯に、やっぱり同情する伊吹って、愛の男だよ。誰にも会わず捕まらなかったことを、不幸だったと思ってくれるんだもん。どんな人に対しても、不幸せを汲み取り考えてくれるだなんて、本当に優しい人にしかできないよなあ。
自身が奥多摩に飛ばされて交番勤務になり、4機捜に来るまでが十年。やるせなさもあるだろうに、その時間に思いを馳せて「俺はラッキーだったなあ」と出てくるのも伊吹らしい。その間誰かを恨まなかったのも、腐らなかったのも、全部伊吹自身が頑張った結果だけど、それを自分の実力だけだとはいわず『幸運だったんだ』と称するのは、想像以上にすごく難しいことの気がする。人が罪を犯してしまうのは『きっかけ』があること、責任・理由は本人だけでは発生も完結もしないこと、何より運に左右されることが往々としてあること、そうやって日々犯罪と向き合っているからこそ出てくる発想。警察官だからよりそう考えてるんかな。いやあ重たい職業だよマジで…。
罪を償わないと、いつまでも裁かれず、そして赦されることがない。そういう視点で犯罪について考えることがあまりなかったので、今回は特に伊吹、志麻、陣馬さんの『犯罪者逮捕』にかける思いに驚いたし、気付かされたものが大きかったです。指名手配犯を早く捕まえてあげたら、死ななかった命があった、誰かを殺さずにすんだ人がいる、か。ムジィ作りになってるな、世界って。
第8話『君の笑顔』
今ままでずっと伊吹は愛の男だなあと思いながら視聴を続けていたんですけど、この話では、志摩もすんごい愛の男なんだよなぁと改めて気付かされました。初めて伊吹の恩人の蒲郡さんにあったときも、蒲郡さんの認知症のことに勘づいたときも、違和感を覚え始めてからも、ずっと相棒のことを気にかけていた。初めて伊吹の家に行ったときもさ、伊吹を見る眼差しがすごい優しくて、切なげで、相棒のことをすごく大切に思っているんだなというのが伝わってきた。だからこそ伊吹の家で二人で話すシーンは、観ていて本当にしんどかったんだけど…。
伊吹は話を聞く姿勢から愛を、志摩は語りかける姿勢から愛を、強く感じられる気がしてる。志摩は伊吹の実力を目の当たりにして考えを改め、伊吹の思考や感じ方まで受け入れて、それをちゃんと伝えてくれる。そして『伊吹が感情で蓋をしてしまった気付き』をゆっくり紐解いていく、その声音がもう優しくて愛が滲み出ている…。勘づいたことは伊吹にとって本当に辛い真実に繋がってしまうけど、それでも彼はそれを受け止めなければいけない。厳しいかもしれないけどそこまでしっかり導いてくれる、そして一緒に前へ歩んでくれる、これこそ志摩の大きな愛なんだよな。
刑事である恩人が人を殺し、逮捕されてしまった。その様子を涙ながらに見送った相棒を、志摩は決して一人にしないし、いつか自分がそうしてもらったように腕を引いて肩を貸してでも共に歩いていくんだ。すごく、愛があるよこの2人にはやっぱり……。
でも今回の事件では、愛が大きければ大きいほど、その愛を踏み躙られたとき、人は何もかも誰もかもなりふり構わず赦せなくなってしまう、ということも示していた。だからこの大きな愛が少し、怖くも感じるんだよな。人を愛する心が怖くも感じられるって何事?世界、本当ムジィよ…。
おわりに
語りたいことを絞った方が、やっぱり書きやすかったですね。そしてやっぱり読みやすさもこっちの方が段違いで良いかと思われます。いやあ、前回の記事は大変失礼しましたの気持ちでいっぱい、ですがあえて、消さずに残しておこうとは思います。成長記録として。
MIU404、罪に対しての向き合い方を、容疑者目線で考えさせられることが多い稀有な作品ではないでしょうか。(アンナチュラルは被害者や遺族に思いを馳せることが多かったように思います)犯罪者を赦すということや、捕まえることへの重圧感をすごく感じます。正しい行いとはいえ、捕まえる側も人の人生を大きく変えてしまうわけですもんね。ひゃ〜〜〜〜思うこと、感じること、いっぱいある作品!本当に面白いし考えるのが楽しい!
終盤感想も、こんな感じで駆け抜けて行こうと思います。
今日はとりあえずこの辺りで、長々と読んでいただき、ありがとうございました。
またね!