齋藤佑樹 Yuki Saito

福島県福島市在住/ 作業療法士/大学教員/AMPS認定評価者/ADOCproject/日本臨床作業療法学会理事/『臨床作業療法NOVA』編集顧問/著書『作業で語る事例報告』『12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと』『作業療法を観る』他

齋藤佑樹 Yuki Saito

福島県福島市在住/ 作業療法士/大学教員/AMPS認定評価者/ADOCproject/日本臨床作業療法学会理事/『臨床作業療法NOVA』編集顧問/著書『作業で語る事例報告』『12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと』『作業療法を観る』他

最近の記事

序文 無料公開 『作業療法の曖昧さを引き受けるということ』

 10月10日,医学書院より『作業療法の曖昧さを引き受けるということ』が発売になりました!  本書は,作業療法士免許を持ちながら出版の世界で活躍する医学書院の小段裕太さんの熱い想いを具現化した書籍になります.難しいテーマを少しでもわかり易くお届けするために,「マンガ」と「要点の解説」で構成で構成することにしました.原作は琉球リハビリテーション学院の上江洲聖さん,解説を齋藤が担当しました.マンガは清潔感のある絵に定評のあるえんぴつさんに描いてもらいました.    このたび,医

    •  作業に焦点を当てた実践と目標設定

      このnoteでは,作業に焦点を当てた実践と目標設定について解説していきます.「作業療法ってなんだろう?」と悩む方,「作業に焦点を当てた目標設定」や「面接評価」について学びたい初学者向けに書きました. このnoteの内容は大きく2部に分かれています.前半は「作業に焦点を当てた実践に必要な知識」について,後半は「作業に焦点を当てた目標設定」について解説しています(スライド59枚+解説 20,000文字). 私が各所でお話している「作業に焦点を当てた実践」や「目標設定」「面接評

      ¥1,000
      • 2022年のまとめ

         気づいたらもう大晦日ですね.みなさまどうお過ごしでしょうか.今年は3月の地震で研究室棟が7月まで使用不能になったり,令和6年度の4年制大学化に向け,数え切れないほどの申請書類を作成したりと,ずっとバタバタな1年でした.  しかしながら,おかげさまで大きな怪我や病気もなく,自分の大切な作業に従事しながら有意義な時間を過ごすことができました.8年ぶりに『作業で語る事例報告』を改訂することもできました.協働してくれたみなさま,応援してくれたみなさまにこの場を借りて心より感謝申し上

        • 無料公開 『作業で語る事例報告』 第2版のあとがき

           9月に発売しました『作業で語る事例報告』第2版ですが,先行販売した第56回日本作業療法学会(京都)で書籍販売ブース売上げランキング1位になりました.多くの方に手にとっていただきありがとうございます.  この度,医学書院様のご協力で「あとがき」を無料公開させていただきます. 以下,転載禁止  平成27年度「高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会」の報告で,訪問リハビリテーション領域において漫然と無目的な機能訓練が提供され続けている実態が指摘されている

          無料公開 : 技と知と思考

           臨床作業療法 NOVA Vol.19 No.2『作業療法と臨床判断』を9月15日(木)に刊行します.今回,青海社様のご協力で,序文および1章の私の担当部分を発売に先駆けて無料公開させていただきます. 以下,転載禁止 序  作業療法士は自らの臨床を「事例報告」としてまとめることが多い.学生時代の臨床実習後の報告会にはじまり,新人教育の一貫として,学会の演題として,仮説生成を目的とした実践報告として…何度も事例をまとめる作業を重ねる.  事例報告の中には,対象者にどのよう

          無料公開 : 技と知と思考

          事例報告のご入稿ありがとうございました

           『作業で語る事例報告』改訂第2版の公募を締め切りました.年度末のお忙しい中,ご執筆・ご入稿ありがとうございました.  98名の方にエントリーいただきましたが,もともと執筆を依頼する予定だった方が3名いたため,最終的に95名にエントリーいただいた形となりました.  本日12:00に入稿を締め切らせていただきましたが,最終的に73名の方にご入稿いただきました.入稿の際も,メールの本文に事例本と出会ったきっかけや,事例本を通して自分がどのように変化したのかなど,熱い思いを沢山

          事例報告のご入稿ありがとうございました

          AWSで文字起こしをしたjsonファイルをMAXQDAで読み込む手順

          質的研究では,言語データを扱う特性上,インタビュー等で収集した音声データを文字起こしすることが多くあります.短いデータであればそのまま手作業で行うこともあまり手間にはなりませんが,数十分〜数時間のデータとなると,かなりの時間をとられます. ここでは,AWS(Amazon Web Service)で音声データを文字起こししたファイルを,QDAソフトのMAXQDAに,扱いやすい形でインポートするための手順について,備忘録代わりに書き留めておきます. 作業環境 Mac Book

          AWSで文字起こしをしたjsonファイルをMAXQDAで読み込む手順

          あとがき無料公開「続12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」

          ※以下無断転載禁止 あとがき  人生は映画でもなければ小説でもない.障害を呈したクライエントの再起をかけた「物語」は,クライエントの主観で紡がれるものであり,第三者が作り上げるものではない.  人は,自らの人生に意味づけを行い,物語としてまとめあげる.作業療法士は,クライエントが紆余曲折を経ながらも,その物語が肯定的なものになるよう,技能面にとどまらず,経験の解釈についても働きかける.それは確かに大切な支援の一つである.  しかしながら,作業療法士がクライエントの叙述的世

          あとがき無料公開「続12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」

          無料公開『続・12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと』

           2021年3月3日(水)発売の新書,『続・12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと』(三輪書店)ですが,発売前にかなりの予約をいただいております.  また,先日Twitterで実施したプレゼント企画では,沢山の方にご応募をいただきました.この場を借りて改めて御礼申し上げます.  この度,前作に引き続き,三輪書店さんの御厚意で1話を無料公開いたします.よろしければご覧になってください. 以下,無料公開(無断転載禁止)        No.2 観

          無料公開『続・12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと』

          無料公開:臨床経験の中での「障害受容」

          『臨床作業療法 NOVA』2021年最初の1冊(Vol.18 No.1 3月15日発売)は,田島明子先生(湘南医療大学)が編集の 『作業療法の奥行きを定める(当事者性と専門性)仮題』です.私も少しだけ執筆させていただいています.今回,青海社さんのご協力により,私の担当部分を発売に先駆けて無料公開させていただきます. 以下無料公開(無断転載禁止) はじめに  学生時代,Cohn, N の段階理論とWright, A の価値転換理論を融合させた上田の「障害受容論」を学んだ.

          無料公開:臨床経験の中での「障害受容」

          しているADLとは?

          ※このnoteは2010年に書いたブログ記事の転載です  しているADLとは何だろう? 一般的には生活場面におけるADLの実行状況を指す用語である.できるADLをしているADLに昇華できれば介入が成功したような流れがある.  僕がADL自立しているのは色々な作業を遂行しているからだ.ADL以外にやることがない生活が訪れれば,いずれADLにも支障をきたすだろう.  「なんとか自分で遂行できるようになったADL」をしているADLと呼ぶことは危険だ.  ADLが遂行可能に

          しているADLとは?

          『作業療法を観る』を公開します

           新型コロナウイルスの感染拡大防止のため,みなさん毎日自制した生活を送っていると思います.また,最前線でウイルスと戦っていらっしゃる方々に,心から感謝申し上げます.  現在,多くの大学・専門学校は学生が登校できない状況が続いており,春に予定していた臨床実習も,代替手段を選択さざるを得ない状況です.  このような状況の中,少しでも教育に役立ててほしいと,株式会社CBRさんが,『作業療法を観る』を無料公開してくださいました.  『作業療法を観る』は,動画(7事例)を収録した

          『作業療法を観る』を公開します

          あとがき無料公開 「12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」

           7月5日(金)発売の新書「12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」が,発売18日で重版されることになりました.まずは皆様に心より感謝申し上げます.  もともと若い作業療法士向けに執筆した書籍ですが,介護福祉士さんや看護師さんなど,他職種の方からも多くの感想をいただいております.  本編について,具体的な感想や質問もいただいているのですが,同時に「あとがき」についても大変好評をいただいております.  そこで今回,重版が決定したタイミングで,あと

          あとがき無料公開 「12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」

          1話無料公開「12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」

               2019年7月5日発売の「12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」(三輪書店)ですが,多くの方にお読みいただき,発売からわずか18日で重版が決定しました.                               本書では,作業療法士であれば臨床場面で必ずや遭遇するであろう出来事を12本のコラムとして掲載するとともに,コラムのエピソードを通して得た気づきや学びについて詳しく解説しています.三輪書店さんのご協力により1話を無料公開

          1話無料公開「12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと」