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【高校教員が解説】褒め言葉は全てを救う!?

今回は、主に教育の話にはなりますが

パートナーがアダルトチルドレンかもしれない

という方にとっては
関連する内容も含まれますので、
何かヒントになれば幸いです🍀

先にわたしの教員歴についてご紹介▼


カウンセリング行う中で
子育てやお子さんとの関わり方についても
ご相談を受けることがあります。


たとえば…

🙎‍♀️「息子が思春期でずっと無視されています」
🙎‍♀️「娘が不登校です」
🙎‍♀️「夫も非協力的で子に悪影響を与えていないか心配です」
🙎‍♀️「内向的な性格で困っています、何か良い教育方法はありませんか」

このような内容が寄せられています📨


わたしが考える、
教育の上で最も大切なこと

それは

褒めること、認めること

だと思います。

教員目線ですが…

明らかに、子ども達はみな

褒められ飢えています。

ここからの内容はどちらかといえば
教員向き?なところもあるかもしれませんが
子と向き合う姿勢について
なにかヒントになるといいですね。



わたしは、とにかく、とにかく!!!!

褒めることを徹底した
クラス運営を行なっています。
(ちなみに今年度は担任ではないです)

褒め褒めクラスを運営して、
実際に起こったことを
下記に思いつく限り並べていきます。

☑️クラスの仲が良い、雰囲気が良い
☑️体育祭や合唱コンクールなどの行事すべて1位になる
☑️いじめや女子ならではのいざこざが起きにくい(細かいものはあったと思うので起きにくい、程度に)
☑️クラスの課題提出物100%達成(全教科)
☑️給食毎日完食
☑️相乗効果で担任外からも褒められまくる
☑️子ども達が学校に来ると良い気分になれる、と言い出す
☑️学級新聞を月一発行し、子ども達が真剣に読むので配った瞬間にクラスが静まり返る笑
(褒められてるかも、という期待から)

ざっとこんな感じです。

学級新聞については、
ダイレクトに実感できたので、
配った瞬間のクラスの静けさに鳥肌が立ちました…笑


(それって〜良い地域の話なんじゃないの?)

(お利口さんばっかりの寄せ集めのクラスなんじゃないの?)

なんて声が聞こえてきそうですが…笑

わたしが勤務している地域は
日本ワースト学力県です。

余談ですが、最も荒れた場所では
月に一度、学校の公用車が燃やされ
(修理費や新調した料金で学校経営を圧迫するほど)、

卒業式の翌日には学校に泥が投げ込まれ
職員で掃除にあたったり、

学年のうち1クラス分は
高校受験に失敗してましたし、

通学路は飲屋街でしたので
朝は酔っ払いがうじゃうじゃいるような
地域でございました。
(同県の方が見れば一発でわかる地域)

もうお腹いっぱい〜かもしれませんが笑、
決して治安が良く、
教育熱心な保護者が集まるような学校ではなかったということは確かです。


さて、ではそんな荒れ果てた地域にも関わらず、
どんなことをすれば
教員と生徒間の関係が良くなるのか。


答えはひとつ、前述した通り、
「褒め言葉」です。


これは、夫婦の再構築にも共通、というか
人と人との関わりには不可欠だと考えています。


わたしが人間関係がうまく行っていない方に
ひとつだけアドバイスするなら、

とにかく他人を褒めろ、と言いますね。


そんなこと言ってもさ、褒めるところがないの、うちの子のどこを褒めるの?

なんて声も聞こえてきそうですが…

No No !! Nooooo!!!!笑


褒めるところなんて死ぬほどありますから!
気付いて!!!!お願い!!!

そのセリフ、全く同じことを
隣のクラスの女性の先生から言われましたよ。


「ゆきみ先生は学級経営が上手でいいな〜
何してるの?」

と聞かれて、

「褒めてるだけですよ!とにかく褒めるんです」
と答えましたら、

「あっははー!褒めるとこなんかないよ!
○○君なんか授業中寝てるし、
提出物も出さない、どうしろっていうの?」

との回答。


えっ、、、、🤣
アナタ…ホントウニ…センセイデスカ?

と問いたかったですよ、もう!!!!
(のちに彼女のクラスは学級崩壊に至ります)



はい、では実際に
どんなふうに生徒達と関わってきたのかを
ご紹介していきますね。(やっと笑)


まず、提出物を出して欲しいなら、
こちら側が働きかけるんですよ。


わたしは生徒達が出してきた課題、
毎日40人分、コメントをつけて返していました。

これ、面倒に見えますが
めっっっちゃ大事なんですよ。
労力が割に合うんです。(変な日本語)


特に、おとなしい子や
クラス内で声を上げにくい子たち、
めっちゃ返事書いてきてくれます。

教員からすると、
おとなしい子達って難しいんですよね、
把握しづらいので…

毎日の提出物が交換日記のようになってくると、日常のちょっとしたこととかを書いてくるようになるんです。

例えば、わたしが
「今日は体育の授業楽しめた?
◯◯先生が準備を手伝ってくれて助かったって言ってたよ!」
とコメントを書くと

「体育嫌いだけど点数稼ぎのために頑張る」
って返事がきたり。笑📖

ネガティブなものももちろんありますが、
コミュニケーションとしてはかなり
有効に成り立ちましたし、
コメントをきっかけに休み時間や
ちょっとした空き時間にも話しやすくなります。

そして次に。
クラスの中の番長的ポジションの女子を押さえる、です。笑

これもとにかく大事、ここをこじらせると学級崩壊に至ります。まじで。笑

こういう子って良くも悪くもとんでもない影響力があるんですよね。
そして…かなりの強者ですから、
ただ褒めるだけではダメなんです。笑


例えば、その子が髪を切ってきたとすると、
「可愛くなったね!」
と褒めるのはNGなんです。。。

正解は、
「前のロングも大人っぽくて似合ってたけど短くしても似合うね。どっちも可愛い!」

です。笑

いやいや先生、媚びすぎじゃん〜?
と思うでしょ?

でも、ちょっとありかな?と思えた方、

近くの方に試してみてください。
絶対いいことが起こるからーーー!!!!笑


先生と生徒といえど、人間同士ですよ。
媚びる、なんてないんです。

お互いが気持ちよくその場で過ごすために
何をするか、何を言うか。
それだけです。

また、教員は1日で100人単位と関わりますよね?学年全体で考えると。

ひとりひとりと丁寧で細かなコミュニケーションって取れますか?
時間的に厳しいですよね。

ならば、とっとと褒めるんですよ。

生徒にとって先生と話した
一分一秒ってものすごく貴重だし、
印象に残るんですよ。

ぶっちゃけ授業内容なんか聞いてないです。笑

印象に残るなら、
褒めたほうがみんなが気持ちいいよ、
って、そんなもんです。

なにより、教員に影響された生徒達が
褒め言葉を使うようになるので
学級の治安がめちゃくちゃ良くなります。

これ家庭でもうまくいけば
褒め上手なお子さんが育つと思ってます。

小学生でもチクチク言葉よりふわふわ言葉を使おうね、って習ってますから。

ご家庭でもどうぞ、
ふわふわ言葉使おうね、
って言ってあげてください☺️


長くなってきましたので、
最後に
教員ゆきみから
保護者の方へお願い…です…🙇‍♀️


どうか、
お家でも気持ちよく過ごせるように、
ひとつで良いので褒めてください。

家庭環境が信じられないほど悪い子、
親が放任気味な子、
親が否定的な子、親のメンタルが不安定な子、

色々抱えている子達がいます。

この子達がアダルトチルドレン予備軍です。

(もちろん、家庭円満でお母さん大好き💕尊敬してる!と言う子もいますよ!)


学校でどんなに褒めても、
どんなに良い気分になっても
お家に帰った途端、
ずーーーーんとなってしまう子がいます。

わたしはこれ、
現代の逆転現象だと思ってます。

本来なら、
外で嫌なことがあっても
お家に帰ったら家族が受け入れてくれて、
居場所があって、安心して過ごせる、
だから
外で頑張れる、また学校に行こう、
って思える、
それが理想なんです。

でも、いまは
アダルトチルドレンという言葉があるように
家に帰って嫌なことばっかり、
お母さんもお父さんもお家にいない、寂しい、
誰も話を聞いてくれない、
自分のことは自分で、
というように
お家を居場所だと感じられない子どもたちが
増えてきています。

これは現場にいるからこそ、
そしてたくさんの子ども達を見ているから
実感して痛感して、この場で伝えられるのです。


夫婦の再構築も同じ、
育児や教育に迷いが出た時、
うまくいかないなと思い始めた時に

ふと立ち止まってほしいのは
自分にできることは何かな?
と考えてほしいからです。

すべては人間同士のこと。

そこに教員だから、生徒だから、
夫だから妻だから、子どもだから、病気だから、というような
役割や枠組みは取っ払ってください。

偉い、偉くない、とか、
誰が上で下で、とか関係ないんです。

目の前にいる人のために
どれだけあたたかい言葉をかけるか、
どれだけやさしい気持ちで接するか。

あなたのそういうところいいよねって言ってくれる人が近くにいた方が良くない?

誰でも
あなたの居場所はここだよって安心できる場所にいたくない?

クラス運営も、家族も同じ。

褒めるところなんかないよ!
って言い訳しないで。

あなたの子どもなんだから、
あなたが一番よく知ってる。

忘れちゃったなら、
いまピチピチの娘を育てるわたし、
新米ママの初心を思い出して!!笑


産んだばっかりのときの
ママ達はどんな気持ちだった?

ただただ健康であることに
感謝してなかったっけ?

そのままそれを伝えても良いんです。

健康で生まれてきて、
こんなに大きく育ってくれてありがたいね、

って、それだけでも子ども達には伝わりますよ。


ぜひぜひ褒め活、してみてくださいね〜!!

▼実践的だったおすすめ書籍▼

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(余談)一言いいたい。笑

いまは自己肯定感とか、
コミュニケーション能力とかって言葉のブームなんです。
教育にも流行りがあります。

だから、
子ども達の性格や親達の育て方に
明確な「不正解」ってないと思っています。

おとなしいからダメ、
すぐ折れるからダメ、
友達がいないからダメ、
コミュ力がないからダメ、

そんなことはないんです。

わたしたちの学生時代、
自己肯定感とかコミュニケーション能力
って言葉、知ってましたか?🤣

どちらかといえば、
個性の尊重、
とかが流行りだったかなと振り返ります…

ですので、現代の理想を子どもに当てはめて
ここが足りていない!!!

と思う必要はないかなと。

あと実際に生徒と関わって
自己肯定感めっちゃ高いな!
て思うような生徒もいませんし、

中学〜高校の時点で自信満々すぎると
逆に努力知らずな子になってしまうかもしれません。
すべてのことは一長一短です。

だから、
わたしの育児、子育てって失敗だったの、、?
なんて思う必要はないと思ってます。

というか↑の考えは
きちんと向き合ってきたからこそ出てくるのだと。

(まじで子と関わらない親っていますからね)



何かしら人間関係で
上手く行ってないなと思うなら
(親子感、夫婦間や他者とでも)、

すぐに効果を得られるものは
褒め言葉 です。


わたしはそれを生徒との関係、
夫との関係で実証したよーっていう記事でございました。

とは言っても
褒め方も分からない、
褒めどころが分からない!!
何でもかんでも褒めりゃいいってことじゃないでしょ!?
ということもあると思いますので
詳しく気になる方は
ラインまたはDMくださいませ〜📨

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