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【視覚支援】ASD息子のためのカレンダーを作った話

「ASDは見通しがつかないことが苦手」

ということがよく言われますが、ASDのお子さんをお持ちの親御さんは視覚支援はしてますか?

私は「視覚支援は絶対した方が良い!」ということを知識として知りつつも、「でも、めんどくさいし」と後回しにしてきました。

今回は息子のためにスケジュールカレンダーを作ってみたら結構良かった話です。

【療育を増やしたら情緒不安定になった息子】

息子が年少の夏、DCDの診断を受けたことをきっかけに運動療育を増やすことになりました。

それにより、息子が日常的に通う箇所は幼稚園と療育A・療育Bの三箇所になり混乱が起きました。
まだ息子は曜日感覚が未熟なこともあり、明日はどこに行く日なのか毎日不安になっているようでした。
「明日はお休みだよ」と伝えた時も、本当にお休みなのか何度も何度も口頭で確認してくるようになります。

そこでようやく私は重い腰を上げてスケジュールカレンダーを作ることにしました。

【スケジュールカレンダーを作るために使用した物】

・ホワイトボード(キャンドゥの300円商品)

・丸いマグネット(百均)

・マスキングテープ

・スマホのアプリ(Canva )

・セブンイレブンのネットプリント

上記の物を用意しました。

最初は既に販売されてるスケジュールカレンダー等に予定を手書きで書き込むつもりでしたが、視覚的にわかりにくいので作ることにしました。

また、当初はPCでAdobe Illustratorを使ってカレンダーから作成しようとも考えましたが、スマホとPC両方で作れる方がすぐに入力しやすいかと思い、Canvaを使ってスマホで作成しました。

Canva
https://www.canva.com/ja_jp/


「カレンダー 無料」で検索すれば無料で使えるシンプルなカレンダーがいくつか配布されてるため、そちらも活用させてもらいました。


無料配布のカレーンダーを利用してCanvaでスケジュール表を作る利点は、一度作るれば次月から「置き換え」機能でカレンダーを次月に置き換えればすぐに次月のスケジュールが作れる点です。

また、我が家はA3対応プリンターがなかったので、セブンイレブンのネットプリントを使用して作ったスケジュールカレンダーを出力しました。

セブンイレブンのネットプリント

スマホで作成したカレンダーをアプリでアップロードして、セブンイレブンのマルチコピー機にQRコードをかざせばすぐに出力できるので結構便利です。

その他にファミリーマートやローソンのコピー機でもネットプリントが可能なようです。

【どのようなカレンダーを使用しているか】

実際に使用しているフォーマットです↓

このように、一か月分の大まかなスケジュールを出力してマスキングテープでホワイトボードに貼り付けいます。

「きょう」と書かれているマグネットを毎朝息子が動かしていきます。

一カ月分まとめて作る理由は、先の見通しが立つ方が息子が安心するからという理由と、「◯曜日が運動療育の日」という曜日感覚が視覚的にわかりやすいためです。

あと、1週間ごとに毎週予定を張り出す方式にすると単純に親が面倒くさいからです(笑)

【スケジュールカレンダーを実際に利用してみた感想】

実際にスケジュールカレンダーを利用してみて

・息子が先の予定を自分で把握できるので、安心して眠れるようになった

・息子が日付と曜日を理解できるようになった

・視覚化したことで家族全員予定が把握しやすくなった

我が家はそれまで市販のカレンダーに家族全員の予定を手書きで書き込んでいましたが、息子の予定を絵で視覚化したことにより夫も私も予定を把握しやすくなりました。

また、月日や曜日を理解することによって季節への理解も進んだと感じています。

一方デメリットとしては

・息子が急な予定変更で不安になること

スケジュールカレンダーは幼稚園の予定なのに、大雪の予報が出て療育がお休みになった日がありました。
息子はスケジュールカレンダーの予定と耳から聞こえる予定の違いに混乱し、不安になってしまいました。

これに関してはスケジュールカレンダーの上から修正することで解決しましたが、ASDは急な予定変更が苦手な側面もあるのでこれからも注意しないといけないなと思いました。

ただ、総じてスケジュールカレンダーの作成はデメリットよりもメリットの方が大きかったのでこれからも続けたいなと思います。


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