「オケバトル!」 66. 鬼監督 vs 拒絶男
66.鬼監督 vs 拒絶男
「解説を演奏前に入れたい」との、先攻Aチームからの異例の希望を受けて、青井杏香と宮永鈴音が周到に用意したビゼーの交響曲第一番についての楽曲解説は、ほぼお蔵入りの展開となる。追加で伝えたい内容があれば、どこかでナレーションを被せるかテロップで流せば良いでしょう、ということで番組側は半ば渋々、半ば興味津々でAの妙案を承諾する。
このライバルチームの「あぶれたトロンボーンニ人による楽しい楽曲解説作戦」の情報を、密偵のトムくんこと多岐川勉により入手したBチーム。
「うちらは全員が編成に入るのだし小細工なんて必要なかろう」
と、Aの工夫作戦を鼻で笑うが、今回のビゼーの交響曲を、独立した管弦楽曲というより、バレエの名作として親しんできた有出絃人にとっては、是非とも試したい演出があり、リハーサルを進める中でも始終その色 ── つまり青 ── が、脳裏から離れなかった。
バランシンの「水晶宮(クリスタル・パレス)」あるいは「シンフォニー・イン・C」のテーマカラーは、鮮やかなブルーに限る。
「皆さん、舞台背景が青色だったらどうですか?」
滞りなくリハーサルを終えた時点で絃人は一同に問いかけた。
「演奏しづらい、なんてことはないですよね?」
ホールの形状にもよるが、大抵のクラシックコンサートの舞台においては、壁は木目調のままに、照明は基本、黄味がかった暖色系で統一されている。そして舞台そのものや背景に様々な工夫が必要とされるオペラやバレエでは、特別な演出のないガラ・パフォーマンスでも基本、背景に無地の幕が吊るされ、演目に合わせた色合いがライトによって調整されることが多い。
「背景に幕を下ろして照明の色合いを変えると?」
「バレエの舞台のようなイメージを演出するってわけですね?」
幾人かがすぐに絃人の意図を察してくれた。
Aは解説とか小細工を仕掛けてくるわけだし、こちらも差し障りのない程度に工夫を凝らすのは大いに結構じゃありませんか。賛成! しかも今回、自分たちBチームは後攻を希望したので、我らの舞台を目撃したライバルチームにアイディアを真似されるチャンスもないし、何の問題もないでしょう。と、提案はすんなり受け入れられる。
「バレエは好きですけどバランシン作品には疎いし、イメージも分からない......」
話がバレエの舞台に及んでいることに、指揮を担うパーカッション女性はすっかり動揺してしまう。
「仮にライブラリーでバレエの映像を研究したとしても、すんなり把握なんて、私、できるわけないですよ」
「そんなことはしなくて結構」
有出絃人があっさり言い放った。
「この曲、今日ではバレエの音楽としてのほうが有名になっちゃってますけど、僕たちはあくまでも交響曲として演奏するんですから」
説明しながら、うろたえる彼女の不安を打ち消してやる。
「ただバランシンのイメージを借りたいだけで。それに彼の振付って、ご承知のように音楽を視覚化してるだけなので、例えばグランジュテの時に大きくテンポを膨らませるとか、あちこちで動きに必要な『ため』を入れるとか、演奏のほうを変えていく必要はまったくないんです」
こうしてチームの方向性も明確に定まってゆき、にわか指揮者による拍子をとるだけの通し稽古も問題なく片付いた。では各自ランチを終えて、出番の頃に舞台袖に集合! ということで解散の運びとなる。
本番前にゆったりランチができるなんて、嬉しいねと、ゆとりの気分で各々が休憩に向かう中、背景チェンジの言い出しっぺである有出絃人は、バックヤードでステージマネージャーの岩谷氏を探すが見当たらないので、照明スタッフに直談判すべく、音響調光室に出向いてみた。
舞台やリハーサル室で展開される音楽シーンだけでなく、プライベートな談話や食事の席など延々撮影され続けるバトラーらのあらゆる映像記録から、番組に必要かつ効果的な場面を選び出す作業は至難の業。
同じシーンでも数台のカメラによって角度を変えて撮影される場合も多く、どのカットを使うか記録データや勘を頼りに周到な計算もしつつ、適切な判断で映像を作り上げねばならない。バトルが中盤に差しかかる八月中旬には、いよいよ週一度ゴールデンタイムでのテレビ放映も始まるので、編集作業をどんどん進めないと到底追いつけない。
午前中の長いリハーサル模様は、本番のてんまつを見届けた上で、撮影部隊の報告を参考に必要なシーンのみ下っ端スタッフにピックアップさせることにして、ディレクターの「鬼アザミ」こと藤野アサミが目下没頭するのは、「バトル・オブ・オーケストラ」のオープニング。
長岡幹が例によっての気まぐれで、冒頭の音楽を〈レ・プレリュード〉から別な曲に変更するとか言い出さないうちに、完璧な映像を事前に作り上げてしまうべく、室内から音響照明及び編集のスタッフ陣を早めのランチ休憩に追い出し、一人、奥深い思考の王宮 ── あるいは迷宮 ── に入り込んでいた。
フランツ・リストの名曲に乗って、魅力的なバトラーらの様子が迫力を持って、時に楽しく、時に苦しげに、スリリングに、感動的に描き出される番組の顔ともいえる最も重要な場面。ひとたび放映された暁には、その圧倒的ヴィジュアルと音楽との融合にユーチューブでも絶大な人気を博し、何百万回も再生されゆくであろう。そんな状況を思い描き、鬼ディレクターはほくそ笑む。
まずは有出絃人がタクトを振り上げる緊迫の瞬間。ヴァイオリンによる嵐の音階が勢いよく流れ出す劇的なオープニング。
「あ、なにさ。彼ったら指揮棒、持ってなかったか」
初日の収録映像をチェックして、彼女はぼやいた。ダメダメ、栄光のタクトこそがオケの象徴なんだから、冒頭は何が何でも静止した指揮棒を持つ手でないと。違う曲の出だしから使い回すか。色気すら感じさせる彼の優美な手つきは外せないから、有出本人の映像を探さねば。
さて、勇ましいヴァイオリンの掛け合い、輝かしい金管群に、駆け巡る木管群。ティンパニをやたらカッコ良く挿入、シンバルをバーンと派手にやったところで、演奏の映像はひと段落。ここまでは初勝利を飾ったAチームの特権で、映されるのは彼らのみ。
その先は、次々展開されるドラマチックなシーンの連続映像。まったく。いい絵が集まるのを待つうちに、いつしか編集のタイムリミットになってしまったではないか。
まずはBのバカ連中のくすくす笑いを沈めるべく、上之忠司がすっくと立ち上がったとこからいくか。軽騎兵のラッパを高らかに吹く勇姿。曲は違えど上手く音楽に合わせねば。対のホルン奏者が慌てて立つ姿も面白かろう。立ち上がり集としては、あの水の妖魔の山岸よしえが、客席やリハ室なんかで涙ながらに、あるいは熱くこぶしを振り上げ何度も力説してるし、他にも審査員に反論すべく毅然と、あるいは見苦しい言い訳をすべく、おずおず立ち上がる者も。次々つなげてみるか。
そしてジョージが審査員席の机を飛び越える、かっこ良すぎのシーンから「ぶっ飛びバトルのハプニング」が始まりゆく。
有出が指揮棒を放り投げ、コンマスの稲垣も続いて飛び出す。いったい何事が起こったか? と視聴者は釘付けになるも、浜野亮がせっかく楽器を放り出して飛び出した瞬間は、残念ながらロングショットしかないので迫力に欠けるからパス。どのみちオランピア嬢の転落は本編内でのお楽しみサプライズなんだし、歌ったり踊ったりの可憐な姿だけ、ちょこっとサービスで入れておこう。そうそう、彼女と浜野とのアドリブダンスも実に絵になるね。彼が愛を捧げるかのごとくの、膝をついてのラストの決めポーズも。演技ではなく、禁断の恋愛模様を暗示させてしまおうか。
ダンスといえばAの深夜の摩訶不思議な舞踏会があるし、翌朝のBの対抗策、緑の中での大合唱もいい映像。
暴走ピアノもびっくり仰天だったが、これもやはり本編のみのお楽しみ。しかしあの時の、有出絃人がピアノを弾きつつ左手で勢いよくトランペットを指し示す「任せたぜ!」の瞬間こそは、マストで入れるのだ。何々、何が起こるの? 今のシーン、どこの回で出てくるんだろう? と視聴者も俄然興味を引かれるに違いない。曲中の、どこに合わせたら最も効果的だろうか。ブレスの合間の一瞬か、クレッシェンドが最高潮に達しゆく場面に乗せるか、それともラストのラスト、大詰め大団円の直前に挿しこむか……。
ああ面倒くさ。とびきりシーンだけ厳選して、音に合わせる作業は編集に丸投げするか。あらゆる楽曲を熟知の青井杏香氏のアドバイスに従うのを条件に。気に入らなければ後で文句つければいいんだから。そうそう、作家として知名度高く幅広い層に人気の彼女の姿も、どこかに差し込んでおかねば。感激して涙を浮かべるシーンがよかろうか。脇でやはり涙ぐむジョージが優しげに肩を叩いて慰める、ああ、何という美しき二人の審査員! 一方の長岡おやじには、何やら叫んで額に手を当てる、ちょっと滑稽な姿でご登場いただこう。
様々な喜怒哀楽はドラマを盛り上げる。
相当の実力はありそうなのに、幼く弱々しいイメージの会津夕子の涙がいい。陰でめそめそしているシーンも、実はしっかり撮られてるんだよね。ヴィオラ青年によるコッペリアの一節を聴いての感動の涙も、アップで残っているから使ってしまおう。あれはリハ室で音出しの始まる前のことで、事件があったわけでもないんだが。それを悲しみの涙や悔し涙と受け取るのは視聴者次第なんだから構うものか。どの場面の涙だったかなんて、きっと本人すら覚えてないさね。
もう一人の幼い天才、超ヴィジュアル映えのフルート少年星原淳と、B時代の相方、年上の妖艶美魔女、紺埜怜美、2人が並んだ麗しき姿は外せまい。そうだ。彼女が少年をかばう発言の後、客席から逃げ出す場面があったあった。あたふた後を追う施設スタッフ3人も入れてしまおう。
慰め、励ましといえば、ヴァイオリン片手に可愛すぎるダンスを披露した桜井さくらがいたな。直後に激しく落ち込む彼女を宮永鈴音が肩を抱いて慰めるシーンもいいだろう。
宮永鈴音。女優然とした貫禄容姿と経験値で起用されたといえども、彼女の演奏技術には疑問符がつく評価もチラホラ聞かれるし、下手したら番組の品位を貶めるイメージが植え付きかねないから、登場場面はほどほどにしておくか。機転を利かせたと称し、ステマネ岩谷と結束してのアドリブ暴走にも歯止めが必要だね。周到な計算の上でのこちらの台本に、もっと敬意を払ってもらわねば。しかしアイドル的な人気はあるし、うまい具合に利用すればよしとするか。
その彼女が「女性に冷たい」とぼやく渦中の人、有出絃人が怒りにまかせてバシッ! と机を叩くシーンとか、あったら良いのだが。いや、ありそうで実際はないかな。彼は怒りを完全にコントロールできるタイプ。頭にくればくるほど反比例で恐ろしく冷静になりゆくようだから、物体に八つ当たりなどする必要がないのだろう。なら誰かが楽譜を、分厚いスコアか何かをバン! と閉じてくれりゃ事は足りるんだがな。
何らかの激しい感情も視聴者に伝えたいし、胸ぐらをふん捕まえる荒っぽい場面なんかも欲しいところ。金管辺りに殴り合いのケンカでも演じてもらうか。やらせでなく、本気で仕掛けるのだよ。ふっふふふ。
いずれにせよ、最終的にはバトラーが一致団結で困難を乗り越え、目標に向かってまっしぐら。輝かしいオーケストラの響きや崇高な精神、栄光、計り知れない音楽の素晴らしさといったイメージが最高潮に達し、期待感満載といったところで、オープニングテーマを華々しく終えねばならないのだ。あの長岡幹、うるさ型の翁でさえ文句をつけられない完璧なオープニングを──
ノックの音。
何人たりとも許せない。このタイミングで、神聖なる我が思考の王宮に踏み込んで来る愚か者など。
「入室禁止」
モニター画面から目を離さずに鬼アザミはきつい調子で言った。おかんむりであると知らしめるためには誰であろうと容赦はしまい。
「札が見えなかった?」
「そうですね」
悪びれもしない若者の返答。
見えないから入ってきたんですけどね。とか、仮にそのサインに気づいても、どのみち用事があるので踏み入っちゃいますけどね。なんて無礼な言葉は控えつつ、
「誰もが気づく場所にかけておかないと、みんな入って来ちゃいますよ」
と、彼は親切に警告して差し上げる。
長年に渡り映像の世界に身を置き、これまで数多くの輝けるスターと接し、育ててきた藤野アサミは自らを大御所ディレクターと認識しているので、老若問わずどんな大物が現れようと同等の立場、どころか自分のほうが格が上であるがごとく、意識して高圧的な態度を貫いてきた。
しかし侵入者の正体が意外な人物、バトル参加者である有出絃人であると気づいた時点で、彼の風格に一瞬たじろいでしまう。
圧倒的存在感。
俗に言うところの目力か。暗く設定された音響調光室内でもはっきり分かる彼の瞳の底知れぬ奥深さ。オレ様有出とは聞いていたが、やはりこの若者、ただ者ではなさそうだ。
入室禁止の札など、室外のどこにもかけられていなかったし、禁止の札そのものすら、実は存在していなかった。そこいらを追求されると面倒だし、彼の迫力に負けてならぬものか、こちらのペースを乱されてなるものかと気を取り直し、鬼の監督は冷たく言い放った。
「札があろうとなかろうと、気づこうと気づくまいと、あたしが禁止っていったら、とにかく禁止!」
ここまで強引に言われてしまうと、「失礼しました」と、すごすご引き下がるか、逆に「何てメチャクチャな理屈!」と怒り出すか、鬼アザミとしては相手がどう出るかが見ものであった。
「あたしの言うことは、世界が言ってると同じなの」
おまけのひと言もつけ加える。
有出絃人は一瞬ぽかんとした後、手を叩いて「あはは」と笑い出した。
「すごい! そこまで己の主張を貫き通そうとなさるとは」
薄暗い部屋にひとつだけある社長用のごとく立派なしつらえのチェアーにどっかり腰を据え、モニター画面とにらめっこの神経質そうな眼鏡のいばりんぼ女性が、この部屋の責任者で番組の幹部らしいとは絃人も察していた。うるさ型の上司が休憩に抜けた隙に、これ幸いと社長椅子をこっそり占領してくつろぐ、ぺーぺーのスタッフではなさそうだし、情報通のトムくんからチラリと聞いてたかな。
これが噂のトンデモディレクターか?
このオバサンの傲慢さに比べたら、自分のオレ様的強行作戦なんて、かわいいものではないかと妙に納得してしまう。
逆にオバサンのほうは、完全に馬鹿にされているはずなのに、何だか褒められているような気にさせてしまう若造の予想外の爽やか反応に、意外や好感を抱いてしまう。いけない、いけない、相手のペースに乗せられては。
「で、入室禁止のバリケードを強行突破してきたからには、よほどの事情があるんでしょうね」
「ステマネの岩谷さんが捕まらなかったので、こちらに伺ったんです」
「あたし、伝言係じゃないんですけど」
「逆です。彼には、ここへの伝言を頼みたかっただけなので」
これ以上オバサンに遮られぬよう、絃人はさっさと本題に入る。
「舞台背景の演出をお願いしたくて。次の曲、ビゼーの一番では、Bチームの背景色をブルーに」
「ありえない」
まずは、はねつけるのが鬼アザミの流儀。
「Aチームの解説の演出は了承されたのでしょう? 当然、持ち時間も余分に与えた上で、ハンドマイクとかも貸し出されるんでしょう? だったら我々Bチームの要望も通していただかないと」
その演出を必要とする根拠は? という質問をアザミは呑み込んだ。次の課題曲が、交響曲としてよりも、むしろバレエ作品として有名であるとは聞いていたが、その関連での要望なのか? 自分の無知がさらけ出される事態だけは避けねばならない。むむむ。やはり両チームのリハの様子は、さりげない会話も含めてつぶさに観察しておくべきであったか。これはうっかり落ち度であったか。むむむ。
「フェアじゃないとか言われてもね」
どうにか威厳を保ちながら彼女は言った。
「そうしたことを決めるのは、あくまでこの私、番組側の判断だから」
「全体の照明はオーソドックスのままで、舞台奥に幕を下げてホリゾントライトでブルーに、淡めに染めて下されば良いので」
「ちょっと、人の話、聞いてる? 勝手に注文つけないで」
「ジョージ・バランシンの〈クリスタル・パレス〉の舞台のイメージでお願いします」
「第一あたし、照明係じゃないんですけど」
「ですが照明も含めた演出だって、ディレクター采配の権限があるのでしょう?」
こちらがどういう立場の者であるかを知った上での有出の発言だったとは。
相手の拒絶をものともせず、己の主張を貫き通す彼の図太さに困惑し、さすがの鬼アザミも言葉を失ってしまう。
「ぜひ試してみてくださいよ」
絃人は彼女に文句を言う隙を与えまいとばかりに「しいっ」と唇に指を当て、
「もちろんAチームには内緒に」
と、付け足してウィンク。次の瞬間には失礼しましたと言い捨て、さっと身を翻し姿を消してしまう。
今の会話はいったい何だったのか。果たして幻覚だったのか?
しばし呆然としていた藤野アサミであったが、すぐにディレクターの習性を取り戻し、有出絃人の、今の振る舞いこそ映像に残しておきたかった、と残念がる。もちろん自分の姿は撮さずに。
あらゆる箇所に固定カメラを設置した上で、何台ものカメラでバトラーの動向を執拗に追い、膨大な記録を収録し続けてきたが、まだ足りなかったか。バトラーが踏み込まない聖域、番組の心臓部ともいえる編集室も兼ねた、ここ音響調光室にもカメラを備えておくべきなのか。
それとも?
それとも有出絃人のみを完全マークするか。
ふと浮かんだアイディアは、モリアーティ教授の残忍な笑みを鬼アザミに呼び起こした。
彼の行く先々、自室でくつろいでいる時でさえも四六時中貼りついて撮影を続けよう。やがて彼は精神をすり減らし破綻させてゆくかも知れない。そうなのだ。オケマイスターの最有力候補が、いかにして破滅への道を歩んでいくか……。
それとも?
初日からカメラに向かって平然と話しかけていた図太い神経の彼のこと、困難を楽々乗り越えオケマイスターの称号を当然のごとく勝ち得てしまうのか?
いずれにせよ、契約時のこちらの権利を盾にパパラッチ作戦を強行しようではないか。
ふっふっふっ。拒絶男よ、覚悟したまえよ。
67.「あぶれトロンボーンの逆襲」に続く...