見出し画像

ゼロから始める伊賀の米づくり37:祝!豊作出荷準備へ


今年の米の収穫量は、

30kg×93袋=2790kgでした〜!

93袋が完了したことが記録されている。30kgにプラスされている端数は、袋そのものの重量など

合計6反弱(約6000㎡)の田んぼで2790kg、1反あたり465kgといったところでしょうか。

2020年、81袋(2430kg)

2021年、91袋(2730kg)

2022年、93袋(2790kg)

と、初めて取り組んだ2020年から少しずつ増収しています。

今年に関しては台風も心配でしたが、無事に終えることができました。

毎年の増収…工夫していることは?

何がこの増収を実現しているのかは、要素が多すぎて特定が難しいのですが…いくつか意識して新しく取り組んできたこともあります。

オフシーズンは田んぼの石拾いをして、機械の損傷を防ぎ、稲が根を張りやすい環境づくりをしている

田植え直後も田んぼを長靴で歩いて周り、隙間を植えたり、歩くことで空気や水を循環させている

機械と苗のコンディションにより、一列が歯抜けになってしまうこともある

収穫後の乾燥機やコンバインの点検を行い、籾のロスを減らしている

機械の下にこぼれた籾が溜まっていたり、それを狙ってネズミが来ることもある

これら技術的な取り組みを支えるため、仲間を巻き込んで田んぼを見てもらったり、応援してもらったりしている

仲間と場やプロセスをわかちあうことで、自分も誇りをもって取り組めます

最後の、誰かとプロセスを分かち合うことの大事さは今年、特に痛感しました。

弟と作業を分担しながら袋詰めの作業を行なっている様子です

ただ、人の手によらない要素である、

天候に恵まれる(梅雨時にちゃんと雨が降り、7月〜8月には晴れが続いて穂が生育する)

この、天候に対するありがたさも欠かせません。

いずれにせよ、天地自然と機械、家族や仲間との関係を大切にしようと取り組んできた成果が今回の豊作に現れてくれたような気がして、本当に嬉しいですね。

目に見える形、見えない形で応援してくださる皆さん一人ひとりに感謝したいです。

『食べていける経済圏づくり』を考えよう

ところで、農林水産省調べでは、年間一人当たりの米の消費量は、1962年の118.3kgをピークに下がり続け、2020年時点で50.8kgだといいます。

だとすれば、我が家の生産量は50人以上の人が1年間食べるに困らない程度の収量を得られている計算となります。

もし、お米を食べてくださる方との間でニーズと専門性の交換が為されたら『食べていける経済圏づくり』となるのではないか?

そんなアイデアも浮かんできます。

実験的に、そんな『食べていける経済圏づくり』や、そのための対話もやっていきたいですね。

さて、そんなことも考えつつ、ぼちぼち今年の新米の出荷準備に移っていきたいと思います!


いいなと思ったら応援しよう!

大森 雄貴 / Yuki Omori
サポート、コメント、リアクションその他様々な形の応援は、次の世代に豊かな生態系とコミュニティを遺す種々の活動に役立てていきたいと思います🌱