【読書感想】『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』
皆さんこんにちは、Yukiです!
この前までの気が滅入るような暑さが、今ではウソのようです。ようやく過ごしやすい気温になりました。ただ僕は気温の変化に弱く、体調を崩しやすいので一層気を引き締めなければならない時期です。
皆さんも体調には気をつけてください!
今回ご紹介する本は、宇野重規(著)『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』です。
実はこの本を買う予定はありませんでした。本当は別の本が欲しくて書店を訪れました。しかし、目当ての本がなくがっかりしていたところ、この本を見つけました。
今考えると、「政治についての本のようだけど、表紙が政治っぽくない」ことに惹かれて購入しました。
僕にとって政治は、難しい、お堅い、一部の人が行っていること等、自分にはあまり関係の無いものだと思っていました。
大学では政治を勉強しているにもかかわらずです(笑)
そんな僕のイメージをかなり変えてくれたのがこの本です。
今回はそんな本を一緒に見ていくことにしましょう。
本の紹介
この本はどんな本か、一言で言えば「政治とは何かを分りやすく解説した本」です。
著者である宇野さんは、政治は実は私たちの生活に深く関わっており、身近に存在する、と言います。
究極的には、人と一緒にいる限り政治からは逃げられない、と。
僕たち人間は一人一人異なり、誰一人として同じ人間はいません。異なるがゆえに対立やすれ違いが起きます。
例え同じ国、同じ地域に住んでいたとしても。
そんな対立やすれ違いを、話し合ったり議論したり交渉することで、どうしたらみんなに納得してもらえる形で乗り越えることができるか、それを考えるのが政治です。
このように考えると、政治は永田町だけで行われているものではなく、僕たちの周りにたくさんあります。
僕たちは知らず知らずのうちに政治をしています。
これが僕たちの生活と政治を切り離すことができない理由です。
以上が本書の簡単な内容になります。
今回僕が取り上げたのは本書の一部で、これ以外にもいろんなことを分りやすく取り上げています。
気になった方は是非読んでみてください。
読んだ感想
政治とは何かを、僕たちの生活に引きつけて解説しているので、とても分りやすいと感じました。
この本は、豊島岡女子学園中学校・高等学校で行われた講義が元になっています。まるで実際に講義を受けているかのように読むことができます。
それも僕が理解する上で助けとなりました。
僕は先ほども言ったとおり、大学では政治を勉強しています。しかし、勉強している内容は理論が中心で、どこか現実味に欠けて学んでいる実感を得られませんでした。
そのため、政治を勉強していても自分には関係ない、どこか遠くで行われている、そんなイメージを抱いていました。
そんな時にこの本を読んだことで、政治がいかに身近な存在なのかを実感できました。
また、他人事としてではなく自分に引きつけて理解することの重要性も改めて実感しました。
特に今回の政治のような抽象的な物事を理解したい時に、自分ごととして捉えることができるかどうかは重要なポイントだと思います。
そしてこれは聞き手側はもちろんのこと、伝える側もどれだけ身近な物事に引きつけて説明できるか、双方の意識が大切だと思います。
その意味では、宇野さんの説明はとても分りやすく、あたかも僕も一緒に講義を受けている気分でした。
カントやヘーゲルなどの思想家の考えを、分りやすく説明していた点もさすがの一言でした。
僕も宇野さんと同じくらいカントやヘーゲルを理解したいものです。
終りに
この本は政治を専攻していなくても、誰でも読みやすい本だと思います。
「どこか近づきづらいけど政治を理解したい!」「もっと世の中のことを理解したい!」
少しでも政治に興味を持っている方にオススメしたい一冊です。
お時間ありましたら是非読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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