【読書感想】迷い、苦しみ、壁に直面する度に読み返したい本
こんにちは、Yukiです。
今回ご紹介する本は、森岡毅(著)『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』です。
ちょくちょく、「この本は良いよ!」といった評価を耳にしていたので、ずっと気になっていた本でした。
今回、タイミングが合ったので読んでみました。
口コミの通り、読んで良かったです!
この本からは、キャリアをどう考えたら良いのか、壁に直面したときにどうするのか、などについて森岡さんの考え方を学ぶことができます。
今まさに、進路の分岐点にいる就活生はもちろんのこと、転職を考えている人にオススメの本です。また、今はまだだけど、これから進路を選ぶという人にも下準備として、読むのも良いと思います。
本の紹介-強みは「特徴と文脈」がセット
この本の当初の形は、著者である森岡さんが、父親として娘さんに向けて書いた文章でした。なので、本を書こうと思って書いたわけではなく、子供に送るごく私的な文章だった、というわけです。
それを本という形に仕立てたものが、この本になります。
まとめ上げたといっても、多少の修正を加えただけで、ほぼオリジナルの文章をそのまま使っているそうです。
そのためか、読んでいて森岡さんが近くにいるような感じがしました。
この本では、いくつものテーマについて触れられています。
今回は、特に印象に残った"強み"について紹介します。
森岡さんは、強みとは「特徴と文脈」がセットになったもの、と言います。
例えば、あなたが粘り強いという特徴を持ってると仮定します。
その特徴がある文脈では、「最後まで諦めない」という強みになります。
一方で別の文脈では、「しつこい」という弱みにもなり得ます。
これが、強みとは「特徴と文脈」がセットになったもの、ということです。
つまり、強みが単体として存在しているのではなく、自分の持つ特徴が文脈によって、強みか弱みとして現われる、ということだと思います。
もし文脈という表現が分かりづらければ、「状況、場面」といった単語に置き換えてみても良いと思います。
これが強みの中身です。これが分かった上でまずは、自分の特徴は何なのかを自分で知ることが大切だ、と森岡さんは言います。
その次に考えるべきは、自分の特徴が強みとして発揮される文脈は何なのか、です。なぜなら、成功は強みから生まれ、弱みからは生まれないからだと指摘します。
この点について僕は、自分の得意な土俵で戦え、あえて苦手な土俵で戦う必要は無い、ということだと解釈しました。
都合上これ以上は書けませんが、強みや関連するやりたいことについて、本書では更に詳しく書かれています。
また、第3章では、自分の強みを見つけるためのエクササイズも紹介されています。
気になった方は是非実際に読んでみてください。
読んだ感想
この本の良いと思う点はいくつかあります。
その内の一つは、森岡さんが経験した失敗や苦悩の日々が綴られている点です。
自分の苦い歴史を人に話すというのは、かなりの勇気がいることだと思います。失敗や苦悩の歴史が大きければ大きいほど、記憶の奥底に閉じ込めたくなるでしょう。
それでも、世に発信してくれた森岡さんには頭が下がる思いです。
実際に読んでみると、かなり大きな苦い歴史でした。
僕なら1つでも立ち直れるかどうか分からないのに、森岡さんは3つも経験してるという。
どん底から這い上がってきた森岡さんの精神力は、見習いたいです。
一方で、森岡さんの失敗談を読んだことで、単なる凄い人から、少し近くに感じられるようになりました。
僕も含めて人は、その人の輝かしい側面に目が行きがちです。
実績はもちろんですが、その裏には努力や逃げたくなるほどの苦悩があります。
裏側を知ることで、どこか遠くの人から、ちょっと親近感が湧くと感じました。
また、大きな苦しみを経験し、それを乗り越えてきたからこそ、今の森岡さんがあるのだと思いました。これについてはご本人も言っています。
逆境に立たされたとき、どう考えどう行動するのか、が僕の大きな課題であり、人生で大切なことの一つだと思いました。
終りに
何かに悩んだとき、普段ならなんてことはない、できることができなくなります。また、思いつくことも思いつきません。
そのくらい視野が狭くなることはしばしば起こります。
そんなときに、他人の視点や考え方を取り入れることで、突破口が開けることも多々あります。
この本を読んで、あなたが何かしら新しい視点や考え方に気づけることを願っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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